【平清盛クイズ#3】日本初の武家政権を誕生させた武士。

鹿ヶ谷の陰謀は、清盛の増長に対し不満を持った後白河上皇などの院政側が、平氏打倒を企てたとして、清盛に粛清された事件です。一説によると、後白河上皇を幽閉するために清盛がでっち上げたものという説など諸説あります。

以仁王は、後白河上皇の第三皇子である皇族です。治承三年の政変により、父である後白河上皇が幽閉され、それに伴い、自身の領地も没収されたことに不満を抱き、全国の源氏に、平氏打倒の令旨を掲げました。しかし、挙兵に失敗し、1180年には南山城の加幡河原にて討死。後世には、謀反人と言う扱いを受けてしまいました。

源頼政は、保元・平治の乱では勝者側についていたため、平氏政権において源氏の長老として政権に列席していた人物です。以仁王の挙兵に応じ、平氏に反旗を翻すも、宇治での合戦に敗れ、自刃しました。

源頼朝は源義朝の長男であり、平治の乱で敗れて以降は伊豆へと流されておりました。しかし、以仁王の令旨に応じ、伊豆から北条家の力添えもあり、東国から平氏打倒を掲げ、関東を制圧。平氏滅亡後は、鎌倉幕府を創設し、本格的な武家政権を成立させました。

富士川の戦いは、1180年10月に源頼朝と平維盛の間で起きた合戦です。歴史書の「吾妻鏡」によると、平氏は既に都からの遠征により戦意を喪失しており、さらには水鳥の羽音を奇襲と勘違いし、戦闘を行わずに撤退したと言われています。この敗戦がきっかけで、各地で平氏打倒を掲げた武将たちが次々と現れます。

興福寺は、奈良県奈良市登大路町に創建された寺院で、法相宗大本山となっています。興福寺や東大寺などは奈良時代頃から力を持っており、以仁王の挙兵をきっかけに平氏に反抗しておりました。清盛は、状況を打開すべく、平重衡に興福寺や東大寺などを焼き討ちにし、荘園や所領などを全て没収しました。このことから、清盛は仏敵として各地から反感を買うようになりました。

福原京は、清盛が計画していた新たな都です。清盛が日宋貿易を行っていた大輪田泊周辺に都をおくことを計画していたものの、高倉上皇や他の平氏一門、仏教勢力などからも反対され、計画は断念されました。また、建造物などは木曽義仲によって焼き払われたと言われています。

1181年には、清盛は熱病を患い、どれだけ水をかけてもすぐに湯になってしまうほどの大病であったと言われています。この症状は、当時中国大陸などで流行していたマラリアなのではないかと言う説があり、この熱病が原因で、清盛は64歳でこの世を去りました。

平家物語は「祇園精舎の鐘の声」という書き出しから始まる軍記物語です。本以外にも、盲目の琵琶法師によって語られる「平曲」という演目があり、庶民に広く伝わったと言われています。

2012年にNHKで放映された大河ドラマ第51作目「平清盛」。源頼朝視点から清盛の生涯を描いた作品で、主人公の清盛は俳優の松山ケンイチさんが演じられております。