世界的に有名な画家50人を作品と略歴を添えて紹介

加山又造

加山又造(かやままたぞう,日本,1927-2004)は、日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現する画風が特徴の画家です。彼の代表作「春秋波濤」は、12世紀に発見された歴史の長い温泉である青森県の大鰐温泉において、壁画として飾られています。

また、加山又造は1997年には文化功労者に選ばれており、2003年には文化勲章を受章しました。彼は2004年に死去しましたが、晩年まで創作活動を続けていました。

斉白石

斉白石(せいはくせき,中国,1864-1957)は、清代末期から中華人民共和国の時代にかけて活躍した、現代中国画の巨匠と評される中国の画家です。彼の代表作「石門二十四景」は、故郷で読書に耽り、様々な創作活動を行っていく過程で生み出されました。

また、現代中国画の巨匠と呼ばれる彼は、少年時代に家具職人として学んだ伝統的な工芸技術によって、独自の画法を習得しました。彼が生み出した独自の画風は「紅花墨葉」と呼ばれています。

フランシスコ・デ・ゴヤ

フランシスコ・デ・ゴヤ(スペイン,1746-1828)は、スペイン帝国の宮廷画家として活躍した、ロマン主義の画家です。彼の代表作「マドリード、1808年5月3日」では、フランス軍によって逮捕されたマドリードの反乱者たちが銃殺される場面が描かれています。

また、彼がスペインにおける最高の画家という地位を得たのは40歳を過ぎた後であり、その頃に彼は不治の病を患ってしまい、聴力を失っていました。そのため、彼の作品の多くは聴力を失った後に描かれています。

草間彌生

草間彌生(くさまやよい,日本,1929-)は、水玉模様やカボチャをモチーフとした立体作品が特徴である日本の画家です。彼女の代表作「南瓜」では、立体的なカボチャの表面を水玉模様で覆っており、彼女の作風が色濃く表現されています。

また、草間彌生の絵の起源は、少女時代に患った統合失調症による幻覚や幻聴にありました。当時、幼い彼女が病の苦しみから逃れるには、幻覚や幻聴を絵に描きとめるしかありませんでした。その結果、彼女は独自の世界観を持った日本を代表する芸術家となりました。

ウジェーヌ・ドラクロワ

ウジェーヌ・ドラクロワ(フランス,1798-1863)は、19世紀に起こった芸術運動であるロマン主義を代表するフランスの画家です。彼の代表作「民衆を導く自由の女神」は、フランス7月革命をテーマに描かれており、ロマン主義絵画の代表作でもあります。

また、彼が1834年に描いた「アルジェの女たち」は、後の印象派や他の画家たちに大きな影響を与えました。1954年頃にはスペインの画家パブロ・ピカソが15枚に及ぶ連作版「アルジェの女たち」を描いています。

ラファエロ・サンティ

ラファエロ・サンティ(イタリア,1483-1520)は、最盛期のルネサンスを代表するイタリアの画家です。彼の代表作「アテナイの学堂」を始めとした多くの作品は、ヴァチカン市国のヴァチカン宮殿にあるラファエロの間に残されています。

また、彼は3世紀頃に確立された哲学潮流である新プラトン主義を芸術に昇華したことが高く評価されており、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロと並んで盛期ルネサンスの3大巨匠と言われています。

ヨハネス・フェルメール

ヨハネス・フェルメール(オランダ,1632-1675)は、16世紀末から17世紀初頭にかけて流行した美術・文化の様式であるバロック絵画を代表する画家です。彼の代表作「真珠の耳飾りの少女」は、口元にかすかな笑みが見られることから「オランダのモナ・リザ」と呼ばれています。

しかし、18世紀にはいるとフェルメールの名は急速に忘れられていってしまいます。その原因は、少数しか存在していなかった彼の作品を、個人がコレクションしていたことにありました。そして、19世紀を迎えると、彼の作品は再び脚光を浴びることになり、写実的な画家として高い評価を受けました。

徐渭

徐渭(じょい,中国,1521-1593)は、明朝の時代に活躍した画家であり、書や詩、戯曲など様々なジャンルにおいても天才的な功績を残しました。代表作「竹図」で見られるように、彼は自由奔放で大胆な画風を得意としています。

また、彼は芸術的な才能に溢れた人物でしたが、その生涯は悲惨なものでした。42歳の頃、彼は生活が困窮したことで精神的に追い込まれてしまい、自殺未遂を何度も繰り返した後に妻を殺害してしまいました。その後、彼は73歳まで生き続けます。

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