世界的に有名な画家50人を作品と略歴を添えて紹介

ミケランジェロ・ブオナローティ

ミケランジェロ・ブオナローティ(イタリア,1475-1564)は、イタリアにおいてルネサンスが最盛期を迎えていた時代に活躍した画家・彫刻家です。彼の代表作「最後の審判」や「アダムの創造」は、ヴァチカンにあるシスティーナ礼拝堂の天井に描かれています。

また、ミケランジェロは同時代の画家であるレオナルド・ダ・ヴィンチと同じく、万能の天才として知られています。彼は絵画や彫刻以外にも、詩作や建築の分野においても優れた功績を残しました。

歌川広重

歌川広重(うたがわひろしげ,日本,1797-1858)は、風景を主題とした木版画で人気を獲得した、江戸時代の浮世絵師です。彼の代表作「東海道五十三次」は、葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」と共に浮世絵界において風景画のジャンルを確立したことで知られています。

また、青色や藍色を使った大胆な構図で描かれる歌川広重の作品は、アメリカやヨーロッパでも高い評価を受けました。そして、彼が使った鮮やかな青色は、欧米では「ヒロシゲブルー」と呼ばれています。

歌川広重とはどんな人?生涯・年表まとめ【代表作品や逸話も紹介】

東洲斎写楽

東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく,日本,生没年不詳)は、江戸時代中期に活躍した浮世絵師です。彼の代表作「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」は、河原崎座上演の「恋女房染分手綱」を主題にした浮世絵であり、重要文化財に指定されています。

また、彼は出自や経歴がほとんどわかっておらず、浮世絵師としての活動期間もわずか10か月程度であり、謎の多い画家として知られていました。近年の研究によると、彼の正体は斎藤十郎兵衛という名の能役者だったという説が有力です。

藤田嗣治

藤田嗣治(ふじたつぐはる,日本,1886-1968)は、フランスに帰化してフランスで活躍した日本出身の画家・彫刻家です。彼の代表作「カフェにて」では、黒いドレスを着た女性がカフェで物思いに耽っている様子が描かれています。

また、日中戦争や2度の世界大戦などが起きた激動の時代を生きた藤田嗣治は、国民を鼓舞するための戦争画を描くように依頼されたことがありました。しかし、彼は自身の思想を優先し、戦場の残酷さや悲惨さ、混乱した様子などを描きました。

ポール・セザンヌ

ポール・セザンヌ(フランス,1839-1906)は、近代美術の発展に大きな影響を与えたことから「近代絵画の父」と呼ばれているフランス出身の画家です。彼の代表作「カード遊びをする人々」は、2011年に推定3億ドル(円換算300億円超)でカタールの王族に売却されました。

当初、彼はサロンに何度も応募しては落選し続けており、周囲からあまり評価されていませんでした。しかし、晩年には注目を集め始め、死後にも人気や影響力が高まり続けていきます。その結果、パブロ・ピカソやアンリ・マティスなど、後に有名となる多くの画家に大きな影響を与えた画家の1人となりました。

サルバドール・ダリ

サルバドール・ダリ(スペイン,1904-1989)は、第一次世界大戦終結から第二次世界大戦勃発までの戦間期にフランスで起こった芸術運動であるシュルレアリスムを代表する画家です。彼の代表作「記憶の固執」は、「柔らかい時計」とも呼ばれており、現在はニューヨーク近代美術館に所蔵されています。

また、サルバドール・ダリは独創的な作品を生み出していただけでなく、彼自身も奇妙な言動や行動が多い人物でした。彼は自身の作品に対して「ダリの作品は誰にもわからない。ダリにもわからない。」と言っていたそうです。

雪舟

雪舟(せっしゅう,日本,1420-1502)は、中国風の水墨山水画や花鳥画を得意とした、室町時代の水墨画家です。彼の作品のうち、代表作「秋冬山水図」を始めとした6点は国宝に指定されており、日本画としては最高峰の評価を受けています。

彼の功績として、宋代・元代の古典や明朝の画風を吸収し、日本独自の水墨画を確立したことが挙げられます。その結果、彼は日本を代表する画家として歴史に名を残し、江戸時代には神格化されるほどの人気画家となりました。

雪舟とはどんな人?生涯・年表まとめ【代表作品や逸話も紹介】

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