【ニーチェクイズ#2】「神の死」を告げた狂気の哲学者。

ニーチェは生の哲学の哲学者とも称されますが、マックス・シュティルナーにも同様の思想が見受けられます。特にニーチェが定義した「超人」とシュティルナーが定義した「唯一者」はほとんど同じような考えの上に成り立っていると見られています。

ニーチェが持っていた思想「ニヒリズム」とは「今生きている世界、特に過去および現在における人間の存在には意義、目的、理解できるような真理、本質的な価値などがないと主張する哲学的な立場」のことです。ニーチェはショーペンハウエルやヴァーグナーに影響を受けてこのような思想を有するようになったのでした。

ニーチェは著書「この人を見よ」の中で「経験が一回限り繰り返されると言う世界観ではなく、超人的な意志によってある瞬間と全く同じ瞬間を次々に、永劫的に繰り返すことを確立する」と言う思想のことを「永劫回帰」と名付けました。そしてこの地点が「およそ到達しうる最高の肯定の形式」と定義しています。

ニーチェは1889年に精神に異常をきたし、発狂しています。カルロ・アルベルト広場と言う場所で自分を見失い、馬にすがりつき、泣きながら意味不明の言葉を叫んでいたと言われています。

ニーチェはソクラテス以前の哲学を好んでおり、ソクラテスの考えには否定的でした。ソクラテスは自身の哲学の中で、「無知の知（自分は何も知らないと言うことを自覚していると言う時点でその他の無自覚な人に比べて優れていると言う考え）」などを提唱した古代ギリシアの哲学者です。

ソクラテスは釈迦、キリスト、孔子と並んで四聖人に含まれていますが、イスラム教の唯一神であるアッラーは人間とは捉えられていないため四聖人には含まれていません。

ゴータマ・シッダールタは紀元前5世紀頃の北インドに存在していた人物で、仏教の開祖とされています。釈迦やブッダと呼ばれることもあります。

「東方見聞録」の著者であるマルコ・ポーロはこの書籍の中で、「もしゴータマ・シッダールタがキリスト教徒であったなら、きっと彼は我が主イエス・キリストと並ぶ偉大な聖者となったに違いないであろう」と述べています。

ゴータマ・シッダールタは80歳の時に激しい腹痛を引き起こして亡くなったとされていますが、その原因はスーカラマッタヴァと呼ばれる豚肉を使用した料理を食べたことに起因するのではないかと言われています。

ナチス・ドイツはアドルフ・ヒトラー及び国家社会主義ドイツ労働者党による支配を受けたドイツ国の別名で、ユダヤ人の迫害を施行したことが有名な史実となっています。ニーチェの思想が書かれたメモがナチスに渡ったことから活動が激化したとされていますが、ニーチェ自身は反ユダヤ主義に対して強い嫌悪感を抱いていました。