「フランスの有名人って誰がいる?」
「歴史上のフランスの有名人を知りたい!」
フランスはヨーロッパに位置し、首都のパリは「芸術の都」と呼ばれたりと日本でも知名度の高い国といえます。観光地も多く、世界遺産の豊富さや美食の国として有名なために、観光ツアーでも非常に高い人気を誇っているようです。
そんなフランスですが紀元前1世紀からの歴史があり、今日まで多方面において有名人を輩出しています。そこでこの記事ではフランスの有名人を20名紹介していきます。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
ジャンヌ・ダルク
15世紀にイギリスとフランス間の「百年戦争」で、危機的状況にあったフランスを救った軍人です。フランスの国民的英雄で、カトリック教会における聖人でもあります。農夫の娘でしたが神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍し、フランスを勝利に導きフランス王シャルル7世の戴冠に貢献しました。
しかしその後ジャンヌはイングランドの捕虜となり、そして宗教裁判にかけられ異端として、19歳で火あぶりになる生涯を終えています。その後無実が宣言され、1920年に列聖されてフランスを守る1人の守護聖人の1人に数えられました。
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ルイ・ヴィトン(デザイナー)
ルイ・ヴィトンは19世紀に活躍したファッションデザイナーであり、実業家です。世界的に人気のルイ・ヴィトンの創設者であり、ルイ・ヴィトンの製品は日本も含めた世界中で愛用されています。ヴィトン氏はナポレオン3世の皇后ウジェニー・ド・モンティホのトランクメーカーに任命されていました。
皇后のトランクメーカーに抜擢されたのをきっかけに、王室やエリート層に広く使用されるようになったそうです。ヴィトンの製品は丸みを帯びた革のトランクしかない時代に、長方形のキャンパストランクを作成しました。そのトランクは耐久性や軽量さが評価され多く広まり、ヴィトンの死後もルイ・ヴィトンを代表するアイテムの1つとなっています。
ジャン・フランソワ・ミレー
19世紀のフランスの画家で、バルビゾン派の代表的な画家の1人です。代表作は「種をまく人」「晩鐘」「落穂ひろい」などがあります。「農民画家」と呼ばれ、自然や大地と共に生きる農民の姿を描く主教的な感情を込めた作風が特徴です。
当初は宗教画を描いていましたが、パリを離れたことにより貧しい農村の現実を知り、絵を描くようになっていきました。若いころは苦労したものの、晩年には認められ多くの場面で評価されることとなります。
ジャン・レノ
フランスの俳優です。代表作は映画「レオン」などで、善良な主人公から傲慢な悪役まで役幅が広いのが特徴といえます。日本では豊田自動車のCMで「ドラえもん」を演じていることでも有名です。
ジャン・レノはモロッコ・カサブランカの生まれで両親はスペイン出身ですが、フランコ政権を嫌ったため家族で国外に逃れてきたといいます。フランスに逃れてきた後は、リュック・ベッソン監督の作品で俳優として成功し、ハリウッドでも活躍するようになりました。以降もフランスとハリウッドで出演し続けています。
マリー・アントワネット
フランス国王ルイ16世の王妃です。オーストリアとフランスの政治的同盟のために結婚し、フランス革命時に38歳という若さで処刑されました。オーストリアのハプスブルク家の皇女として生まれ14歳で、当時敵国であったフランスに嫁いでいます。
この頃フランスでは飢饉が続き、財政赤字が続いている時代でした。そして貧しい生活をする国民の怒りの矛先は、豪華な宮殿に住む国王たちや敵国の王妃マリー・アントワネットに向けられていきます。1789年にフランス革命が勃発し、国王一家は逃れようとしますが失敗し、タンプル塔に閉じ込められたのです。1793年には夫ルイ16世が処刑され、アントワネットも9か月後にギロチンで処刑されてしまいました。