吸血鬼と呼ばれた5人の有名な人物
最後に、吸血鬼のモデルになったともいえる5人の有名な人物を紹介します。
- エリザベート・バートリ
- ヴラド3世
- ペーター・キュルテン
- フリッツ・ハールマン
- ペーター・プロゴヨヴィッチ
ここで紹介する5人の人々は、生涯における残忍な行いから吸血鬼と呼ばれました。少々グロテスクなお話になりますので、苦手な方はお気をつけください!
狂気の伯爵夫人「エリザベート・バートリ」
吸血鬼と呼ばれるに相応しい残虐非道な行為を行った人物として、まず「エリザベート・バートリ」が
挙げられます。彼女は16世紀から17世紀に生きたハンガリー貴族であり、人々から「血の伯爵夫人」と呼ばれました。
エリザベートは自身の美しさを保つために「処女の血」にこだわり、侍女や領地の娘を攫ってきては残虐な方法で血を抜き取っていたといわれています。しかも、彼女は血を満たしたバスタブに入浴までしていました。
惨殺された死体は80人とも650人ともいわれています。エリザベート・バートリに関して、もっと知りたい方は下記の記事を是非ご覧ください。
【殺人鬼】エリザベート・バートリとはどんな人?血の伯爵夫人の生涯年表まとめ
ドラキュラ伯爵「ヴラド3世」
15世紀時代のルーマニア地方の君主「ヴラド3世」は、吸血鬼と呼ばれた人物として1番有名といえます。彼は政治的な支配を強化するために、自分に歯向かう者を串刺しの刑にするという残虐な行為を行っていました。
さらに、串刺しによって死んだ人間の血を飲んだと伝えられています。恐怖小説「吸血鬼ドラキュラ」のモデルにもなっており、ヴラド3世自身も「ドラキュラ公」と自身を呼んでいたそうです。
ドイツのヴァンパイア「ペーター・キュルテン」
20世紀に29人を殺害した殺人鬼「ペーター・キュルテン」も吸血鬼と呼ばれる人物の一人です。彼は新聞社へ犯行を表す手紙を送るなど、19世紀の連続殺人鬼切り裂きジャックを模倣した犯行を犯しています。
ペーターは多くの少女や女性を強姦・殺害する中で、血に興奮を覚えて血を飲むこともあったそうです。1931年に死刑判決のもと処刑された時も、死ぬ直前に「血飛沫の音を聴くことが最期の望み」とまで言っていました。
異常な連続殺人鬼「フリッツ・ハールマン」
男色家の連続殺人鬼「フリッツ・ハールマン」は、20世紀に24人から48人を殺害したとされる猟奇的な人物です。彼は強姦後に被害者の喉に噛みついて殺害し、血を飲んでいたとされています。
さらに恐ろしいことに、フリッツは被害者の遺体を食肉として売り捌いていました。この異常さから精神疾患の有無を調べるために、フリッツの死刑後に彼の頭は大学に保存されることになったのです。
欧米が吸血鬼と認めた男「ペーター・プロゴヨヴィッチ」
前述したセルビア人傭兵パウルとともに、ヨーロッパで公式に吸血鬼と認められた人物がもう一人存在します。18世紀の農民「ペーター・プロゴヨヴィッチ」です。
彼が埋葬された後に村で9名の死者が発生。ペーターの遺体を調べたところ、死後10週間経っているにも関わらず死臭や腐乱などが見られませんでした。
その結果、ペーターは吸血鬼と認定。彼の遺体は火葬にされました。こちらもパウル事件と同じく、9名の村人の死は不明です。しかし、遺体の腐敗に関しては医学的に合理的な説明がつくものと考えられるでしょう。
noteから飛んできました〜。
吸血鬼の話がアジアにまで及ぶとは!驚きです。
そしてヴラド3世は漫画まであったのですね。
青年時代の彼も気になってきました!
内容たっぷりの濃い〜記事で、とっても楽しませて頂きました、ありがとうございます♪
m.Aさんへ
コメントいただきまして、ありがとうございます!とっても嬉しいです!
ヴラド3世は現代において様々な視点から捉えられているようで少し驚きですよね。「串刺し公」の他にも、彼には知られざる優しい一面もあったのかもしれません。
読んでいただいて、本当にありがとうございます!