ジョンゲイシーが描いた絵画作品12選！特徴も紹介 - 4ページ目 (4ページ中)

ジョン・ゲイシーの絵にまつわる4つの疑問

最後に、ジョン・ゲイシーの絵にまつわる4つの疑問を紹介します。

ジョン・ゲイシーの絵が人気を呼ぶ一因には、彼が33人もの人間を殺害したシリアルキラー（連続殺人鬼）である点があげられるでしょう。世界にはシリアルキラーの私物を集めるマニアなコレクターたちが大勢いるのです。

5人の女性を殺害したダニエル・ハロルド・ローリングやカルト系殺人鬼チャールズ・マンソンなど、多くのシリアルキラーの絵画が高値で取り引きされています。そのなかでも、ジョン・ゲイシーの絵は幅広い題材とカラフルな色彩を使用していることから、特に人気があるのです。

現在でも、偽物が多くあるなかで本物のゲイシーの絵が見つかるとオークションで競売にかけられ大金が入札されます。2021年に見つかった油絵は約110万円（現在の価格）で売りに出されました。

ジョン・ゲイシーの絵はシリアルキラーが描いた作品として取り上げられており、オンラインサイトやギャラリーの展示会にて鑑賞可能です。日本では、ヴァニラ画廊で2016年から開催されている「シリアルキラー展」にてジョン・ゲイシーの絵を見ることができます。

ただし、上記で紹介してきたようにジョン・ゲイシーの絵は奇抜で心に強い印象を与えるものが多いです。媒体を通してではなく直接見ることで、人によっては刺激が強すぎる場合もあります。間近での閲覧には十分に注意してください。

ジョン・ゲイシーの絵は彼の生前はゲイシー自身が作成した注文リストにより販売されていましたが、現在は主にオンラインショップでの購入がほとんどです。過去には、俳優のジョニー・デップがピエロ恐怖症*を克服するためにゲイシーの絵を購入しています。

2011年にはアメリカのラスベガスにあるギャラリーにて販売もされていました。ちなみに、絵の収益は慈善事業団体へ寄付されています。

ただし、本物のジョン・ゲイシーの絵かどうかはオンライン上で確認することは難しいです。偽物が出回っている場合もありますので、購入する際はサイトや出品者を慎重に見極めてください。

ピエロ恐怖症

ピエロ恐怖症とは、ピエロのメイクをしたものを見ると強い恐怖感に襲われるという恐怖症のひとつです。考えが読めない表情が恐怖の対象になるといわれています。アメリカやヨーロッパではサーカスでピエロを見ることが多いため、ピエロ恐怖症の人も多いです。

ジョン・ゲイシーの絵を購入または複写すると不幸になるという噂がありますが、真実かどうかは科学的には証明されていません。しかし、ジョン・ゲイシーの絵の所有者や複写した人々が事故や病気に遭ったことも確かです。

不幸な目に遭ったことがジョン・ゲイシーの絵のせいだとは言いきれませんが、彼の絵は見ていて心が落ち着くものではありません。そのうえ、殺人鬼の絵だと知っていれば、徐々に気味が悪くなり事故や病気を招いてしまう恐れはあります。

すでに購入または複写している人々のなかで、気になる方は手放すことをおすすめします。

今回は、ジョン・ゲイシーの絵に関して詳しく解説しました。アメリカでは日本よりも囚人たちの自由時間が確保されています。そのため、ゲイシーは服役中にも関わらず自由に絵を描いて売ることができたのです。しかし、殺された被害者の遺族にしてみれば耐えられないことでしょう。

シリアルキラーの絵は不気味で刺激的です。同じ日常を繰り返す人間にとっては時に魅力的に映るのかもしれません。ですが、この記事を読むことで、絵が描かれた背景には多くの血と涙が流れていることを理解していただけたら幸いです。

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砂川＠工場勤務の歴史マニア 2022年12月5日

執筆お疲れさまでした。

美術って不思議なもので、特定の個人が描くことで価値が出る、なんてことが起きるのですよね。

ジョン・ゲイシーという凶悪犯が描いたから、皮肉なことに、この作品群は価値が出てしまったと言えますね。
一見するとカラフルなピエロの絵ですけどね。
ただ、そんな絵が、死刑囚が描いた作品ということで、人々の興味を集めてしまったと。

確かに、被害者や遺族の方々からすると、不快ですよね。