アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
メキシコ出身のイニャリトゥは演出や撮影方法が独特で、長回しのカメラワークは観客を物語の世界の一員に引きずり込みます。その独自性は映画賞としても大きく評価され、アカデミー賞監督賞を2年連続で受賞した経験を持つ、数少ない監督の一人です。
2006年に公開された「バベル」は、第59回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞しました。群像劇で、日本編に役所広司と菊地凛子が出演しています。菊地凛子はこの作品でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。
クエンティン・タランティーノ
アメリカ出身のタランティーノは映画マニアで知られ、自身が影響を受けた映画のオマージュやパロディを取り入れたその作品は、映画ファンに大人気となっています。
2019年公開の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は、第77回ゴールデングローブ賞、第92回アカデミー賞を受賞しました。
「キル・ビル」は2003年に公開され、千葉真一や栗山千明など日本の俳優陣も活躍したことで知られています。
ジム・ジャームッシュ
ジム・ジャームッシュは、アメリカ出身のインディーズ映画の鬼才とも呼ばれる映画監督です。何気ない日常を描く作品が多いのですが、オフビートが心地よく、センスの良い映画監督としてカルト的な人気から始まり、今では世界に知れ渡るようになりました。
「ストレンジャー・イン・パラダイス」は1984年に公開された、ジム・ジャームッシュ初期3部作のうちの一作で、最も人気が高い映画です。第37回カンヌ国際映画祭最優秀新人監督賞、ロカルノ国際映画祭グランプリ、全米映画批評家協会賞最優秀作品賞を受賞しています。
黒沢清
日本ではホラー映画の旗手として知られる黒沢清ですが、哲学的で芸術性の高い作風は海外での評価が高く、特にフランスでは絶大な人気があります。
「スパイの妻<劇場版>」は2020年に公開され、第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しました。
庵野秀明
庵野秀明は宮崎駿のもとで原画製作をしながら監督について学び、アニメーションや実写映画の監督を務めるようになりました。自分よりも作品を優先するクリエーターと言われます。アニメーター、監督、俳優、声優とさまざまな顔を持っています。
「シン・ゴジラ」は2016年に公開され、庵野秀明が総監督と脚本を担当しました。第40回日本アカデミー賞を受賞しています。
2007年公開の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11)」は、社会現象となった「エヴァンゲリオン」シリーズの劇場版第一作です。2021年に完結編となる「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開されました。