【石田三成クイズ】秀吉に仕えた頭脳派武将#3

秀吉は、大阪の石山本願寺跡に巨大な城を建設し、その権力を各地の大名へと見せつけました。それが、大阪城です。現在の大阪城は、立て直したものとなっていますが、この当時、秀吉の大阪城は「三国無双の城である」と称されるぐらいの豪華な城であったと言われております。

関白とは、天皇を補佐する官職であり、公家の最高位としておかれていた官職です。秀吉は、公家の二条昭実と近衛信輔の間で行われていた関白相論へ介入し、信輔の父であり前関白・太政大臣であった近衛前久の養子となることで、自らが関白になりました。

治部少輔は、治部省内の官職の一つです。治部省は戸籍や外事、訴訟などを担当していた機関で、三成は政務などを担当しておりました。このことから、三成の事を「治部少」と呼ぶ人もいたそうです。

小田原征伐は1590年ごろに北条氏と真田氏の間で起きた領土紛争がきっかけで、秀吉がこの争いに介入し、豊臣政権における惣無事令違反ということで、北条市征伐の為、小田原城攻めを行った合戦です。この戦いで、秀吉軍は20万ほどの大群で小田原城を取り囲み、北条家は降伏せざるを得なくなりました。この戦いで、秀吉は東国も支配するようになりました。

佐和山城は、現在の滋賀県彦根市に存在した山城で、畿内と東国を結ぶ要所として重要視された場所でした。三成は、1591年ごろから城代として入城し、4月には北近江4郡を与えられ、この地を収めておりました。

島左近は、島清興という名の武将で、元は畠山氏や筒井氏に仕えていた武将です。その後、蒲生氏郷などを経て、三成の元へ仕官することになり、三成を武力の面から支える重要な人物として、後世にまで伝えられております。

五奉行は豊臣政権下に置かれていた政治的役割を担う人物たちの事で、三成のほか、浅野長政、前田玄以、長束正家、増田長盛が主な奉行です。前田利家は、秀吉との付き合いが古く、秀吉からも信頼されていたため、五奉行よりも上の「五大老」という役割を任ぜられていました。

大谷吉継は、三成と同時期の天正頃に秀吉の小姓となり、三成とは深い関係があったと推測されている人物です。その友情は、一説によると衆道、いわゆる同性愛的な関係だったのではないかと言われるほど、親密な関係性だったようです。

関ケ原の戦いは、豊臣家内部の対立が激化し、五大老による政治抗争の均衡が崩れたことにより、1600年9月15日に現在の岐阜県不破郡関ケ原町を主戦場とした各地での合戦です。結果は、小早川秀秋などの裏切りにより、家康率いる東軍の勝利に終わり、陣頭指揮を執った三成は敗走し、捕縛されてしまいました。

1600年10月1日、三成は京都・六条河原で家康の命により斬首されることになりました。辞世の句として、「筑摩江や 芦間に灯す かがり火と　ともに消えゆく 我が身なりけり」という句を残しました。現在、三成のお墓は、京都の大徳寺や和歌山県高野山奥の院などに所在しております。