日本一悲しい事件ランキングTOP30

世界では比較的平和な国と言われている日本。しかし、そんな日本でもこれまでに数多くの悲惨な事件が起きてきました。原因は個人的な快楽や欲望だけでなく、家庭問題から日本の社会問題を含んだものまでさまざまです。

そこで、今回は日本で起きた悲しい事件を、ランキング形式でまとめました。事件が起きた背景や犠牲者についても詳しく解説します。

被害者の方々に考慮した文章を心がけておりますが、事件の概要には悲惨な描写もございます。読む際は自己責任でお願いいたします。

ランキングに関する補足事項
今回のランキングは、「事件名(社会問題)」という形で、日本の社会問題を背景に起きた代表的な事件を解説しています。例えば、過労死の事件を取り上げている場合、ここで解説した事件以外にも多くの「過労死による悲しい事件」が起きていると考えてください。それだけ日本では悲しい事件が起きているのです。

この記事を書いた人

Webライター

吉本 大輝

Webライター、吉本大輝(よしもとだいき)。幕末の日本を描いた名作「風雲児たち」に夢中になり、日本史全般へ興味を持つ。日本史の研究歴は16年で、これまで80本以上の歴史にまつわる記事を執筆。現在は本業や育児の傍ら、週2冊のペースで歴史の本を読みつつ、歴史メディアのライターや歴史系YouTubeの構成者として活動中。

30位:電通社員過労自殺事件(過労死)-2015年

2019年度の過労で死亡した労働者は174人とされる
出典:読書日和

電通社員過労自殺事件は、2015年12月25日に電通社員だった24歳の高橋まつりさんが、過労の末にうつ病を発症して飛び降り自殺をした事件です。高橋さんは母子家庭で育ち、努力の末に東大に合格した努力家の女性でした。

一般的な過労死ラインは「1ヶ月の残業時間が80時間」とされますが、まつりさんは「1ヶ月に130時間」も働く事もあり、自宅で徹夜する事もありました。入社間もない社員に無理な仕事を押し付けた他、パワハラがあった事も指摘されています。

高橋さんは自殺する朝に、母親へ以下のメッセージを送っています。

「大好きで大切なお母さん。さようなら。ありがとう。人生も仕事もすべてがつらいです。お母さん、自分を責めないでね。最高のお母さんだから」

出典:MATOMEDIA 芸能・ゴシップ・事件まとめサイト【国内最大級】

最終的に高橋さんは「過労死」が認められ、電通の法人は労働基準法違反罪により50万円の罰金が言い渡されました。電通に限らず、様々な企業で過労死は起きています。二度とこのような悲劇が起きないように願うばかりです。

29位:北九州市生活保護受給者死亡事件(困窮)-2007年

北九州市庁舎
出典:Wikipedia

北九州市生活保護受給者死亡事件は、2007年7月に北九州市で生活保護を打ち切られた52歳の男性がアパートで餓死した事件です。男性は糖尿病とうつ病を患っており、働ける状態ではなかったものの、北九州市の福祉事務所は、彼に働く事を強要し続けました。

結果的に男性は人間不信となり、2006年12月から受給し始めた生活保護を2006年4月に辞退。この時点で彼の精神状態は蝕まれ、ガスも水道も止められていました。最終的に彼の死が発覚したのは7月10日。この時点で死亡から1ヶ月が経過していたのです。

彼は生前に日記を断片的に書いており、6月5日に書かれた最期の内容は以下の通りです。

午前3時 ハラ減った。オニギリ食いたーい。25日米食ってない

出典:アニオタウィキ

なお北九州市では、2006年4月から5月にかけて生活保護が打ち切られた事で3名の餓死者が発生しています(門司餓死事件)。生活保護を不正受給している人がいる中、本当に支援するべき人に生活保護が行き渡るよう行政は努めていかないといけません。

28位:一橋大学アウティング事件(LGBT)-2015年

一橋大学
出典:Wikipedia

一橋大学アウティング事件は、2015年8月に一橋大学法科大学院の同性愛者の男性Aが、大学のベランダから飛び降り自殺をした事件です。男性Aは男性Bに4月に告白するものの、男性Bは「付き合う事は出来ないが、良い友達でいたい」と伝えました。

だが男性Bは男性Aとの関係性に悩む中、LINEグループに男性Aが同性愛者である事を暴露(アウティング)したのです。男性Aは、同性愛者である事を周囲に知られる事になり、精神に不調をきたした末に自殺を図ったのでした。

男性Aの遺族は、男性Bと大学に裁判を申し立て、男性Bとは2018年に和解。大学への損害賠償は棄却されたものの、東京高裁は「アウティング行為は、人格を否定する行為」と言及する等、男性Aの遺族に一定の配慮を見せたのです。

この事件はLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の苦しみや、LGBTに告白された者達がとるべき最善の方法について議論する契機になったのです。

27位:ALS患者嘱託殺人事件(尊厳死)-2019年

尊厳死・安楽死は以前から大きなテーマとなっていた
出典:障害福祉&政治・社会・平和問題ニュースサイト

ALS患者嘱託殺人事件は、2019年11月にALSという難病を抱えた女性患者が、医師に依頼する形で薬物を投与され死亡した事件です。ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、身体が徐々に動かなくなる難病で、治す方法は現在の医学ではありません。

女性患者は建築士のキャリアウーマン。ALSの進行に伴い24時間の介助が必要な現状に、安楽死を望んでいました。SNSを通じて知り合った2人の医師は、女性患者Aの要望通りに胃瘻のチューブから薬物を投与し、林さんを死亡させたのです。

2人は翌年に嘱託殺人容疑で逮捕されます。更に1人は、医師免許を不正取得していた事が発覚した他、過去に父親を殺害した容疑で再逮捕されました。2人は女性患者の主治医ではなく、彼女から金銭も受け取っており、営利目的の殺人だった可能性もあります。

今回の事件には、様々な疑惑がつきまとうものの、難病を抱える患者の中には安楽死を望むケースがあるのもまた事実。今回の事件は、安楽死や尊厳死というものに一石を投じる事になったのです。

26位:岩手妻殺害ならび死体遺棄事件(DV)-2019年

事件が起きた岩手県一関市の市庁舎
出典:Wikiwand

岩手妻殺害ならび死体遺棄事件は、2019年5月に岩手県一関市で起きた妊婦殺害・死体遺棄事件です。加害者は妊婦の夫。妊婦である妻からの暴言に耐えかねての犯行でした。

妻はかねてから夫に対して暴言を吐いていましたが、夫は長男のために離婚はせず夫婦関係を改善しようと試みていたといいます。しかし、旅行やプレゼントなどの費用を賄うために借金をしたことでさらに悪化。

責め立てられた夫は妻を絞殺。その後、長男のために逮捕されまいと妻の遺体を隠したのです。しかし、罪の重さに耐えきれず自供しました

この事件で、被害者の妻は夫に暴力を振るったことはないものの精神的な暴行はしています。DV被害は必ずしも女性だけではないと社会に訴えた事件でした。

しかしながら、命はかけがえのないものです。なにより、妻のお腹にいた小さい命には何の罪もありません。言葉のDVが尊い命を奪うことにつながったこの事件を私たちは忘れてはいけません。

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