第二次世界大戦をわかりやすく解説!きっかけや原因、年表も紹介

3. エニグマ暗号機

エニグマ暗号機

第一次世界大戦当時から暗号は使われていましたが、第二次世界大戦でドイツが使用していたエニグマ暗号機は解読が難しく、連合国側は当初かなり苦悩しました。しかし、ドイツの侵攻を受けていたポーランドで始まった解読作業をイギリスが引き継ぎ、ついに1940年、数学者のアラン・チューリングが解読に成功します。

アラン・チューリングとはどんな人?生涯まとめ【エニグマ解読の秘話や名言も紹介】

エニグマの通信文を解読するため、イギリス暗号解読センターでは「ボンブ」という装置を開発しました。そしてエニグマがさらに複雑になると、「コロッサス」というコンピューターの先駆けになる機械を作ります。この研究はその後のコンピューターの発達に大きく寄与することになるのです。

第二次世界大戦の年表

第二次世界大戦中のヨーロッパ地図

ここで全体の流れを掴むために、年表を見てみましょう。詳しい解説は後述します。

1939年 第二次世界大戦勃発

silhouette of soldiers walking
ポーランド侵略

9月1日 ドイツがポーランド侵略開始
9月3日 イギリス・フランスがドイツに宣戦布告
9月17日 ソビエト連邦、東部ポーランドに侵攻
11月30日 ソビエト連邦がフィンランド侵略開始

1940年 ドイツ・イタリアの快進撃

4月9日 ドイツがデンマークとノルウェーに侵攻開始
5月10日 ドイツがオランダ・ベルギー・ルクセンブルクに奇襲攻撃開始
6月4日 イギリス・フランス軍による、ダンケルクからの奇跡の撤退作戦完了

ダンケルク撤退作戦

6月10日 イタリアがイギリス・フランスに宣戦布告
6月14日 ドイツ軍がパリに無血入城
7月10日〜10月31日 ドイツ軍によるイギリス本土航空戦
8月 ソビエト連邦が「バルト三国」と呼ばれるリトビア・ラトビア・エストニアを併合
9月13日 イタリアが植民地リビアよりエジプトへ侵入
9月27日 日独伊三国同盟締結
10月28日 イタリアがアルバニアからギリシャへ侵攻

1941年 戦線の拡大

4月6日 ドイツ軍がギリシャ・ユーゴスラビアへ攻撃開始
6月22日 ドイツがソ連に侵攻
12月8日 日本軍がマレー半島上陸、真珠湾攻撃を仕掛け、アメリカ・イギリスに宣戦布告

真珠湾攻撃

12月11日 ドイツとイタリアがアメリカに宣戦布告

1942年 連合軍の反撃が始まる

1月20日 バンゼー会議にてナチス指導者はユダヤ人殺害を決定
6月5日 アメリカがミッドウエー海戦で日本海軍を破る
8月22日 ドイツがスターリングラード猛攻撃開始

現在のヴォルゴグラード(スターリングラード)

10月23日 連合軍、北アフリカのエル・アラメインで反撃

1943年 枢軸軍の崩壊

2月2日 スターリングラードで戦っていたドイツ軍が降伏
5月13日 ドイツ軍、北アフリカ戦線で降伏
7月10日 連合軍、シチリア島に上陸
7月25日 イタリアのムッソリーニ首相が失脚
9月8日 イタリア降伏
11月6日 ソビエト連邦がキエフを解放
11月22日 ルーズヴェルト・チャーチル・蒋介石によるカイロ会談

カイロ会談

11月28日 ルーズヴェルト・チャーチル・スターリンがテヘランで会談

1944年 追い詰められるドイツ

6月4日 アメリカ・イギリスによるローマ解放
6月6日 ノルマンディー上陸作戦開始

ノルマンディー上陸作戦

8月1日 ワルシャワ蜂起
8月25日 パリ解放
8月29日 スロバキア民族蜂起
9月9日 フランスでド・ゴール臨時政府樹立

1945年 終戦へ

1月12日 ワルシャワ解放
2月13日 ソビエト連邦軍がブタペストを解放
2月19日 硫黄島の戦い開始
4月1日 アメリカ軍、沖縄上陸開始
4月13日 ソビエト連邦軍、ウイーン占領
4月16日 ソビエト連邦軍によるベルリン攻撃開始
4月28日 パルチザンによりムッソリーニが銃殺される
4月30日 ヒトラー自殺
5月7日 ドイツが連合国に対し無条件降伏
7月26日 ポツダム宣言発表
8月6日 広島に原子爆弾投下

原爆ドーム

8月8日 ソビエト連邦が日本に宣戦布告、満洲へ侵攻
8月9日 長崎に原子爆弾投下
8月15日 日本がポツダム宣言受諾、無条件降伏

第二次世界大戦を時系列順に解説

ここからは時系列順に第二次世界大戦を紐解いていきます。

1939年9月 – ドイツの快進撃

第二次世界大戦は1939年9月にドイツのポーランド侵略より始まりました。「電撃戦」という、無線通信や空軍を絡めて進軍スピードを速くし、敵の指揮系統を混乱させて総崩れに持ち込む作戦で、ドイツは勝利を収め、ポーランドを制圧します。

ヒトラー

ヒトラーはこの時点でイギリス・フランスとの和平交渉をしようとしていました。なぜなら、ヒトラーの目的は第一次世界大戦で失った領地を奪還することだったからです。

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164 COMMENTS

匿名

衣料消費の統制が行われた戦時下では、衣料切符と交換して現物の配給を受ける必要がありました。また、国民服令によって男性は標準服として「国民服」の着用が奨励され、のちに女性の標準服も制定されました。このように、戦時下における人々の服装は戦争の影響を受け、さまざまな制限を受けました。
本企画展では、戦時下における服装がどのようなものであったのか、戦前から戦後まで時系列に沿ってご紹介します。

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左左機 無佐助

我が名は左左機!我が右腕に封印されし漆黒のダークネス山本を今解放する!!!!!

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