【24年11月最新】日本の未解決事件ランキングTOP30!考察あり

10位:八王子スーパー3人射殺事件-1995年

スーパーマーケットで起きた衝撃事件
出典元:産経ニュース

八王子スーパー3人射殺事件は、1995年7月30日に発生した強盗殺人事件です。現場は東京都八王子市のスーパーマーケット事務所内。当時16〜47歳だった3人の従業員が、拳銃による射殺体で発見されたのです。

2人は縛られた状態で撃たれており、被害者の全員が即死と見られています。拘束されていたにも関わらず、金品などは一切奪われていなかったため、警察は強盗と怨恨両者の線で捜査を進めました。

事件後、公訴時効が迫る中「凶悪犯罪の公訴時効撤廃」が成されたために、現在も時効は迎えず、捜査が続けられています。

事件の考察、犯人像

警察の捜査によって見つかった10の足跡から、犯人は単独犯であると結論付けられました。また、事件時刻に爆発音を聞いたという証言が、一部確認されています。

容疑者は暴力団員や元自衛官、別の事件で逮捕されている人物など複数上がっているものの、それぞれの立件には至っていません。事件には拳銃が使用されたので、入手経路から慎重に足取りを追っています。

関連書籍

「未解決―封印された五つの捜査報告」は、日本の未解決事件5つに焦点をあてたノンフィクション集です。八王子スーパー3人射殺事件についても、詳細に記述されています。

9位:北関東連続幼女誘拐殺人事件-1974年~1996年

遺体の発見された渡良瀬川
出典:Wikipedia

北関東連続幼女誘拐殺人事件は、1979年から1996年に栃木県と群馬県の県境で発生した5件の幼女誘拐殺人事件の総称です。この中で、渡良瀬川で遺体が発見された3つの事件は、「足利連続幼女誘拐殺人事件」、うち1つは「足利事件」と呼ばれます。

この事件の犠牲者は4歳から7歳の少女であり、3つの事件でパチンコ店が行方不明となり、4つの事件は金曜日から土曜日に事件が起きている等、共通点が多々あるのです。一連の事件の犯人は分からないまま、事件は時効を迎えました。

事件の考察、犯人像

1990年に発生した当該事件(足利事件)では、菅谷利和という人物が逮捕されたものの、冤罪が発覚して2009年に釈放されています。この間も1996年には、同一犯と思われる事件が起きており、彼は本当に事件と無関係だったようです。

足利事件においては、日本テレビの記者・清水潔が「ルパンに似た男」、雑誌記者の小林篤は「パチプロの住所不明の男」を犯人と断定。双方の情報を比べると、同一人物といえる部分も多く、彼が犯人の可能性は高いと言えます。

警察が彼を逮捕しないのは、冤罪事件の責任が再び蒸し返される事を恐れているのかもしれません。

関連書籍

前述した清水潔による書籍です。綿密な調査と考察内容は、他のノンフィクション系の書籍とは一線を画しています。事件に横たわる巨大な謎と、メディアが触れない日本の闇。それらを炙り出す一冊であり、この事件を学ぶ上では必読書と言えるでしょう。

8位:愛知豊明母子4人殺人放火事件-2004年

事件のあった場所は、現在は更地になっている
出典:豊明 母子 4 人 殺害 放火 事件 – 未解決事件の愛知豊明母子4人殺人放火事件とは何なのか?

愛知豊明母子4人殺人放火事件は、2004年9月9日未明に起きた放火殺人事件です。この日、38歳の母親と3人の子供(15歳の長男、13歳の長女、9歳の次男)が何者かに殺害され、自宅に火をつけられたのです。夫は仕事中で無事でした。

4人のうち、母と長女は刃物で刺され、長男と次男は鈍器で殴られているなど、殺害方法は異なっていました。事件から20年経過した後でも、事件の犯人は捕まっていません。夫も当初は疑われたものの、警察が正式に関与を否定しています。

事件の考察、犯人像

事件が起きた日の午前4時頃、近隣住民が女性の悲鳴を聞いたとされ、犯行は短時間で行われたと推測されています。犯人が、貴金属や預金通帳に触れた形跡はありません。犯人の遺留品も見つかっておらず、火事に乗じて焼却した可能性があります。

事件の1年前に、被害者宅の玄関のドアを開けようとする不審者がいました。更に2004年に入ると、被害者宅を見る不審者もおり、消火活動の時にもそれは目撃されています。犯人はずっと前から被害者宅に狙いを定めており、恨みを持っていたのかもしれません。

関連書籍

本事件は、事件の前から不審者が被害者宅を狙っている形跡があり、強い殺意を持っていた事が伺えます。なぜ殺意は芽生えるのか、そして犯人が強行に走るのか。犯罪者の心理を学ぶ事で、自分達の身を守る事に繋がるのではないでしょうか。

7位:長崎屋火災-1990年

長崎屋火災の様子と、5階の犠牲者の位置
出典:ブロッコリーな日々

長崎屋火災は、1990年3月18日に発生した火災です。兵庫県尼崎にある長崎屋尼崎店の、4階のインテリア売り場のカーテンから火の手が上がり、4階と5階に猛煙が拡大。15人が一酸化炭素中毒で死亡し、6人の重軽傷者を出す大惨事となりました。

出火原因は、火の気のないカーテン売り場であった事から警察は放火と断定。ただ有力な手がかりは得られぬまま、2005年に時効を迎えました。火災後の長崎屋は、無期限の営業停止となり11月に閉鎖。2004年には跡地にマンションが建てられています。

事件の考察、犯人像

事件に関与した疑いのある不審者として、警察は6人の似顔絵を公開しました。更に捜査対象者は1900人にも上っています。ただ、不特定多数の人が出入りする白昼の店内での犯行であった事、遺留品なども残されていない事から捜査は難航しました。

結局のところ、犯人像も犯人の動機も分かっていません。防犯カメラが発達した現在なら、このような事件の犯人はすぐに捕まるのではないでしょうか。

関連書籍

ビルで放火や地震が起きた時、生死を分けるのは「行動マニュアル」です。本書は、様々な自然災害で命を守る為の術が書き記されています。災害や事件はいつ起こるか分からない為、この本があなたの将来を左右するかもしれないのです。

6位:佐賀女性7人連続殺人事件-1975年~1989年

5件〜7件目の殺人事件で逮捕された男(後に無罪)
出典:マトリョーシカ

佐賀女性7人連続殺人事件は、1975年から1989年までに佐賀県で7人の女性が殺害された事件の総称です。7件中6件の事件で、被害者女性の失踪が水曜日に発生している点や、5件の死因が絞殺である等、事件にはそれぞれ共通点があります。

1989年1月27日に3つの遺体(5件目〜7件目)が北方町大峠の崖下で同時に発見されています。この事件を独立させて「北方事件」と呼び、1人の男が逮捕されていますが、後に無罪となっています。この人物は前科もあり、限りなく怪しかったのは事実のようです。

結局、全ての事件は謎に包まれたまま、事件は時効となりました。

事件の考察、犯人像

そもそも7つの事件は同一犯のものなのか、そうではないのかが最初の争点です。1件目の2件目の事件は、同じ小学校で遺体が見つかっており、同一犯の可能性が高いでしょう。5件目から7件目の事件も同じ崖下に遺体が見つかっており、同一犯と推測されます。

3件目の事件の被害者は、7件目の事件の被害者と職場が同じである為、何らかの接点が示唆されます。4件目の事件のみ、遺体に乱暴された形跡がある等、他の事件と違いがあるようです。

この事件は、複数の事件にたまたま共通点が生じただけであり、実際は事件は3つに分類する事が可能です。第一の事件でも、容疑者が浮上したものの不起訴になっており、警察の捜査不足や追及不足が謎を深めているのかもしれません。

関連書籍

平成に起きた、様々な未解決事件や重大事件を解説した一冊です。佐賀女性7人連続殺人事件も掲載されています。本書は北九州・連続監禁殺人事件や、尼崎事件等の凶悪犯罪についても検証がなされており、未解決事件以外にも様々な事件の謎に触れる事ができます。

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