【年表付】オードリーヘップバーンはどんな人?映画やファッション、名言を紹介

2度の結婚・離婚の末に幸せを掴む

最後の恋人ロバート・ウォルダースとオードリー

オードリーヘップバーン2度の結婚と離婚をしています。最初の結婚相手は映画「オンディーヌ」で共演した12歳年上の俳優メル・ファーラー。それまでに3度の離婚歴があるファーラーとの結婚は周囲に大反対を受けたそうです。

ファーラーが監督を務める映画にオードリーが出演するなど、公私ともにパートナーである状態が14年間続いたのですが、1968年に離婚しています。その翌年にオードリーが結婚したのは、イタリア人精神科医のアンドレア・ドッティでした。けれどもドッティは女性関係に問題がある人物だったようで、1982年に2人は離婚しました。

オードリーの最後の恋人となったのは、オランダ人俳優のロバート・ウォルダースでした。2人は入籍こそしなかったものの、オードリーが亡くなるまで9年間をともに過ごしています。

オードリーの孫娘エマ・ファーラーはモデル

オードリーには1番目の夫・ファーラーとの間に長男のショーンが、2番目の夫・ドッティとの間に次男のルカが生まれています。ショーンは現在映画プロデューサーをしていて、オードリーの孫にあたる娘・エマはモデルとして活躍中です。また、次男のルカ・ドッティはオードリーの遺志を継いで立ち上げられた基金「オードリー・ヘップバーン・チルドレンズ・ファンド」の代表を務めています。

ユニセフ親善大使として活動した晩年

晩年はユニセフ親善大使としての活動に打ち込んだ

オードリーヘップバーンは1989年に女優業を引退、その年にユニセフ親善大使に任命されています。彼女の晩年は慈善事業に没頭した時期でした。特に、発展途上国の恵まれない子供たちへの援助は惜しみませんでした。

オードリーは1991年に内戦が勃発したソマリアの戦況に心を痛め、子供たちの置かれている状況を訴え続けました。その訴えは実り、1992年に当時のアメリカ大統領であるジョージ・ブッシュ(パパ・ブッシュ)はアメリカ軍の主導で多国籍軍を派遣、物資援助を行いました。同じ年、オードリーはそれまでの功績が認められ、民間人に送られる最高位の勲章である大統領自由勲章を受勲しています。

死因は結腸がん

スイス・トロシュナにあるオードリーの墓所

オードリーヘップバーンは1993年1月20日、63歳で亡くなりました。死因は結腸がんです。彼女の最後の恋人となったロバート・ウォルダースと2人の息子たちに看取られ、スイス・トロシュナの自宅で息を引き取りました。

オードリーの葬儀には元夫であるメル・ファーラーやアンドレア・ドッティ、生涯の友人であったユベール・ド・ジバンシィなどが参列し、オランダ王室からも献花が届けられました。彼女の墓はトロシュナの街を一望できる小高い丘の上にあるということです。

オードリーヘップバーンの代表映画

ローマの休日(1953年)

オードリーヘップバーンの初めての主演映画です。オードリーは表敬訪問したローマで、王族としての暮らしが窮屈になって街中に飛び出すていく王女・アンを演じています。ローマ市内に出たアン王女は、グレゴリーペック演じるアメリカ人新聞記者と1日限りの恋に落ちるのです。

この初めての主演映画で、オードリーはアカデミー賞やゴールデングローブ賞などで主演女優賞を受章しています。撮影当初、オードリーは「主演」という扱いではなく、グレゴリーの共演者だったのですが、グレゴリーが彼女を主演扱いにするようスタッフに直談判したのだそうです。

麗しのサブリナ(1954年)

「ローマの休日」に続くオードリーヘップバーンのヒット作です。オードリーは大富豪であるララビー家に仕える運転手の娘・サブリナを演じています。サブリナとララビー家の長男・ライナスと次男・ディヴィッドとの三角関係の物語です。

この映画でオードリーが着用した8分丈のパンツは「サブリナパンツ」と呼ばれるようになりました。また、アメリカでは「サブリナカット」というオードリーを真似た髪型が流行ったそうです。ジバンシィはこの映画でも衣装を3着提供していて、特に黒のカクテルドレスは「デコルテ・サブリナ」と呼ばれました。

ティファニーで朝食を(1961年)

トールマン・カポーティによる中編小説を、ブレイク・エドワーズ監督が映画化したものです。オードリーはニューヨークを自由に生きる高級娼婦ホリー・ゴライトリーを演じています。彼女の暮らすアパルトマンにジョージペパード演じる小説家ポール・バージャクが引っ越してきたことから始まるラブストーリーです。

当初、カポーティがこの作品の映画化を了承したとき「主演はマリリンモンローに」という条件を出していました。しかしマリリンは「夜の女という役柄は演じない」と断り、オードリーに役がまわってきたのです。オードリーは当時妊娠中で、ホリーのような役柄を演じるのは不安だったようですが、見事にホリーを演じ切っています。

マイ・フェア・レディ(1964年)

ミュージカル映画であるこの作品で、オードリーは下町生まれで粗野な言葉遣いをする花売り娘・イライザを演じています。イライザが言語学の教授・ヒギンズにレディに仕立てられ、自分というものを確立していくロマンティックコメディです。

オードリーが歌うシーンは、その多くがマーニ・ニクソンというゴーストシンガーに吹き替えられています。「今に見てろ (Just You Wait)」という曲はほとんどがオードリーの歌声が採用されているようです。彼女の歌声を聞ける貴重な映画の1つとなっています。

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