モーツァルトとはどんな人?生涯・年表まとめ【代表曲や死因も紹介】

1787年 – 31歳「父レオポルトが死去する」

ずっとモーツァルトの才能を活かすために奔走した父が死去してしまう

1787年に父レオポルトが死去しています。最大の文通相手だった父の死去に伴い、晩年のモーツァルトは不明な点も多くなってきます。この頃には借金に苦しむようになっており、フリーメイソン仲間のヨハン・プフベルクに借金をお願いする書簡が残っています。

そんな中現在でも代表曲として親しまれている「アイネ・クライネ・ナハトムジク」を作曲し、翌年には「三大交響曲」を作曲しています。

不遇の時代を過ごす

レオポルト2世の戴冠式にモーツァルトは出席している

モーツァルトはウィーンではピアニストとしては人気があるものの、晩年までは収入が減り不遇な日々を過ごしています。コンサートを私費を投じて開いていますが、人出は芳しくなかったそうです。しかしレオポルト2世の戴冠式に出席したり、華やかな式典で演奏したりもしています。

どうしてモーツァルトが借金をするほどの不遇な生活をしていたかというと、理由はモーツァルトの品行が悪く、浪費癖に加えて、高給な仕事に恵まれなかったからだといわれています。またモーツァルトの才能に嫉妬した宮廷楽長のアントニオ・サリエリが裏でモーツァルトの演奏会を妨害した為に、収入が激減したという憶測もあります。

サリエリはモーツァルトの噂のために晩年はうつ病みたいになったという

真相は結局わかっていませんが、サリエリも音楽家として十分名声を得ていたので、今は否定的な意見が主流となっています。

1791年 – 35歳「ウィーンで死去する」

キリスト教では病人を癒すために聖なる油を塗る風習があるが、モーツァルトは拒否している

1791年に「魔笛」を作曲したり精力的に活動していましたが、「レクイエム」の作曲中に体調を崩し、病床についてから2週間後に死去しています。享年35歳でした。モーツァルトの死因ははっきりとわかっていませんが、「連鎖球菌咽頭炎」であったという説が最も有力です。

死に際しては聖職者たちが来るのを拒み、終油の儀を受けなかったといいます。死後モーツァルトの遺体は共同墓地に埋葬され、誰も霊柩馬車に同行することが許されなかったために埋葬された場所は不明となっています。共同墓地は当時の神聖ローマ帝国の財政節約の為の方針だったのですが、そのためにモーツァルトの埋葬場所がわからなくなってしまいました。

モーツァルトの関連作品

おすすめ書籍・本・漫画

モーツァルト (作曲家・人と作品シリーズ)

モーツァルトの最新研究の人生と作品を読むことができます。モーツァルトの本は多くあるので迷ってしまいますが、この本は手短に「モーツァルト」という人物と作品を知ることができます。

学習まんが 世界の伝記 NEXT モーツァルト 神に愛された天才音楽家 (学習漫画 世界の伝記)

モーツァルトの伝記漫画です。子供に読ませるのにお勧めの本です。絵も可愛らしくて癖がないので、女の子は特に喜びそうです。もちろん大人が読んでも楽しめます。

おすすめの映画

Amadeus – Director’s Cut Special Edition

モーツァルトを題材にした映画といえば「アマデウス」という方も多いでしょう。第57回アカデミー賞を8部門も受賞した名作です。短命の天才音楽家モーツァルトの不可解な死についてに焦点をあてての作品となります。まだ見ていない方は、是非面白いですのでおすすめです。

Prague Mozart of Temptation Masquerade

プラハで人気が出たモーツアルトが、プラハで恋愛関係で三角関係になる話です。史実とはかなり違い、モーツァルトも変わった性格ではなく紳士的な美青年になっています。実際の作品の背景を踏まえてロマンスを描いた楽しめる映画です。

おすすめのオペラ

モーツァルト:オペラ BOXセット

モーツァルトの「魔笛」などのオペラが全収録されています。ただし筆者的に上級向けに感じます。日本語字幕がないですので、オペラが好きな人向けです。基本的にオペラは日本語字幕はついていないことがほとんどです。しかし言葉がわからなくても、美しいハーモニーに酔いしれることができます。

関連外部リンク

モーツァルトについてのまとめ

いかがでしたでしょうか?筆者は個人的に子供の頃に聞いたオーケストラが忘れられず、ヨーロッパへの憧れを抱く一つの原動力になったことを思い出していました。特にモーツァルトの天才的な音楽は、日本人とは違う感性で生み出す斬新性と美しさに虜になったものです。

非常に変わり者だったけれども音楽に秀でていたモーツァルトは、今でこそそういった性格に理解も深まっていますが、当時は大変だったようなのも「早すぎた天才」といわれる所以だと感じています。しかし沢山の世界中の人に愛され聞かれ続ける音楽は、国境や価値観の垣根を失くし愛されるものなんだと再確認しています。この記事を読んで曲だけでなく、「モーツァルト」という人を少しでも知ってもらえたなら非常に嬉しく感じます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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