庵野秀明とはどんな人?生涯・年表まとめ【エヴァにまつわる逸話や名言も紹介】

「シン・ゴジラ」が大ヒット

ゴジラとの決戦の舞台となった東京駅

2016年、東宝製作のゴジラシリーズ第29作「シン・ゴジラ」が公開されました。この作品において、庵野秀明は総監督と脚本を務めており、2015年の秋から撮影を開始しています。

当初、厳しい精神状態とスケジュールの中で新劇場版シリーズ完結作の制作を進めていた庵野秀明は、「シン・ゴジラ」制作のオファーを断っていました。しかし、作業に行き詰まっていた彼は、最終的にはファンの批判を覚悟しながら「シン・ゴジラ」の制作を引き受けたのです。

その結果、庵野秀明の世界観が大量に詰め込まれていた「シン・ゴジラ」は、多くのファンに受け入れられることになりました。そして、新劇場版シリーズの制作で追い詰められていた庵野秀明は、「シン・ゴジラ」の大ヒットによって精神的に救われたのです。

2021年 – 61歳「長編映画の制作を続ける」

日本を代表する映画監督である庵野秀明はこれからも名作を生み続ける

新劇場版シリーズ完結作「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」

2021年、新劇場版シリーズの完結作である「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が公開されます。この作品によって、庵野秀明が魂を削りながら作った「エヴァンゲリオン」シリーズは最終作となり、26年の歴史が終わりを迎えるのです。

当初、この映画は2020年内に公開される予定でしたが、新型コロナウイルスの流行による影響を受けて何度も延期を繰り返しました。そのような状況の中で、新たに発表されたポスターには「共に乗り越えましょう」というメッセージが書かれています。

この作品を、世界中のファンは9年間待ち続けていました。庵野秀明の魂が込められた傑作は、最後まで波乱万丈な道のりを歩んでいるのです。

初代ウルトラマンのリブート映画「シン・ウルトラマン」

空想特撮シリーズ「ウルトラマン」のリブート映画

2021年、庵野秀明が企画と脚本、プロデューサーを務める空想特撮映画「シン・ウルトラマン」が公開されます。この作品は、円谷プロダクションの名作「ウルトラマン」のリブート映画ですが、時代設定が現代に置き換えられているのが大きな特徴です。

しかし、同時期に「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の制作も進行していたため、庵野秀明は途中からの合流となりました。彼は「ウルトラマン」シリーズの大ファンとしても知られています。「シン・ウルトラマン」には、彼が人生をかけて愛してきた作品へのリスペクトが詰まっているのです。

庵野秀明の関連作品

おすすめ書籍・本・漫画

庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン

この本は、1996年に「新世紀エヴァンゲリオン」が放送された直後に発刊された書籍であり、「スキゾ・パラノ」の前編に当たります。内容としては、「新世紀エヴァンゲリオン」の監督である庵野秀明による心情を隠さないストレートで淡々としたインタビューと、スタッフによる座談会が収録されています。

このインタビューは、テレビシリーズの放映から数ヶ月後というタイミングで行われているため、新鮮な気持ちを味わうことが可能です。そして、庵野秀明と共に仕事をしてきたスタッフによる座談会では、彼の人柄について語られており、変人ぶりが明らかにされています。

庵野秀明 パラノ・エヴァンゲリオン

この本は、「庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン」の後編にあたる書籍です。前編と同じく、インタビューパートでは庵野秀明の個人史が語られています。そして、庵野秀明抜きで行われたスタッフ座談会では、テレビアニメ版の最終回で描かれた不思議な世界観の舞台裏が解説されています。

碇シンジの精神世界と庵野秀明の人間性の対比が語られており、「新世紀エヴァンゲリオン」のファンであれば非常に楽しめる内容です。また、複雑でわかりづらかった部分についての説明も書かれているため、作品への理解を深めるためにも読む価値があります。

監督不行届 (Feelコミックス)

この本は、漫画家であり庵野秀明の妻でもある安野モヨコが描く夫婦エッセイです。この作品では、庵野秀明のオタクとしての突き抜けっぷりが表現されており、彼の独特なキャラクターに段々と染まっていく安野モヨコの様子を楽しく読むことができます。2人は双方に嫌がりながらも、実は似た者同士なのです。

「ダブルアンノ」による面白おかしい夫婦生活がたくさん詰まっているオススメの1冊です。

おすすめの動画

【公式】『これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版』【庵野秀明編集】

この動画では、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」と「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の内容を一気に振り返ることができます。

実は、この動画の編集は庵野秀明が自ら行っており、監督の目線で映画の見どころがわかりやすくまとめられています。しかし、ネタバレも多く含むため、映画を全部見直す時間はないけど物語の展開を見直したいという方にオススメの動画です

庵野秀明、カラー10周年で「エヴァ」「シン・ゴジラ」を語る

この動画は、株式会社カラーの10周年を記念した展覧会において行われた、庵野秀明のインタビュー映像です。監督自らが「エヴァンゲリオン」シリーズと「シン・ゴジラ」について語っています。

「シン・ゴジラ」内でゴジラが形態を変化させた理由についても語られています。その他にも「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の後に辛い時期があったことや、「シン・ゴジラ」が流行語大賞にノミネートされたことなどについても迫っており、庵野秀明の作品のファンにとっては最高の動画です。

関連外部リンク

庵野秀明についてのまとめ

今回は庵野秀明について解説しました。

幼い頃よりアニメや特撮の大ファンであった庵野秀明は、原画や動画の制作から本格的にアニメ業界へ入り、宮崎駿の下で監督・演出としての技術を学びました。そして、様々な名作アニメを生み出し、社会現象を起こした大人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の監督として知られるようになったのです。

これまで数々の人気作品を制作してきた庵野秀明は、今後も多くのアニメや映画を制作していくことでしょう。

この記事では庵野秀明について、人物像や生涯、功績などについて紹介しましたが、彼に強い影響を与えた宮崎駿監督について知ることができれば、アニメの歴史についてより深く知ることができるでしょう。

それでは長い時間お付き合いいただき、誠にありがとうございました。

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