世界的に有名な画家50人を作品と略歴を添えて紹介

石濤

石濤(せきとう,中国,1642-1707)は、明王室の末裔として生まれ、清代初期に活躍した遺民画家です。彼の代表作「黄山八勝画冊」の主題となっている黄山には、彼自身が何度も登っており、多数の作品に影響を与えています。

また、彼は八大山人などの同時代を生きた画家たちと交流がありました。そして、石濤は彼らと出会った揚州に大滌草堂を建造し、死去するまで住み続けました。彼は晩年に腕を病んでいましたが、死の間際まで創作活動を続けていたようです。

エドゥアール・マネ

エドゥアール・マネ(フランス,1832-1883)は、伝統に囚われない革新的な絵画を生み出した、フランス出身の近代的な画家です。彼の代表作「草上の昼食」や「オランピア」は、伝統的な神話や歴史上の出来事ではなく現実の女性がモデルとなった裸体が描かれていたため、当時は批判の対象となりました。

多くの印象派の画家は、マネによってもたらされた革新的な作風の影響を受けました。そのため、彼は印象派における指導者・先駆者的な立場に位置づけられています。

ピーテル・パウル・ルーベンス

ピーテル・パウル・ルーベンス(ドイツ,1577-1640)は、バロック期に活躍したフランドル派の画家です。彼は代表作「パリスの審判」を始めとした神話画や歴史画を中心に、肖像画や風景画など様々な画風の作品を残した多作な画家でした。

また、彼は7か国語を操るスペインの外交官としても活躍し、スペインとイングランドの王室からはナイトの爵位を授けられています。他にも、「黄金の工房」と呼ばれる工房を組織して弟子を育てるなど、数多くの功績を残しました。

フランダースの犬で有名な画家「ルーベンス」の代表作品や特徴、生涯まとめ

奈良美智

奈良美智(ならよしとも,日本,1959-)は、日本における現代美術の第2世代を代表するアーティストです。彼の代表作「ナイフ・ビハインド・バック」は、香港で開催されたオークションにおいて2490万ドル(円換算約27億円)で落札されました。

また、彼は大の音楽好きであり、数多くのCDジャケットのデザインも手掛けています。そして、作品制作を行う際にも音楽を流しており、1960~70年代の洋楽やロックミュージック、ルーツミュージックなどを好んでいるようです。

村上隆

村上隆(むらかみたかし,日本,1962-)は、アニメやフィギュアなどの現代的なオタク文化を題材とした作品で知られるアーティストです。彼の代表作「ゆめらいおん」は、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)のマスコットキャラクターとなっています。

また、彼は有限会社カイカイキキの代表取締役を務めており、自身の創作活動と共に若手アーティストの育成も行っています。他にも、アニメ制作や映画監督など、様々な分野において活発な活動を展開しています。

岡本太郎

岡本太郎(おかもとたろう,日本,1911-1996)は、1970年に開催された日本万国博覧会を象徴する建造物「太陽の塔」を制作したことで知られる芸術家です。そして、「太陽の塔」と対をなす彼の代表作「明日の神話」は、彼の最大にして最高傑作とされています。

また、彼は1950年代以降にはテレビ番組に出演することが増えていきました。そして、バラエティ番組の中で「芸術は爆発だ!」などの名言を叫んでお茶の間の人気者となり、俳優としてドラマにも出演しました。

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ディエゴ・ベラスケス

ディエゴ・ベラスケス(スペイン,1599-1660)は、エドゥアール・マネが「画家の中の画家」と呼んだ、スペイン黄金時代を代表する画家です。彼の最高傑作とされる代表作「ラス・メニーナス」は、西洋美術史において重要な作品であると歴史的に認められています。

また、寡作な宮廷画家であったベラスケスは、その生涯の大半を王宮の中で過ごしており、国外旅行の経験はあまりなかったようです。そのため、彼の作品の多くはマドリードのプラド美術館に所蔵されています。

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