6位:愛なき森で叫べ-2019年
愛なき森で叫べは2019年に配信されたNetflixオリジナル映画です。自主映画撮影に参加した上京したての家出少年シンは、知人の妙子と美津子にも参加を依頼。その際に美津子を狙う詐欺師村田の存在をシンは知ります。シンは村田の悪行を暴くべく、村田を主役にした映画を製作します。しかし、予想もしない惨劇が起こったので、シンは村田と美津子の家へ逃げます。そこでも村田が言葉巧みに美津子の家族を洗脳。殺し合いが始まるのでした。
元になった事件
この映画は2002年に起きた北九州監禁殺人事件を元にしています。この事件は詐欺と脅迫で指名手配中だった男性が、北九州にある自宅で内妻の家族を監禁。脅迫と虐待でマインドコントロールした上で、家族同士で殺し合う事件です。犯罪史上稀にみる凶悪事件とされ、男性は死刑を言い渡されました。
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みんなのレビュー
愛なき森で叫べをやっと見た~~~
想像していたものとは全くの別物だった
ほんとうの意味で事件をベースにしているんだなと思いました
事件を調べて心構えを作ってしまったのが失敗だった
面白かったけどすごく面白くなかった
そんな感じの感想になります
動画撮らなきゃね~~ pic.twitter.com/aCDYcSKgal— にけ (@nike_sheep_) October 18, 2019
5位:葛城事件-2016年
葛城事件は2016年に公開された映画です。次男の稔の無差別殺人をきっかけに、崩壊した葛城一家。それでも稔は自身の罪に向き合おうとせず、父親の清は責任を他者にぶつけます。やがて清の妻・伸子は精神を病み、長男の保は会社のリストラを言い渡されます。そんな中、稔と獄中結婚した星野が出現。清の現実と向き合わない態度から、少しずつ最悪な展開に向かっていくのでした。
元になった事件
この映画では2001年に起きた附属池田小事件が元となっています。附属池田小事件は、宅間守がエリートでインテリな子を殺せば、死刑になれるという理由で校内に侵入。8人を殺害、15人に怪我を負わせた事件です。あまりの異常さと残虐性から、日本の犯罪史上稀にみる無差別大量殺人として知られています。犯人の宅間は死刑を言い渡されました。
みんなのレビュー
『葛城事件』ももうすでに多くの感想が流れてきた。三浦さん演じる葛城清がとりわけヤバい狂人みたくフィーチャーされてるけど、私的には獄中結婚した星野が一番怖かったな。得体の知れない執念のようなものをすごく感じたし言動に何ひとつ理解が持てなかった。突然介入してくる他人は恐怖でしかない
— モグワイ (@amnbb86) June 19, 2016
4位:誰も知らない-2004年
誰も知らないは2004年に公開された映画です。ストーリーは父親の違う4人の兄妹が世間に知られることなくその日を暮らしていく内容。父親が蒸発、母親が他の男と消えて言った中、長男の明は弟や妹たちの面倒を見ます。しかし、生活費が底をつき、過酷な生活を強いられます。そんな中で出会った不登校中の少女と明は意気投合。コンビニの店員から余った総菜を貰う生活が始まりました。
元になった事件
誰も知らないの元になった事件は巣鴨子ども置き去り事件です。この事件は1988年に起きました。事件の内容は映画とほぼ同じです。映画とは違い、母親は資金援助を続けていました。しかし、育児放棄だったことは変わりなく、ネグレクトであることは変わりありません。
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みんなのレビュー
7/22【映画】空飛ぶタイヤ→WOWOWドラマも素晴らしかったがこちらもそれに劣らず2時間の中で無駄なく上手に凝縮された重厚な内容に感心しつつ納得できる鑑賞となりました。この事件に携わった方々の精神と行動力を忘れないように生きていきたいと思います。感想◯。#空飛ぶタイヤ #丸の内ピカデリー pic.twitter.com/DpsmC95R6b
— ハヤアボ (@imuzenn) July 22, 2018
3位:空飛ぶタイヤ-2018年
空飛ぶタイヤは2018年に公開された映画です。中小運送会社「赤松運送」を経営する赤松徳郎は自社のトラックが死亡事故を起こしたことを知ります。事故内容はタイヤの脱輪でした。世間から整備不良を疑われ、倒産寸前まで追い込まれた赤松運送。その中で、徳郎はトラック自体に不備があることに気づきます。そこから製造元のホープ自動車の調査を依頼します。しかし、調査がなかなか進まない中、徳郎は企業によるリコール隠しの現実を知ることになるのでした。
元になった事件
この映画は2000年に起きた三菱リコール隠し事件が元になっています。この事件はリコールに繋がる欠陥を三菱は隠蔽。しかし、三菱社員の密告により発覚します。これをきっかけに三菱は、経営不振に陥ります。その中でもグループからの救済により、倒産の危機を脱しました。
みんなのレビュー
7/22【映画】空飛ぶタイヤ→WOWOWドラマも素晴らしかったがこちらもそれに劣らず2時間の中で無駄なく上手に凝縮された重厚な内容に感心しつつ納得できる鑑賞となりました。この事件に携わった方々の精神と行動力を忘れないように生きていきたいと思います。感想◯。#空飛ぶタイヤ #丸の内ピカデリー pic.twitter.com/DpsmC95R6b
— ハヤアボ (@imuzenn) July 22, 2018
2位:日本で一番悪い奴ら-2016年
日本で一番悪い奴らは2016年に公開された映画です。北海道警察の刑事・諸星は得点を稼ぐため、裏社会に潜伏。スパイを作り、暴力団と密接な関係を築いたことで、諸星の評価はうなぎ登りとなります。やがて、諸星は武器の密輸をあっせんし、それを摘発して点数を稼ぐ荒業を編み出しました。しかし、その行為を自らの借金で行っていた諸星。ついに資金を得るため、諸星は麻薬売買に手を染めだしました。
元になった事件
この映画は、2002年に起きた稲葉事件を元に作られました。稲葉事件は、北海道警察の稲葉圭昭警部が覚醒剤取締法違反容疑と銃砲刀剣類所持等取締法違反容疑で逮捕された事件です。札幌市内で飲食店経営者が麻薬所持で出頭したことで、発覚。この事件で稲葉は懲役9年を言い渡されました。
みんなのレビュー
『日本で一番悪い奴ら』は試写観た人の感想が道警版ウルフ・オブ・ウォールストリートらしいので、俄然期待高まる。稲葉圭昭の原作本ではこの辺のエピソードはシリアスなんだけど、ウルフ・オブ〜のテンションだったら最高だろうなと妄想中 pic.twitter.com/oLyGqgoxYq
— kiyoman (@kiyomacho) June 19, 2016
1位:子宮に沈める-2013年
子宮に沈めるは2013年に公開された映画です。2児のシングルマザーとなった母親。高校の友人の勧めで始めた夜の仕事をきっかけに、育児に関心を示さなくなります。そして、帰らなくなった母親。残された子どもたちは、帰ってこない母を待ちつつ生活を始めました。幼い子ども2人の生活は、危なっかしさと切なさを感じます。そして、ネグレクトを描いた本作の結末は、非常に心を締め付ける内容となっています。
元になった事件
そんな本作は、2010年に起きた大阪2児餓死事件を元に作られています。自らの借金と不倫がきっかけで離婚した母親は、女手一つで2児を育てます。しかし、男性との交際をきっかけに育児放棄。2児を餓死させました。この事件で母親は懲役30年を言い渡されました。
みんなのレビュー
やっとショックから立ち直ったので感想を書く。
昨晩「子宮に沈める」初めて観た。全てが生々しいの一言。この様な事件が今も我が国のどこかで起きていると思うと胸が締め付けられる程辛く感じる上に目を背けたくなる。ネグレクトを防止したい。あゝ、感想を書いていたらまた憂鬱になっちゃったよ… pic.twitter.com/E62oRnA2n0
— 県警対シン・ゔぇるーし (@PROWL1985) September 24, 2019
実話を元にした映画邦画事件に関するまとめ
今回は、日本で実際に起きた事件・実話を元にした邦画作品をランキング形式で紹介しました。知っている事件から知らない事件まで、日本では多くの映画が作られました。そして、その映画を見るたびに実際に起きた事件のことを思い出させてくれます。
多くの映画はそのような意図があり、制作されていると思います。加えて、実話をベースにした映画は創作にはない臨場感や迫力があるので、そのような意図もあるのかもしれません。実際の事件を元にした映画は、まさに事実は小説よりも奇なりを体現していると言っても過言ではないですね。
この記事を通じて、実話を元にした邦画に興味を持ってもらえたら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。