第6位 小林繁
小林繁は、読売ジャイアンツや阪神タイガースで活躍した元野球選手。野球選手時代の1979年に歌手デビューを果たし、引退後も俳優や司会業、実業などマルチな才能を発揮しました。
一方でスキャンダルも多く、最初に結婚した女性とは1980年に離婚。藤圭子、片平なぎさ、小柳ルミ子、中森明菜などの女性との関係が週刊誌を賑わせています。北新地や山口県に多くの店を持つものの、バブル崩壊で会社の経営は悪化。億単位の負債を抱え、2003年に自己破産しました。
小林繁は1978年に起きた「江川事件」で、江川卓と読売ジャイアンツが契約を結んだ事により、本人の意と反して阪神タイガースに移籍しています。小林繁は悲劇のヒーローに祭り上げられ、ジャイアンツから数億円単位の金が支払われていました。
この時から、小林繁に怪しげな人たちが集まり、彼を青年実業家に祭り上げました。後の借金問題も、江川事件が布石となっています。自己破産後の小林繁は、2009年に日本ハムの二軍コーチになるものの、2010年に57歳の若さで急死しました。
第5位:桑田真澄
桑田真澄は、読売ジャイアンツで活躍した野球選手。ゴールデングラブ賞を8回受賞していますが、これは投手最多タイ記録です。1990年に、中牧昭二という人物が「さらば桑田真澄、さらばプロ野球」という書籍を刊行し、大きな騒ぎとなりました。
本書の内容は桑田真澄が、懇意にするスポーツ用品メーカーから、会員の勧誘に成功した時に金銭を受け取っていたというもの。さらに同社長が賭博で逮捕された経緯から、桑田真澄も賭博に関与したと噂されました。
本書は野球選手の裏金問題に切り込んだもので、国会でも取り上げられています。桑田真澄は金銭の受け取りを認め謹慎処分になるものの、復帰後はチームの勝利に大きく貢献しました。
また桑田真澄は、義理の兄の不動産屋連帯保証人になった事で、20億円単体の莫大な借金を抱えます。この事も週刊誌で報道され、桑田真澄は「投げる不動産屋」と揶揄されました。ただ借金の大部分は、当時在籍していた読売ジャイアンツが肩代わりし、2006年に残りの借金は完済しています。