【ニーチェクイズ#1】「神の死」を告げた狂気の哲学者。

ニーチェはプロイセン王国（現在のドイツ）レッツェン・バイ・リュッケンにて誕生しています。

ニーチェは1844年10月15日に生まれていますが、ちょうどこの日がプロイセン王国のフリードリヒ・ヴィルヘルム4世の誕生日でもあったため、国王の名前にちなんでフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェと名付けられました。

ニーチェは妹のエリーザベト、弟のルートヴィヒ・ヨーゼフという兄弟がいたため、3人兄弟の一番上の子供でした。しかし、弟のヨーゼフは2歳のときに亡くなってしまったため、成人したのはニーチェと妹のエリーザベトのみです。

ニーチェの代表作といえば1882年から1885年にかけて執筆された「ツァラトゥストラはかく語りき」です。そのほかの選択肢「ファウスト」、「若きウェルテルの悩み」はゲーテの代表作となっています。

ニーチェは1854年からナウムブルクにあるギムナジウム（ヨーロッパの教育機関）に通い始めました。そこでの成績は特に国語が良かったそうです。のちに文学の道へと進むことにも納得できます。そのほかには音楽の成績が優れていました。

ニーチェはボン大学へと進学すると、神学部に籍を置くことになりました。その理由としては牧師だった父のあとを継ぐことを母親が望んでいたのを汲み取ったからでした。

ニーチェはボン大学からライプツィヒ大学へ転籍し、文献学を学ぶようになりました。その後、一度兵役につくことになりますが、訓練中に怪我を負ったことにより除隊となり、再び勉学に励むようになるのです。このライプツィヒ大学在学中にのちのニーチェの思想を形成するショーペンハウエルの「意志と表象としての世界」に出会うことになるのでした。

ニーチェは1872年に初の著書となる「音楽の精神からのギリシア悲劇の誕生（のちに「悲劇の誕生」）」を出版しました。しかし、この書籍への賞賛は少なく、当時教鞭を執っていたバーゼル大学での講義の聴講者がわずか2名にまで減ってしまうという事態に見舞われることになるのでした。

ヴァーグナーの二番目の妻であるコジマは正式名を「コージマ・フランチェスカ・ガエターナ・ヴァーグナー」といい、ニーチェとも非常に親しく接していました。ニーチェはコジマに対して横恋慕を抱いていたようですが、コジマの方は特別な感情を持っておらず、一知人として接していたようです。

ニーチェは実存主義の先駆者として知られています。実存主義とは人間の存在を哲学の中心に置く思想的立場のことです。代表的な人物としてはニーチェの他にショーペンハウエル、キェルケゴール、パスカルなどがいます。