木戸孝允の関連作品
おすすめ書籍・本・漫画
木戸孝允 (幕末維新の個性 8)
明治維新以降の木戸孝允についてまとめられた一冊。版籍奉還に廃藩置県、そして明治六年の政変。歴史の要所において木戸がどれだけ重要な功績を残したのか、よく分かります。
読み応えがある一方で、当時の日本の状況が頭に入っていないと分かりにくいかもしれません。木戸について、より詳しく知りたい人にオススメの一冊です。
幕末
歴史小説の重鎮・司馬遼太郎の作品。本書は幕末の暗殺を描いた短編集で、木戸を描いた作品は「逃げの小五郎」というタイトルで収録されています。
司馬遼太郎は木戸を「優柔不断・葛藤」などのイメージを持って描いています。それが「逃げの小五郎」というタイトルにも現れています。
ちなみに木戸は「(当時の木戸は)逃げの小五郎と呼ばれていた」とよく紹介されています。ただ当時の資料には、そのように呼ばれた形跡はありません。
「逃げの小五郎」と呼ばれたのはこの小説が初めてですが、当時からそう呼ばれていたように思われているのです。司馬遼太郎の影響力がよく分かりますね。
木戸孝允と幕末・維新: 急進的集権化と「開化」の時代1833~1877
木戸をテーマにした書籍は、幕末もしくは明治以降のどちらかに比重が偏っているものがほとんどです。本書は木戸の生涯について一貫してまとめてあります。更に文章も読みやすいので、入門的な本として最適です。
おすすめの動画
【明治維新】元東大生が分かりやすく解説!日本の夜明け!開始から経過まで徹底解説!
文章だけではイマイチ分かりにくいのが明治維新です。この動画は明治維新でどのような政策が行われたのか、イラストを踏まえて分かりやすく解説しています。
木戸達が何を思い明治維新を行なったのか。思いを馳せながら見て欲しい動画です。
木戸孝允の生涯
木戸孝允の生涯について紹介したゆっくり解説です。内容的にも分かりやすくまとめられています。文章を読むのは苦手という人や、木戸孝允の基本的な事柄を詳しく知りたい人にオススメです。
【驚愕】幕末イケメンがキターッ!今も昔も変わらない男前!
幕末のイケメンの写真と、彼らの功績についてまとめた動画です。木戸孝允も間違いなくイケメンですが、この動画には掲載されていません。今も昔も覚悟を込めた男は表情が違いますね。
なおRekisiruでは幕末のイケメンについて紹介した記事もあります。こちらも是非読んでくださいね。
おすすめの映画
桂小五郎と近藤勇 竜虎の決戦
1957年に放映された作品です。幕末の木戸を演じるのは嵐寛寿郎。かつて明治天皇も演じた往年の映画スターです。濃厚な時代劇であり、年月が経っても色あせない名作でしょう。
るろうに剣心 追憶編
るろうに剣心のOVA作品です。舞台は明治ではなく、緋村剣心が人斬り抜刀斎だった頃の幕末です。当時は桂小五郎と名乗っていた木戸は、緋村剣心を見出した人物として描かれています。
本作品は「るろうに剣心」ではありつつも、別作品かと思う程に作風や雰囲気が違います。評価も非常に高いので、一度視聴をオススメします。
おすすめドラマ
大河ドラマで幕末はよく描かれています。ところが木戸を主人公にした大河ドラマはありません。木戸に目立った戦いがない事、臨終の場面がラストシーンとしてはあまりにも重たいからかもしれません。
ただ木戸は幕末の作品では必ず登場し、イケメン俳優が演じています。どのような俳優が木戸を演じていたのか、解説していきます。
八重の桜(2013年)
会津藩の新島八重を主人公にした大河ドラマです。木戸を演じたのは及川光博でした。攘夷論者ではあるものの、あくまで現実的な目線で倒幕を果たす人物として描かれています。
作品は西南戦争以降も描かれており、木戸の壮絶な最期もしっかりと描かれていました。
花燃ゆ(2015年)
吉田松陰の妹・杉文を主人公にした作品です。木戸を演じたのは東山紀之です。先ほど解説した通り、木戸と吉田松陰は師弟関係にありました。しかし本作品では両者の関わりはほとんど描かれていません。
なお木戸は文の夫である楫取素彦に、群馬県令で働くように命じるなど、物語のキーパーソンとして登場しています。
西郷どん(2018年)
西郷隆盛を主人公にした作品です。木戸を演じたのは玉山鉄二です。木戸は薩摩の敵として、後には同志になるという難しい立場どころでした。
明治期新後に政界から去るつもりだった木戸を、西郷は引き止めています。これはドラマの積み重ねにより、説得力が生まれていたように思いました。
関連外部リンク
木戸孝允についてのまとめ
今回は幕末から明治にかけて活躍した木戸孝允について解説しました。過激な尊王攘夷運動をうまく舵取りしながら、木戸は倒幕を果たします。そして明治政府では様々な政策を行い、日本を近代国家に導いていきました。
幕末や明治維新期には坂本龍馬や西郷隆盛など、人気のある人物が多いため、木戸はあまり目立たない存在かもしれません。ただ人間関係の調和を忘れず、長州藩や政府の舵取りを行った木戸の功績は大きいでしょう。
今回の記事を通じて木戸孝允について興味を持っていただけなら幸いです。