世界的に有名な画家50人を作品と略歴を添えて紹介

フィンセント・ファン・ゴッホ

フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ,1853-1890)は、近現代の美術に対して大きな影響を与えた、ポスト印象派を代表するオランダ出身の画家です。代表作「星月夜」は、彼がフランスのサン=ポール・ド・モゾル修道院の精神病院にて療養していた頃に描かれました。

また、ゴッホの作品は日本においても非常に人気が高く、20世紀初頭より多くの日本人画家が影響を受けました。そして、彼の代表作の1つである「ひまわり」は、アニメ映画「名探偵コナン 業火の向日葵」において重要な役割を持つ作品として登場しており、21世紀においても彼の日本における人気は高まり続けています。

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ポール・ゴーギャン

ポール・ゴーギャン(フランス,1848-1903)は、19世紀のポスト印象派をリードし、20世紀の美術に大きな影響を与えたフランスの画家です。彼の代表作「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」では、西洋美術界に対する深い問いが投げかけられており、後世における名声と尊敬の獲得に繋がりました。

また、ゴーギャンは同時代の画家であるゴッホの「黄色い家」で共同生活していた時期があります。しかし、2人の芸術観は合わず、次第に関係が悪化していった結果、ゴーギャンは9週間で「黄色い家」から去りました。

片岡球子

片岡球子(かたおかたまこ,日本,1905-2008)は、型破りな構成と大胆で力強い色使いが特徴である、昭和から平成にかけて活躍した日本画家です。彼女の代表作「富士山」は、日本画の在り方を揺るがすような力強さで描かれており、高い評価を受けています。

また、彼女は1986年に文化功労者に選ばれた後、1989年には文化勲章を受章しました。その結果、彼女は上村松園・小倉遊亀と並ぶ日本三大女流画家の1人として称されるようになりました。

藤城清治

藤城清治(ふじしろせいじ,日本,1924-)は、緻密な構成力と独特な世界観を持ち合わせた、日本を代表する影絵作家です。彼の代表作「ケロヨン」は、劇団木馬座の着ぐるみ人形劇「カエルのぼうけん」の主人公であり、1960年代に子供たちの人気を集めました。

彼は幻想的な影絵が魅力的な画家ですが、70代を過ぎた頃からは巨大な壁画の依頼が増えていきました。80代を過ぎた後には、それまで培ってきた画風による創作活動を続けながら、意欲的に展覧会を開催しています。

横山大観

横山大観(よこやまたいかん,日本,1868-1958)は、朦朧体(もうろうたい)と呼ばれる画風を確立した、明治元年生まれの日本画家です。彼の代表作「富嶽飛翔」は、1967年に発行された国際観光記念切手に使用されています。

また、彼は大の酒好きとして知られており、人生の半分はまともな食事を摂らずに酒と肴のみによって生活していました。彼はそのような生活を送っていたにもかかわらず、大きな病気やアルコール中毒を患うことなく90歳まで元気に生きました。

ピーテル・ブリューゲル

ピーテル・ブリューゲル(オランダ,1525-1569)は、農民画を得意とした、ルネサンス後期の画家です。代表作「雪中の狩人」では、雪が積もった農村の風景と農民の姿が描かれており、彼が「農民ブリューゲル」と呼ばれる理由となりました。

また、彼は農民画の他にも数多くの宗教画を描いており、聖書を題材とした「バベルの塔」や「ゴルゴタの丘への行進」、「洗礼者ヨハネの説教」などの作品を残しました。彼の作品の多くはウィーンの美術史美術館が所蔵しています。

エドヴァルド・ムンク

エドヴァルド・ムンク(ノルウェー,1863-1944)は、1890年代から20世紀初頭にかけて起こった世紀末芸術の時代に活躍した、ノルウェーの国民的な画家です。彼の代表作「叫び」は、愛や死、不安が題材とされた名画であり、世界的に知られています。

また、ムンクの代名詞ともいえるほど人気の高い「叫び」は、様々な大衆文化に影響を与えています。その結果、この作品の構図や人物などを真似したパロディー作品や映画が数多く制作されました。

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