アパルトヘイトとは?意味や影響、撤廃までの道のりも簡単に解説

アパルトヘイトの関連作品

おすすめ書籍

闘争の時代: ドキュメント南アフリカ1992-1994 アパルトヘイトを終焉させた誇り高き民衆の記録

こちらの本は、アパルトヘイト撤廃に向けて人々が奔走した1992年から1994年という3年間を写した写真集です。文章ではなく写真でアパルトヘイト撤廃運動を伝えているため、どなたでも読みやすい本といえるでしょう。

アパルトヘイトの残滓

この本では、アパルトヘイト撤廃から10年経った南アフリカの様子が綴られた小説です。フィクションではありますが、まだまだ差別の名残りが残る南アフリカの様子を分かりやすく伝えています。

サッカーが勝ち取った自由―アパルトヘイトと闘った刑務所の男たち

この本は、アパルトヘイト時代に政治囚人として刑務所に入っていた人々の物語です。サッカーによって彼らが「自尊心」「自由」「人権」を得ていく様子は感動的で読み応えがありますよ。

おすすめ映画

エンドゲーム ~アパルトヘイト撤廃への攻防~

アパルトヘイト撤廃のために、南アフリカ政府とアフリカ民族会議の会談を成功させるために奮闘するアクション映画です。当時の南アフリカの様子がリアルに描かれています。

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵

ハリーポッター役で有名なダニエル・ラドクリフが主演の脱獄映画です。こちらはアパルトヘイトに反対して逮捕された白人が主役であり、また違った視点でアパルトヘイト時代を見ることができます。

サラフィナ!

こちらはミュージカルを映画化したものであり、主人公はハリウッド女優を目指す女子高生です。前半は歌やダンスと明るいシーンが多いですが、後半になるにつれてアパルトヘイト政策の暗い面が多くなっていきます。

インビクタス/負けざる者たち

アパルトヘイト撤廃後の南アフリカにおいて、ネルソン・マンデラがラグビーというスポーツを通して人々をひとつにしようとする姿を描いた映画です。アパルトヘイト時代には酷い抗議運動を受けたラグビーが、アパルトヘイト撤廃後に良い意味で返り咲いた様子が分かりますよ。

アパルトヘイトに関するまとめ

今回は、人種差別の残酷さを世に知らしめることになったアパルトヘイトについて解説しました。現在でも存在する人種差別。教科書で「アパルトヘイト」という言葉を知ってはいても、内容を詳しく理解すると胸に突き刺さるものがありますね。

南アフリカ本国だけでなく、日本に住む私たちも国際社会の一員として人種差別のない世界を作るために尽力しなければなりません。この記事を読んで、人種差別のない世界の大切さを少しでも考えていただければ幸いです。

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2 COMMENTS

藤田孝志

こちらにも飛んできました。
実は、ちょうど今、1年生の地理で「アフリカ」を授業していて…欧米による植民地支配、独立後の民族対立・内戦からの難民問題(ルワンダの虐殺を例に)を教えたところで…明日、「アパルトヘイト」を授業する予定です。こちらの「記事」を読ませていただき、授業内容を構成しました。ありがとうございました。
さて、中学校という年齢の問題もありますが、教科書記述も人権問題や戦争・内戦・国家間の対立など以前に比べれば詳しく記述されるようになりましたが、それでも歴史背景や要因・影響などは一面的・画一的で表層のみですから生徒の理解も薄いものになります。時間の制約もあるなかで、それでも「事実」と「背景」「影響」はきちんと押さえながら…先で考えるための視点と歴史認識だけは教えていくつもりで…教科書無視の授業をしています。
たとえ中Ⅰとはいえ、整理して教えると理解しますね。感受性の豊かな生徒は「理不尽さ」には気づきます。そして自分ならどうするかを考えます。
歴史では…改訂されては来ましたが、それでも世界史の分野が実に少なく…補いながら(同時代史の視点から)把握させています。正直、世界史を知らずに大学生や大人になる今の子どもがグローバル社会で大丈夫かと心配になりますね。
私にとっても大学受験での「世界史」は全体把握と暗記でした。本格的に学んだのは大学時代、一般教養で「イギリス社会史」の講義で、岩波書店の「講座世界史」のイギリスを読まされてレポートを書いた際に、市民革命の流れに興味を持ち、マックスウェーバーにはまって…一夏で「講座世界史」を全巻読破して…ようやくわかった感じがしました。特にわかりやすかったのは、G・M・ Trevelyan 「ENGLISH SOCIAL HISTORY」でした。(みすず書房から訳書もありますね)
話が逸れましたね。明日は少し熱を入れて「アパルトヘイト」を語りたいと思います。

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岩野祐里

藤田さんへ
レキシル記事の「アパルトヘイト」を読んでいただきありがとうございます!さらにコメントまでしていただいて、とても嬉しいです。しかも、なんと私の記事をもとに授業内容を構成してくださったとのこと!身に余る光栄でございます。生徒さんたちに少しでも分かりやすく「人種差別」や「人権問題」などが伝われば幸いです。

私も中学生の時には「受験勉強」としての世界史を学んだ記憶があります。藤田さんと同じく、大学生になってから改めて「視野を広げる世界史」を学びました。中学生という若い時期から「事実・影響・背景」をふまえた世界史が学べたら、大人になったとき世界を見る視野が広がっていると思います。明日の藤田さんの授業で、多くの生徒さんが「アパルトヘイト」による人種差別の悲惨さや人権問題に関する人々の動きに注目してくださることを祈っています。

改めて、この度はコメントいただきありがとうございます!今回ご紹介いただいた「ENGLISH SOCIAL HISTORY」、とても気になるので一度読んでみますね! noteでの藤田さんの記事も少しずつ楽しみに読ませていただいております。これからもよろしくお願いいたします。

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