ブリットポップの名曲
『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』オアシス
オアシスの中で最も有名な楽曲のひとつです。オアシス独特の伸びやかで豪快なサウンドと、ライブで思わず一緒に歌いたくなるようなキャッチさが魅力です。
1995年のアルバム『モーニング・グローリー』に収録された楽曲で、後にシングル・カットとして発売され全英シングルチャート1位を獲得しました。一度聴いたら忘れられないメロディで、日本でもテレビCMや映画の主題歌にも使用されています。
『ビター・スウィート・シンフォニー』ザ・ヴァーヴ
壮大なオーケストラの音色から始まるこの曲は、ザ・ヴァーヴの最高傑作『アーバン・ヒムズ』のリード・シングルとして発表されました。
特徴的で心地よいストリングスのループに、ボーカルのリチャード・アシュクロフトの温かくエモーショナルな歌声が重なり、聞く人を独特の空気感で包みこみます。
現実世界を憂い、自分の内面に救いを求める内向的な歌詞と明るく清らかなメロディが対照的で、聞けば聞くほどクセになっていく1曲です。
ザ・ヴァーヴはこの曲でNME誌とローリングストーン誌で1997年のベストシングル賞を受賞しています。
『コモン・ピープル』パルプ
1995年に発表されるやいなや全英No.1シングルとなり、パルプを一気にトップアーティストへと押し上げた1曲です。2015年のローリングストーン誌の読者投票では、ブリットポップの最も優れた1曲にも選ばれました。
上流階級の人々が、普通の人々(common people)の生活を羨む姿を皮肉たっぷりに歌っている本作。ボーカルのジャーヴィス・コッカーの甘くささやくような歌声は、アップテンポなシンセとギターのリズムに乗り、徐々に怒りのエネルギーへと変貌していきます。
色彩豊かでポップなPVも必見です。
『ガールズ・アンド・ボーイズ』ブラー
ブラーの3rdアルバム『パーク・ライフ』のリードシングルとして収録された1曲です。この曲で一気に人気に火がつき、発売翌年のブリット・アワードを受賞しています。
チープで軽快な打ち込みとエキセントリックな電子音から始まるこの曲は、そのフラットなリズムを最後まで崩すことはありません。そこへグルーヴィなベース音とノイジーなギター、ボーカルのデーモン・アルバーンの気だるげな歌声が重なり、思わず踊り出したくなるようなサウンドが生まれています。
中毒性のあるひねくれたポップ・チューンで、一度聴いたら頭を離れません。
『コネクション』エラスティカ
ブリットポップ期の数少ない女性ボーカルバンドであるエラスティカの代表曲です。1994年にリリースされたファーストアルバム『エラスティカ』の収録曲で、同アルバムはアメリカでも大ブレイクを果たしました。
ボーカルのジャスティーン・フリッシュマンの力の抜けたクールな歌声と、キャッチーでノリの良いメロディラインが特徴です。少し物足りなさすら覚えるほどあっという間に終わってしまう潔さも、この曲の魅力と言えるでしょう。