「ウォーレンバフェットについて知りたい」
「ウォーレンバフェットの資産やポートフォリオについて知りたい」
「ウォーレンバフェットの利回りを知りたい」
本記事を読んでいるあなたは、このようなことを思っているのではないでしょうか。ウォーレンバフェットとは、「投資の神様」と言われるほどの投資家です。一時は世界長者番付で1位になったほどの億万長者で、その資産を一代で築きました。
投資家として非常に優れた人物であることも確かですが、バフェット氏は慈善家としても有名です。寄付した金額は5兆円以上ともいわれており、資産のほとんどを他の人のために使っている人格者として人気を集めています。
今回はそんなバフェット氏の人柄・考え方に魅了されてしまった個人投資家の筆者が執筆させていただきます。投資手法や資産、ポートフォリオはもちろん、バフェット氏のユニークなエピソードについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
ウォーレンバフェットとはどんな人物か
名前 | ウォーレン・バフェット |
---|---|
誕生部 | 1930年8月30日 |
生地 | アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハ |
職業 | 投資家 |
活動期間 | 1951年 |
影響を受けた人物 | ベンジャミン・グレアム |
影響を与えた人物 | ビル・ゲイツ |
配偶者 | アストリッド |
子供 | スーザン ハワード ピーター |
ウォーレンバフェットの生涯をハイライト
投資家として有名なウォーレンバフェットは、どんな人生を歩んできたのでしょうか。簡単にまとめましたので、みていきましょう。
バフェット氏は1930年、アメリカ・ネブラスカ州オマハで証券会社を営む父ハワードと母レイラの間に生まれました。小さな頃からビジネスを始めており、コーラを安く仕入れて少し高く売ったり、新聞配達をしたりしていました。
彼が初めて株式投資をしたのは11歳の頃です。バフェット氏は姉とともに株を1株38ドルで購入し、40ドルで売却しました。初めての投資は大成功に終わったように見えましたが、その後株は200ドルに上昇してしまいます。
この出来事はバフェット氏に大きな影響を与えました。バフェット氏が12歳になると父が下院議員に当選し、一家はワシントンD.C.に引っ越します。紆余曲折ありましたが、中学を卒業し、高校に進学するとバフェット氏は友人と共にピンボールを使ってビジネスを始め、大成功を納めます。
高校卒業後は大学に進学し、卒業後は尊敬していたベンジャミン・グレアムが教職についているコロンビア大学へ入学。投資についてグレアムから学びます。卒業後は父の証券会社に入って働きました。
1954年になるとグレアムから仕事の誘いがあり、彼の会社へ証券アナリストとして入社し、投資家としての腕を磨きます。1956年になるとグレアムが引退し、会社は解散しました。バフェット氏は自分で会社を計5つ立ち上げ、資産を着々と増やします。
1965年、バークシャー・ハサウェイの49%の株式を購入していたバフェット氏はバークシャー・ハサウェイの経営権を取得し、同会社を運営を本格的に行い始めました。1969年からは運営していた会社を解散し、バークシャー・ハサウェイに専念。
1979年に経済雑誌フォーブスに名前が掲載されました。さまざまなビジネスを手がけ、バフェット氏は1986年にはビリオネアとして有名になります。2008年には世界長者番付で1位となりました。
2010年にはビル・ゲイツと共に慈善活動を開始し、多くの慈善団体に寄付。現在も続けており、慈善家としても有名です。2021年現在も投資家として活動を続けており、その動向は世界の投資家から注目されています。
バフェット氏の性格は勉強熱心で真面目
バフェット氏は投資手腕だけでなく、質素倹約な人柄であることでも多くの人から愛されています。
詳しくは後述しますが、バフェット氏は誰もが羨む億万長者でありながら、ほとんどのお金を慈善団体に寄付し、自身は質素倹約な生活を送っています。また、1日の80%を読書に費やすほどの読書家です。
その性格から、毎年開催される株主総会はバフェット氏に会いたい人で賑わい、ちょっとしたトークショーのようになっています。
実は再婚?意外な家族関係とは
世界の投資家から注目されているバフェット氏ですが、実は再婚しています。これだけなら珍しくもない話なのですが、驚くことに現妻と前妻は知り合いで、しかも前妻が現妻をバフェット氏に紹介したという経緯があります。
前妻であるスーザンさんとは1952年(22歳)に結婚。彼女との間に一女二男の子供を授かりました。一見仲の良い夫婦に思えます。ですが、バフェット氏はスーザンさんも仕事も愛していました。
そのため、仕事に懸命に取り組んでおり家にいない日が何度も続きました。それをスーザンさんは不満に思い、1977年(47歳)のとき、子育てが終わったことをきっかけに二人は別居します。
この翌年に、スーザンさんはバフェット氏が寂しくないように、現在の妻であるアストリッドさんを紹介しています。ですが、別居中でも離婚はせず、2004年(74歳)にスーザンさんが亡くなってしまうまで関係は続いていました。
別居こそしていましたが、バフェット氏もスーザンさんもお互いを愛していたのではないでしょうか。何をきっかけに再婚したのかはわかりませんが、スーザンさんが亡くなって2年後に再婚していることを考えると、バフェット氏も悩んだのではないかと思います。
バフェット氏が妻へ残した遺言
「私が死んだらS&P500インデックスファンドを買え」
上記の言葉はバフェット氏が妻へ残している遺言です。S&P500インデックスファンドとは、アメリカの株式市場に上場している大型株500銘柄を詰め込んだパッケージのようなものを指します。さらにS&P500は超長期的に見ると右肩上がりが続いています。
簡単に言うと、業績の良い企業を集めた銘柄で成長も順調なので、株式の知識がなくても比較的利益をあげやすいのです。
投資の神様が言うなら、自分もS&P500インデックスファンドに投資してみようか、と思うかもしれません。しかし、それについては正直おすすめできません。なぜなら、バフェット氏の妻と違い、わたしたち日本人には「為替」というリスクがあるからです。
現在よりも円の価値が高くなってしまった場合、思っていたよりも利益が出ない、なんて事態に繋がります。また、バフェット氏が運用する資産と個人が運用する資産は桁が違います。そのため、同じ運用方法を取るのはあまり現実的とは言えません。
とはいえ、他のアメリカ株に比べて低リスクと言えるので、初めて長期で投資信託をするという場合はいいかもしれませんね。