庵野秀明とはどんな人?生涯・年表まとめ【エヴァにまつわる逸話や名言も紹介】

漫画家の安野モヨコと結婚

安野モヨコと庵野秀明

2002年、庵野秀明は人気漫画「働きマン」の原作者である安野モヨコと結婚しました。「ダブルアンノ」として話題になった2人は、「エヴァンゲリオン」のキャラクターデザイン担当者である貞本義行の紹介で知り合いました。

実は、安野モヨコという名前は漫画家としてのペンネームであり、本名は非公開としています。しかし、偶然にも同じ読み方の苗字を持つ庵野秀明と結婚したことで、実名もアンノとなったのです。2人の結婚生活は、安野モヨコのエッセイ漫画「監督不行届」で描かれています。

また、2人の間に子供がいるかどうかは公表されておらず、エッセイ漫画における描写や、2人の多忙さから考えると、子供はいない可能性が高いようです。

宮崎駿との関わりが深かった

庵野秀明は宮崎駿監督の下でアニメーターとして働いていた時代に、ジブリ映画の制作に原画担当として携わりました。また、別のジブリ作品では、主人公の声優を務めたこともあります。

宮崎駿監督が原作を描く「風の谷のナウシカ」のアニメ映画化が決定された際に、庵野秀明は主にメカ造形や爆発シーンの原画を担当しました。そして、彼の技術は高い評価を受け、物語のクライマックスである巨神兵の登場シーンを任されたのです。

その後、2013年に公開されたジブリ映画「風立ちぬ」では、主人公である堀越二郎の声優を担当しました。当初、庵野秀明は作画スタッフとして制作に参加することを希望していました。しかし、宮崎駿監督は声優としての出演を要請しており、最終的に彼はその期待に応えたのです。

庵野秀明の有名映画・アニメ作品

ふしぎの海のナディア

「ふしぎの海のナディア」は、庵野秀明が総監督を務めた、1990年からNHKにおいて全39話の構成で放送されたテレビアニメです。この作品は19世紀末を舞台としており、不思議な青い宝石ブルーウォーターを持つ少女ナディアと発明好きの少年ジャンの冒険が描かれています。

このアニメにおける最大の特徴は、フランスの作家であるジュール・ヴェルヌが書いたSF小説「海底二万里」や「神秘の島」を原案としていることにあります。そのため、潜水艦ノーチラス号やネモ船長などの名称や、古代ギリシアの伝説であるアトランティス大陸が登場するなど多くの共通点が両作品の間で見られるのです。

新世紀エヴァンゲリオン

「新世紀エヴァンゲリオン」は、庵野秀明が監督、脚本、メカニックデザインを担当した、1995年からテレビ東京系列において全26話構成で放送されたテレビアニメです。この作品では、汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」を操縦する少年少女たちと謎の生命体「使徒」の戦いが描かれています。

このアニメが大きな話題を呼んだ理由の1つとして、第25話と第26話の最終2話が挙げられます。この2話は、主人公である碇シンジの内面世界を文字と声のみで表現するという衝撃的な内容でした。この展開は、当然ながら大きな批判を受けることになりました。これに対して、庵野秀明は制作期間が足らずに状況が破綻していたと説明しています。

その結果、最終2話のリメイクである「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」を制作することになり、1997年に公開されました。この作品をもって、「新世紀エヴァンゲリオン」は完結を迎えたのです。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とは、2007年より公開が始まった、テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のリビルド映画です。この作品では、既存のアニメシリーズを基本としながら、新たな登場人物やストーリーが追加されています。

この新劇場版シリーズは、全4部作で構成されています。2007年に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」、2009年の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、2012年の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と続き、2021年の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」で完結するのです。

シン・ゴジラ

「シン・ゴジラ」とは、2016年に公開されたゴジラシリーズ第29作であり、庵野秀明が監督・総監督・脚本を務めました。この作品では、過去シリーズの時間軸とは異なる世界観を有しており、ゴジラが初めて日本へ上陸したという設定となっています。

「現実(ニッポン)VS虚構(ゴジラ)」というキャッチコピーを掲げる「シン・ゴジラ」では、怪獣映画であるにもかかわらず、政治的な面が色濃く表現されています。また、直接的な死や暴力の表現は極力避けられており、登場人物の複雑な心理描写や利害関係などが細かく描写されていることも特徴です。

そして、この作品は2017年の日本アカデミー賞において、最優秀作品賞を受賞しました。また、劇中において様々な形で現代日本の政治を強く意識した内容が取り入れられていることから、映画専門の評論家や批評家だけでなく、政治家やジャーナリストからも高い評価を受けたのです。

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