【24年11月最新】日本史上最悪で一番恐ろしい事件ランキングTOP30

10位:秋葉原通り魔事件-2008年

事件現場の秋葉原
出典:Wikipedia

2008年6月8日、秋葉原で7人が殺害され、10人が重軽傷を負う通り魔事件が発生。元自動車工場派遣社員の加藤智大は2トントラックで歩行者天国に突入し、歩行者5人を跳ね飛ばしました。加藤は救護に当たる通行人や警察官、計17人に襲いかかったのです。

加藤は奇声をあげながら周囲の通行人に襲いかかるものの、警察官に取り押さえられて逮捕されました。通り魔事件としては過去最悪の犠牲者数で、奇しくも「附属池田小事件」と同じ日に起きました。

犯人の加藤智大
出典:ぶんぐのぶろぐ

加藤の母親は「九九が覚えられないと風呂場に沈められる」「テレビや漫画を禁止され、友達と遊ぶ事は一切禁止」など、過剰な教育を行いました。社会に溶け込めないまま、職を転々とする中、5月のリーマンショックで最後に勤めていた会社が破綻します。

加藤はネット掲示板にどっぷりとハマっていました。そのネット掲示板が「なりすまし」で荒らされた時、その報復として事件を起こす事を決意。事件の直前まで犯行をほのめかす投稿をしていました。加藤は2015年に死刑判決がくだり、服役中です。

事件を経てネット掲示板では犯罪予告への対応が厳格化され、秋葉原一帯の監視カメラの個数も増えました。ネット掲示板では加藤の弟の誹謗中傷が相次ぎ、後に彼は自殺しています。「ネット掲示板の大衆化と危険性」を象徴する事件でもありました。

9位:大阪個室ビデオ店放火事件-2008年

事件のあった「キャッツなんば店」
出典:Wikipedia

2008年10月1日、大阪市浪速区の個室ビデオ店が出火。16人が一酸化炭素中毒で死亡し、9人が重軽傷を負いました。当初は失火と考えられていたものの、火元の個室を使用していた小川和弘という46歳の男性が放火をほのめかす発言した為、逮捕されています。

小川は生活保護を受けていた他、消費者金融から多額の借金もありました。個室ビデオ店に来店した犯人は、突如自分の人生を悲観。店内のトイレットペーパーを使い、ライターで火をつけたとされます。

犯行をほのめかした小川和弘
出典:探偵ファイル

小川は2014年に死刑判決を受けています。その一方で弁護側は「自白で犯行を自供した事」「小川のいた部屋より、斜め前の部屋の方が燃え方が激しかった事」から無罪を主張。小川もまた裁判になると一転して無罪を主張したのです。

ちなみに事件が起きた日は、個室ビデオ店にも火災報知器を付ける事を義務付ける改正消防法の施行当日でした。全国の個室ビデオ店やカラオケボックスで消防法違反や防火体制の不備が見つかり、防災への意識がより高められる事になったのです。

8位:尼崎事件-2008年

尼崎事件の複雑な相関図
出典:デイリー新潮

奇妙な人間関係を形成した犯人による猟奇的殺人事件が、まだ記憶に新しい「尼崎連続変死事件」です。

この事件は1987年に起きた、女性の失踪事件に端を発し、容疑者の角田美代子を取り巻く人間が殺されていた事件のことです。被害者は全員、角田と血縁を結ばされた人間ばかりでした。角田による奇妙な共同生活・親戚関係を強いられ、洗脳されていったものと思われます。

角田は留置所で自殺する
出典:jiji.com

主犯である角田は逮捕されたものの、2012年12月に留置所で自殺しているのがみつかり、真相は闇の中へと葬られました。この一連の事件で亡くなった人数は、わかっているだけで8名、逮捕されたのは自殺した角田を含め11名におよびます。

7位:相模原障害者施設殺傷事件-2016年

事件の起きた津久井やまゆり園
出典:毎日新聞

2016年に神奈川県相模原市にある「やまゆり園」の入居者19名が刃物で刺殺され、入所者・職員合わせて26名に重軽傷を負わせた事件です。犯人は元職員の植松聖で、「安楽死した方が良い」を動機に施設に侵入、殺害したのです。

植松は深夜に施設の裏口から侵入し、ハンマーで窓ガラスを割り1階に侵入。職員を結束バンドで拘束し、ベッドに寝ている入居者を次々と刺していったといいます。そして鉢合わせになった職員らに「障がい者を殺しに来た、邪魔をするな」などと脅しています。その後植松は津久井警察署に「私がやりました」と出頭し、逮捕されました。

逮捕された植松は極端な思想を持っていた
出典:朝日新聞

植松は逮捕後、考えを改めていないといいます。遺族に対する謝罪も、反省の意を伝えたこともないそうです。事件当初植松は「自己パーソナリティー障害」と診断されましたが、責任能力があると判断され2020年に死刑判決が確定しました。

殺害人数19名と第二次世界大戦後の日本で発生した殺人事件の中で人数が最も多く、日本社会に大きな衝撃を与えた事件となっています。

6位:大口病院連続点滴中毒死事件-2016年

事件のあった大口病院(現在は横浜はじめ病院となっている)
出典:AREAdot.

2016年7月から9月にかけて、横浜市神奈川区の大口病院で48人もの患者が亡くなる事態が起きました。9月に判明した入院患者の容体が急変した時、看護師が偶然にヂアミトールの点滴混入に気づきます。そこから事件が発覚したのです。

ヂアミトールは病院の各所に置いてあり、犯人の特定は難航を極めました。2018年6月末に久保木愛弓という当時病院で働いていた看護師が逮捕されました。犯行の動機は「自分の勤務時間に患者が死なれると、患者への説明が面倒」という身勝手なもの。

犯行を認めた久保木愛弓
出典:朝日新聞デジタル

病院では看護師同士のトラブルも多発しており、日々のストレスが犯行に繋がったとされます。久保木は「20人くらいにヂアミトールを混入させた」と供述したものの、起訴されたのは患者3人と5人分の殺人予備罪でした。結果として、2021年11月に久保木に無期懲役の判決が下ります。

事件後には、「第三者委員会」が発足しました。この時に「不審死が相次いでも病院から市への報告義務がない事」や「市から病院への検査・指導権限がない事」が問題視されます。一連の問題点に対し、法整備が必要な段階にあるのかもしれません。

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