歴史のおすすめ本24選【時代別の日本史から日本通史、世界通史の本まで紹介】

日本史【明治時代~】

日本史は逆から学べ 近現代史集中講義

読んでみて

歴史上に起こる出来事には必ず理由や原因など過去と因果関係があります。それを解き明かすことで歴史の流れを理解しよう、というユニークなシリーズの近現代版です。

近現代版では安倍政権からペリー来航まで「なぜ日本は開国したのか」「なせ日本はアメリカと戦争したのか」「日本はなぜ不況に陥ったのか」と疑問を呈しながら過去にさかのぼります。現代はとくに自分たちの記憶と重ねながらさかのぼることでより理解しやすいでしょう。

疑問を解決しながら進んでいく謎解き要素があるため、歴史に苦手意識を持っていた人も飽きることなく読み進められます。

みんなのレビュー

近代日本と軍部 1868ー1945

読んでみて

明治維新から太平洋戦争の終戦まで、政党と軍部のあり方についてまとめた力作です。明治維新当初は一体だった政治勢力と軍事勢力は分離され、いつしか軍事が政治を飲み込んでいきました。失敗国家と評されるまでの紆余曲折を考察しています。

本書を読むと、明治以降から日本が太平洋戦争へ突き進むまで、何度か国の方向を軌道修正できる機会がありながら、悪い方向へと向かったことが明らかにされています。その歴史を現代の人は反省材料にしなければならないでしょう。

みんなのレビュー

もう一度、自分が近代史に興味を持つきっかけになった軍部について復習しようと気軽に手を取ったが、思わぬ面白さだった。タイトルの通り、軍部を主軸に近代日本を見事に描き切っている。伊藤博文が目指した行政権による統帥権の抑制を根本におきながら、外交と内政の因果関係が極めてわかりやすく詳述されている。保守的なイメージの強い山県、桂、寺内、田中などの再評価と、あまり目立たない児玉を重視している点が特徴。改革が可能であるとすれば日清-日露の戦間期であったという主張には納得。

読書メーター

そうだったのか、日本現代史

読んでみて

ジャーナリスト・池上彰の視点から読み解く、終戦後から2000年ころまでの日本の歴史です。政治改革、公害問題、日米安保など今起きている現象だけでなく、その前から見ていくことで歴史の本質に迫ることができます。

かみ砕いて理路整然と伝えており、ときにはジャーナリスティックな視点もあり理解しやすい本です。日米関係、経済史、政治史など日本現代史の基礎を知りたい人は読んでおいて損はありません。

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小説『落日燃ゆ』

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戦後の東京裁判において、文官で唯一絞首刑に処せられた元首相・広田弘毅の生涯を描いた城山三郎の小説です。何度かドラマ化されており題名を知っている人も多いでしょう。

激動の時代に首相、外相をつとめた広田は外国と融和をはかり、何とか戦争を避けようとしますが、軍部は戦争へと突き進んでいきました。

そして終戦。広田の覚悟と潔さが格好よく、涙が止まりません。抑制のきいた筆致ですが、涙なくしては読めない激動の昭和史です。

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小説『この世界の片隅に』

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マンガ、劇場アニメ、ドラマで日本を席巻した『この世界の片隅に』の小説版です。戦争に翻弄されながらも、前向きに生きた1人の女性すずの何気ない日常を描いています。しかしすずの周りにも確実に戦争の影が忍び寄り、静かに戦争とは何かを考えさせられる作品です。

アニメやマンガの絵は、舞台となった当時の広島県呉市の様子を忠実に再現していることでも話題となりました。小説ではそれぞれの心理描写やアニメを補完するエピソードがあり、アニメやマンガを見た人もぜひ一度読んでほしい小説です。

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日本通史

逆説の日本史

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小説家の井沢元彦による日本史関連の書籍で、古代から現代編まで20巻以上が出版されています。歴史を先入観や時代の常識にとらわれず、宗教的な観点も踏まえて客観的にとらえ、大胆な仮説や考察で鋭く切り込んでいるのが特徴です。

卑弥呼=天照大神説など井沢史観と呼ばれる説が理路整然と解説されているため、歴史の謎解きを楽しむかのようにワクワクしながら読むことができます。歴史の面白さを伝えてくれるシリーズです。

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地図でスッと頭に入る日本史

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日本史がなかなか頭に入らないという人におすすめです。見開き2頁で一つのトピックを取り上げ、右に文章、左に地図や図版が入り、視覚的に理解しやすい工夫がされています。図版を見るだけでも面白いですよ。

関ヶ原合戦では、全国各地で起きた前哨戦を地図に書き込んでおり、関ヶ原合戦に至るまでの東西両軍の動向が一目でわかります。

さらにそれぞれ3つのポイントを紹介しており、地図とポイントだけでも概要がつかめるのも嬉しい点です。このシリーズは戦国時代、幕末など時代別のものも一部出ています。

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世界史通史

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書

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一度読んだら絶対に忘れないという本書の秘訣は、世界史を年号ではなく物語としておぼえる点にあります。年号を用いずヨーロッパ史から現代までを数珠つなぎにしてひとつのストーリーとして紹介しているのです。

とくに世界史は多くの国が絡んで複雑ですが、本書ではヨーロッパ、インド、中東、中国それぞれの歴史を紹介し、それを大航海時代に交差させるというドラマチックな手法を展開。世界史としての大きな枠組みをしっから捉えることができます。

同じシリーズの日本史もありますが、世界史のダイナミックさが秀逸です。

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名画で読み解く世界史

読んでみて

世界史の出来事をそれについて描かれた名画をもとに読み解いていきます。絵画の解説とともにその出来事の背景や原因なども解説されており、名画と歴史が両方学べる一冊です。

世界史をまったく知らない人には少し難しいかもしれません。世界史に多少知識と興味のある人ならば、絵画を通して歴史上の出来事を見ているかのような気分を味わえます。絵画とともに歴史上の出来事も印象深く残るでしょう。

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世界史の本をもっとよく読みたい人に

中国史

『三国志』や『キングダム』の秦の始皇帝の統一など、中国の歴史は日本人にもよく知られていますよね。中国史は年月も長く国の移り変わりもあって複雑ですが、まずは『三国志』など興味のある時代の本から入れば、その先、あるいはその前のこともきっと知りたくなるはずです。

【24年1月最新】中国の歴史を学べるおすすめ本ランキングTOP12

アメリカ史

どういう経緯で世界大国のアメリカができたのか興味をもつ人も多いでしょう。アメリカの歴史を詳しく知りたい人は視点をしぼってアプローチするのがおすすめです。憲法、移民、宗教などミクロな視点から迫った多様な本が豊富に出されています。これらを読むとアメリカの意外な歴史に気づかされます。

【24年1月最新】アメリカの歴史をよく知れるおすすめ本ランキングTOP7

エジプト史

エジプトは古代の四大文明のひとつに数えられ、大変古い歴史をもっています。ピラミッド、ファラオの歴史に心が踊るという人も多いでしょう。古代エジプトの場合、ピラミッドやスフィンクスなどが圧巻なので、ビジュアルが豊富な本を選ぶのがおすすめ。理解を助けられ、より興味を掻き立てられますよ。

【24年1月最新】イギリスの歴史をよく知れるおすすめ本ランキングTOP7

イギリス史

世界的に重要な地位をしめるイギリスの歴史はヨーロッパ史を知る上でも欠かせません。イギリスの歴史は王朝や王の視点から見ていくと、整理しやすいでしょう。個性的な王が多いので王の物語を読むのも面白いですよ。

エジプトの歴史を知れるおすすめ本・書籍10選【入門書から図解書、漫画まで】

まとめ

日本史をいくつかの時代別に、世界史を地域別にわけて歴史本をまとめました。小説から専門書まで幅広く紹介しましたが、関心をもった本はありましたでしょうか。まずは自分の興味のある時代別、地域別のものから選んで挑戦してみてください。きっとあなたならではの歴史の世界が開けてくるでしょう。

とくに日本史では小説も紹介しています。まずは小説を読んでその時代の雰囲気を味わえば、その時代をもっと知りたくなるはずです。

これをきっかけにあなたが日本史、世界史を楽しんでくださることを期待しています。

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