ポップアートの有名画家30選【日本人・海外アーティストなど多数紹介】

会田誠

会田誠(あいだまこと,1965-)は絵画やインスタレーション、動画制作、パフォーマンスなどさまざまな表現方法を用いるアーティストです。「エロ」や「政治的表現」のある作品が多いとされ、作品への抗議を受けた美術館から作品の撤去依頼を受けるなどの事件もありますが、本人は「エロ路線」「社会派」などというつもりはなく穏やかな作品もたくさん作っている、という表現をしています。

全裸で四肢がなく、木につながれた女性やミキサーに大量の人がかけられている絵画などモチーフを見れば過激ともいえるのですが、高い画力や色彩感覚によって気持ち悪さよりはむしろ清潔感を感じる、見応えのある作品を多く制作される作家です。現代の政治や社会通念、倫理観などを真っ向から挑発するものが多く、それゆえ物議を醸すことも多々あります。

2012年に森美術館で開催された「会田誠展:天才でごめんなさい」の来場者は49万人を越え、非常に高い注目を集めました。

大竹伸朗

大竹伸朗(おおたけしんろう,1955-)は現代美術家であり、アメリカ映画の影響を強く受けたといいます。80年代初頭より、絵画を中心に写真や音・映像を盛り込んだ立体映像など多彩な表現を展開。異分野のアーティストとのコラボレーションで知られ、美術だけではなく文学やデザイン・音楽などあらゆる分野に影響を与えました。

特に「ビル景」を約50年間かけて描いた作品が特徴的です。作品は様々な都市をイメージし、ビルという形を持たせて描いたものといいます。代表作品は『直島銭湯「I♥湯」』『モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像』『女根/めこん』などです。

小沢剛

小沢剛(おざわつよし,1965-)は近代美術家であり、ユーモアを交えながら社会や歴史を厳しく批判する絵画などを多数描いています。貸画廊という日本独自のシステムに対して疑問を持ち、牛乳箱を世界最小のホワイトキューブに見立てて作った「なすび画廊」シリーズや、様々な野菜を銃器に作り、それらを女性のポートレートを撮影した後に食べる「ベジタブル・ウエポン」など独特な世界を演出しました。

また最近は野口英世など史実を元に絵画や映像で表す「帰ってきたシリーズ」など、批判とユーモアを交えながら現在も、世界中のアーティストと共同で活動し続けています。

明和電機

土佐信道氏がプロデュースする、中小電機メーカーに「擬態」した芸術ユニットです。2013年には20周年を迎えており、青い作業服を着て、作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」など独特さをモチーフにしています。活動は芸術の枠にとらわれず多岐に渡り、アメリカやヨーロッパなどでも活動を展開。

代表作は魚をモチーフにしたナンセンスマシーン「魚器(NAKI)シリーズ」、オリジナル楽器シリーズ「ツクバ(TUKUBA)シリーズ」、製品の素晴らしさをアピールしています。現在も展示会やライブパフォーマンスなど多くの分野で活躍しています。

草間彌生

草間彌生(くさまやよい,1929-)は、挑発的な前衛芸術で知られる現代アーティストであり、2016年には「世界でもっとも影響力のある100人(米TIME誌)」に選ばれるなど、国を越えて著名な芸術家です。作品は絵画、彫刻、映画、インスタレーションなど多岐に渡ります。

彼女の作品の特徴で最もよく知られているのは、同じモチーフを無数に繰り返す水玉模様です。そのため彼女には「水玉の女王」という異名があります。

作品が持つサイケデリックな雰囲気は、想像と破壊、ジェンダー、人間の心理などの様々なテーマを鑑賞者に想起させます。2017年には新宿区弁天町に草間彌生美術館が開館し、さらに2019年11月にはドキュメンタリー映画『草間彌生∞INFINITY』が公開されるなど、彼女の芸術は多くの人に求められています。

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