モーツァルトとはどんな人?生涯・年表まとめ【代表曲や死因も紹介】

モーツァルトの代表曲

珠玉の美しい音色を楽しめる

数多くの美しいモーツァルトの曲で、とりわけ人気がある曲を4曲厳選しました。是非参考にしてみください。「胎教に良い」ともいわれています。それだけモーツァルトの曲の音色が優しく心を揺さぶるという現れでしょう。

アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク

軽快なテンポで耳にすると多くの人が「あ!聞いたことがある」となるほど有名な曲です。「小夜曲」と訳されるこの曲の題名は、モーツァルト自身が目録に書きつけたタイトルといわれています。娯楽音楽として何らかの機会のために作曲されたと考えられていますが、初演に関する資料は残されていないそうです。可愛らしいメロディと管弦楽器のハーモニーが特色の曲です。

モーツァルト/ピアノソナタ第16(15)番第1楽章

ピアノの練習曲で良く弾く曲なので、馴染みがある人も多い曲です。テレビCMでも使用されたことがあります。典型的な「メロディ+伴奏」のホモフォニー音楽の曲で、当時の流行に即した曲であったといわれています。スムーズな伴奏と軽やかなメロディが特徴の曲です。

レクイエム

モーツァルト作曲の合唱曲です。死者のミサ曲の為の曲で、モーツァルトの「レクイエム」はヴェルディ・フォーレなどのものと並んで「三大レクイエム」といわれています。モーツァルトの亡くなる前に作っていた曲で、現在でも様々な憶測が飛んでいる曲でもあります。ミサでの鎮魂歌なので、物悲しくも力強い曲です。

歌劇魔笛より前奏

歌劇「魔笛」は、モーツァルトの三大オペラといわれています。自由な形式でファンタジーなストーリーなどは老若男女問わず楽しめるといわれ、初めてのオペラ鑑賞や子供連れでも安心して見ることが出来ます。子供を連れて行って、音楽に触れさせるのに丁度良いオペラかもしれません。前奏曲も多くの人が聞いたことがある名曲です。

モーツァルトが影響を受けた・与えた人

モーツァルトの美しい曲は多くの人に刺激を与えた

古典派音楽を代表する作曲家モーツァルトは、多くの人に影響を与えました。また非常に努力家だったモーツァルトは、多くの作曲家の曲を研究し作品に活かしています。そんな影響を受けた人物や、逆に影響を与えた人物を紹介します。

ベートーヴェン

ベートーヴェンはモーツァルトに憧れを抱いていた

ドイツの音楽家ベートーヴェンは、モーツァルトに憧れを抱いて師事していたといいます。モットーは「不断の努力により、モーツァルトの精神をハイドンの手から得られるように」だったそうです。ベートーヴェンはモーツァルトの作品を丹念に研究しています。モーツァルトの影響を色濃く感じられるのが、初期の傑作「悲愴ソナタ」です。

悲愴ソナタの冒頭は、モーツァルトの同じ調のハ長調KV457のピアノ・ソナタにとてもよく似ているといいます。その他ベートーヴェンは特にモーツァルトの最盛期に作曲した短調の作品にも、影響を受けたといわれています。

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン

ハイドンは冷静な性格で作風もモーツァルトと真逆だった

ハイドンとモーツァルトは境遇や性格的にもまったく違いましたが、それだからこそかもしれませんがお互いに影響を与え、与えられる仲だったといいます。ハイドンの知性とセンスがにじみ出た曲の影響をモーツァルトは影響を受け、ハイドンはモーツァルトの快活で陽気な曲調の影響を受けています。

モーツァルトの若い頃の交響曲などはハイドンの影響を色濃く受けています。ハイドンの変奏曲を、モーツァルトはロマン派の変奏曲にアップデートさせ曲を出しています。またハイドンも、モーツァルト程の明確な作風の影響は見られませんが、モーツァルト風の半音階を多用した四重奏曲を作曲しています。

アントニオ・サリエリ

サリエリとモーツァルトはお互いの才能を認めていた

近年映画「アマデウス」の影響で、モーツァルトの才能に嫉妬をして毒殺した人というイメージが定着している人です。しかし実際は、良きライバルではあったものの、不仲説はほぼ否定されています。モーツァルトが「サリエリがいるせいで、(自分が)宮廷楽長になれない」ということを周囲に漏らしていたことも噂に拍車がかかったようですが、実際は親しげに食事をしたりしていたそうです。

作風もモーツァルトは少年時代にサリエリの音楽に触れており、サリエリが作曲したオペラの「マリア」を元に変奏曲を作曲しています。サリエリもモーツァルトの才能を認め、葬儀にも参列しモーツァルトの遺作「レクイエム」の初演を行っています。

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