松平定信の関連作品
おすすめ書籍・本・漫画
夢幻の如く
徳川家治〜家斉の時代を描いた群像作品です。前半の主人公は定信で、田沼を葬る為の権謀術数や寛政の改革の様子が描かれています。
本作では将軍や老中、大奥と多くの登場人物が登場します。分かりやすく読みやすい文章で様々な視点からこの時代を掘り下げており、あっという間に読む事ができるでしょう。
宇下人言/修行録
定信が「子孫のための指針」として遺した自叙伝。宇下人言は「老中となった子孫のみ」が読む事を許され「決して開封すべからず」と厳封を施されていた書籍です。
定信がどのような決意で寛政の改革や藩政改革に臨んだのか、その断片が分かります。定信の子孫になったつもりで拝読しましょう。
松平定信の生涯と芸術
定信は厳格な為政者であると共に、趣味に生きた人でもありました。本作は定信の芸術面における功績に焦点を当てています。従来の定信像に一石を投じた書籍であり、定信について深く学びたい人にはオススメの一冊です。
おすすめの動画
【歴史解説】ゆっくり大江戸 その75 清き白河 松平定信~彼は何故老中になりどうして失脚したのか?~【江戸時代】
定信が主導した寛政の改革にスポットをあてた動画です。寛政の改革を分かりやすくまとめつつ、定信の生涯にも簡単に触れています。文字数が多く、ボリュームのある動画なので何度も見返して欲しいと思います。
【松平定信】 お殿様の定年後 文化弾圧を行った張本人が・・・【ゆっくり歴史解説】
こちらの動画は「寛政の改革で失脚した定信のその後」について焦点を当てた動画です。定信の後半生は教科書でもほとんど触れられない為、このような動画は貴重でしょう。「政治的立場」と「本人の思い」は別である事がよく分かります。
社会人のための高校日本史61 松平定信と光格天皇(寛政の改革)
定信が失脚した原因である「尊号一件」。これは幕末における幕府と朝廷の対立にも少なからず影響を与えています。内容的には複雑ですが、江戸時代の朝廷について学びたい人には見てほしい動画です。
おすすめの映画
のみとり侍
女性に奉仕をする裏稼業・猫ののみ取りにさせられたエリート侍の物語。田沼時代後半の時代が舞台で、田沼と定信の確執も作中で描かれています。やがて寛政の改革が主導するとのみとり稼業も窮地に立たされるのです。
コメディなので田沼も定信もステレオタイプの人物として描かれています。質素倹約に努める定信の姿をぜひ観て欲しいものです。
関連外部リンク
松平定信についてのまとめ
今回は松平定信の生涯について解説しました。定信は幼少期から聡明な人物として知られていたものの、幕府内の政略争いに巻き込まれてしまいます。寛政の改革に着手するものの、真面目すぎる性格が災いし、志半ばで老中を退きました。
定信といえば「真面目」「保守的」というイメージがありますが、老中を退いた後の定信は趣味や文化の振興も積極的に行いました。それは幕府の一員としてのプレッシャーから解放された事も要因なのかもしれません。
今回の記事を通じて松平定信の生涯に興味を持っていただけたら幸いです。