ポップアートの有名画家30選【日本人・海外アーティストなど多数紹介】

小林美羽

小松美羽(こまつみわ,1984-)は、人々の心に宿る「神獣」をパワフルに描き出すアーティストです。日本の風土が育んだ伝統や心、そして「祈り」を大切にしていて、「『大和力』を世界に」をテーマに活動しています。ライブペインティングで祈りのエネルギーを爆発させる姿は圧巻です。

銅版画のモノクロの世界と爆発する豊かな色彩を併せ持つ「新・風土記」は出雲大社へ奉納され、瞑想後の「祈り」から生まれるライブペインティングはどれも迫力のある大作でニューヨークのワールドトレードセンターに常設展示されています。有田焼の阿吽の狛犬が大英博物館へ収蔵されるなど、国際的な評価をうけている気鋭のアーティストです。

西山美なコ

西山美なコ(にしやまみなこ,1965,)は「かわいい系ポップアーティスト」と呼ばれる現代芸術家です。初期の作品は「ザ・ピんくはうす」のような少女文化を表象した立体作品などで、サブカルチャーをモチーフにした作品を作り始めた初期のアーティストです。作品の特色は、「かわいい」「ピンク」「ソフト・キッチュ」「装飾的」などと評価されています。

代表作品は、紙パルプを使っての立体作品「ザ・ピんくはうす」や、阪神淡路大震災を経験して砂糖や卵白などのお菓子の材料を使って作った王冠「Sugar Crown」などです。多くの作品では、色の反射を活かした作品や、ほのかなピンクを壁に直接描く壁画など、素材や技法も多岐に渡っています。

束芋

束芋(たばいも,1975年-)は、浮世絵を思わせる独特なタッチの映像インスタレーションで国内外から評価の高い現代美術家です。大学の卒業制作『にっぽんの台所』が学長賞、さらにキリンコンテンポラリー・アワード99の最優秀賞を受賞してデビューしました。2001年には横浜トリエンナーレにも最年少作家として出品し、以来世界各国でたくさんの展示を行っています。

サラリーマンなど、現代日本の日常を象徴するモチーフをどろりとした手描き線画のアニメーションで表現し、さらにそれを空間展示にすることで独特の臨場感を生み出しています。近年はドローイングや版画なども制作していて、吉田修一の小説『悪人』の挿絵も担当しました。今後ますます動向が注目されるアーティストです。

塩田千春

塩田千春(しおたちはる,1972-)はベルリンを拠点に活動する現代美術家で、パフォーミングアートやインスタレーションでよく知られています。またオペラやダンスなどの舞台美術も手がけています。

それらの中でも赤や黒の糸を空間にびっしりと張り巡らせるインスタレーションは、彼女の代表作となっています。彼女は全ての作品を通して、生死などの人間の根源的なテーマに向き合い、形の無いものの存在感の表現を追求しています。

彼女の作品には「舟」や「焼けたピアノ」などがよくモチーフとして現れ、黒い鉄枠で作られた船から空間全体に赤い糸を張り巡らせた『不確かな旅』や、焼けたピアノや椅子と黒い糸が印象的な『静けさの中で』は有名です。

この2作品を展示した2019年「塩田千春展:魂がふるえる」は66万人以上の来場者がありました。展覧会のオファーを受けた翌日に入院し、ガンと闘病しながらの展覧会企画となりました。そのため、個人的な体験を元にしながら作品にも生や死に対する心を表現するようなものがならび、根源的な問いを追求し続ける作家です。

毛利悠子

毛利悠子(もうりゆうこ,1980-)は版画、映画、インスタレーション等を手がける現代美術家です。家電や楽器などの身近な道具を回路で繋いで、動きが互いに影響し合うエコシステムが、彼女の作るインスタレーションの特徴です。

彼女の作品は、気ままで緩やかな動きを続けるシステムを通して、磁気、重力、温度、光などの認識しにくい小さなエネルギーを、生き物かのように鑑賞者に意識させる力があります。イギリスの美術誌に取り上げられるなど海外でも評価が高く、また2018年には十和田市現代美術館にて美術館での初めての個展を成功させています。

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