シャーロック・ホームズとはどんな人?生涯・年表まとめ【名言や小説も紹介】

シャーロック・ホームズの主な登場人物と相関図

シャーロック・ホームズ
ホームズを中心とした相関図

ホームズの相棒「ジョン・H・ワトソン」

左がワトソン(短編小説『ボスコム谷の惨劇』の挿絵)
出典:Wikipedia

ジョン・H・ワトソンとは、ホームズの唯一無二の相棒でありホームズの物語の語り手でもあります。本職は医者であり、軍医として軍隊にも所属していました。

気難しいホームズの良き理解者であり、ホームズ作品の大半の事件に同行しています。ホームズが行う危険な調査や実験にも怯まず参加し、時にホームズを助ける姿も描いているほどです。

ホームズにとってもワトソンはかけがえのない存在であり、作中でも「ワトソンが唯一の友人」だと語っています。短編小説『三人のガリデブ』でワトソンが脚を撃たれた時はいつもの冷静な表情を崩して心配する姿が描かれました。

ワトソンは「シャーロック・ホームズ シリーズ」に欠かせない登場人物といえるでしょう。

類まれな記憶力を持つホームズの兄「マイクロフト・ホームズ」

マイクロフト・ホームズ
出典:Wikipedia

マイクロフト・ホームズとは、ホームズの兄でイギリス政府の役人です。人付き合いをしない「ディオゲネス・クラブ」の創立者であり、決まった生活リズムを崩すことはほぼありません。

ホームズ作品では、短編小説『ギリシャ語通訳』『ブルース・パーティントン設計書』に登場。ホームズよりも記憶力や観察力が優れているものの、活動力が皆無なため探偵には向かない人物として描かれています。

その代わり、ホームズ以上の記憶力を活かして政府内で極めて重要な役割を担当。それをきっかけとして政府で起こった国家的事件をホームズに依頼することがあります。

原作におけるホームズとの仲は良好であり、ホームズが宿敵モリアーティ教授から逃げる際にも経済的な援助を惜しみませんでした。

下宿先の女主人「ハドソン夫人」

描写は少なくともハドソン夫人はホームズにとって大切な存在だった
出典:pixabay

ハドソン夫人とは、ホームズが住むベイカー街221Bの女主人です。ホームズのことを非常に尊敬しており、どんなに傍若無人な生活をされても辛抱強く耐えていることが作中でうかがえます。

ホームズが夜中にバイオリンをかき鳴らしても壁に銃弾を撃ち込んでも追い出したりせず、時には事件解決の手助けをする場面もあるほどです。

ホームズの身体にも気を遣っており、短編小説『瀕死の探偵』ではホームズの病気のことを急いでワトソンに知らせるという健気な一面も見せています。

ホームズが唯一認めた女性「アイリーン・アドラー」

男装したアイリーン・アドラー(右端)
出典:Wikipedia

アイリーン・アドラーとは、女嫌いのホームズが唯一認めた女性です。短編小説『ボヘミアの醜聞』にて登場し、女性で初めてホームズを出し抜きました。

『ボヘミアの醜聞』では元恋人のボヘミア王を脅迫するなど大胆な不敵なことをやらかしたうえに、最後には男装してホームズに挨拶までしました。この時、ホームズはアイリーンだと気付かず見事に騙されたのです。

女性の賢さも馬鹿にはならないと学んだホームズはこの事件以降、アイリーンのことを「あの女性」と呼ぶようになりました。

スコットランドヤードの警官「レストレード警部」

短編小説『ボール箱』にて犯人を逮捕するレストレード警部(左側)
出典:Wikipedia

レストレード警部とは、スコットランドヤード(ロンドン警視庁)に勤める警察官です。作中でホームズはイギリスの警察のことを酷評していますが、幾人かの警察官については評価しておりその中の1人がレストレード警部になります。

被害者の身元の割り出しを素早く行うなど機敏な行動力も持っており、警察組織の中では非常に有能な方です。

レストレード警部自身はホームズの捜査方法に対して少し複雑な気持ちはあるものの尊敬しており、短編小説『六つのナポレオン』ではホームズの素晴らしい推理力を存分に褒め称えています。

ホームズの宿敵「ジェームズ・モリアーティ」

ジェームズ・モリアーティ
出典:Wikipedia

ジェームズ・モリアーティとは、ホームズの宿敵であり「犯罪界のナポレオン」とまでいわれるほど悪名高い人物です。天才的な数学教授であったため「モリアーティ教授」ともいわれています。

ホームズが作中にて「ロンドンで起きる犯罪の半分にモリアーティが関わっている」と述べるほど幅広い犯罪に手を染めていました。自身は手を汚さずに犯罪を成し遂げるなど非常に巧妙な手口で悪事を働く天才的な頭脳の持ち主です。

最終的には短編小説『最後の事件』にてライヘンバッハの滝に転落し、命を落とすことになります。

モリアーティ教授の右腕「セバスチャン・モラン大佐」

セバスチャン・モラン大佐(右側で逮捕されている人物)
出典:Wikipedia

セバスチャン・モラン大佐とは、モリアーティの右腕であり「ロンドンで2番目に危険な男」です。モラン大佐は立派な軍人でしたが途中で悪の道に入り、モリアーティ一味の幹部として活躍するようになりました。

彼はライヘンバッハの滝でモリアーティが死んだ時にホームズを襲い、それ以来ずっと彼を付け狙います。

短編小説『空き家の冒険』にてホームズが再びロンドンへ舞い戻ると得意の射撃で殺害しようとしますが、ホームズの策略によって警察に逮捕されるのでした。

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2 COMMENTS

m.A

こちらの記事を参考にしつつ、『シャローック= ホームズの冒険(上)』を読み終えました。1日1〜2話ペースで読むのが個人的には合っていました◎

短い話の中で、毎回読者を飽きさせない不思議な事件からのホームズの鮮やかな推理が魅力的でした。
特にお気に入りは『ボヘミアの醜聞』と『赤毛連盟』です☺︎
また他の話も手に取ってみたいと思います。

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岩野祐里

m.Aさんへ
こちらの記事も読んでいただき、誠にありがとうございます!

『シャーロック・ホームズの冒険』を読み終えたとのこと。記事を参考にしていただけて嬉しいです!私自身も「ボヘミアの醜聞」「赤毛連盟」は内容がすぐに思い出せるほど好きですよ。他の作品も、お好きな時間帯にご自身のペースで読み進めてみてくださいね。

私の記事を参考にシャーロック・ホームズの面白さを知っていただけたならばこんなに光栄なことはありません。これからも、興味惹かれる記事をお届けできるよう精進いたします。コメントいただきまして、本当にありがとうございます!

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