5位:劉邦
秦の時代末期に活躍し、後に漢王朝の高祖となった人物です。農民出身でありながら、漢王朝の高祖となり、長らく中国では「皇帝はかくあるべき」とお手本にされるような人物だったといいます。劉邦は自然に周りへ人が集まるような人気者だったそうですが、その反面働かずに悪い仲間と飲み歩くようなタイプだったといいます。
また項羽の奇襲で、劉邦は夏候嬰(かこうえい:劉邦の弟分)が御す自分と幼い息子と娘を乗せて馬車で逃げる事態に陥りました。その時追手がくる気配があったために、馬車を軽くしようと2人の子供を突き落としています。見かねた夏候嬰が子供を拾い上げるも、劉邦と夏候嬰は同じことを3回繰り返したのだとか。
ついには夏候嬰が劉邦を怒鳴りつけると、劉邦は夏候嬰を斬ろうとするも御者がいなくなると馬車が動かせないので、ようやく子供を捨てるのを止めたというエピソードが残っています。
4位:マリ・キュリー
マリ・キュリー夫人は、世界で初めて2度のノーベル賞を受賞した女性の科学者です。現在では当たり前の「放射能」を発見し、マリの発見した放射性元素は、癌治療に用いられています。
ただし当時、彼女が発見したラジウム元素は安全と考えられていたために、多くの健康被害を出しました。その1つが米国ラジウム・コーポレーションの腕時計で、文字盤はラジウム塗料で作られていたのです。そこで働く女工たちは、ラジウムを塗る筆先を細くするために、舐め続けていました。
女工たちはラジウムの被害により、腫瘍ができたり夜間でも身体が光るほどの放射線を浴びていたのです。その他にも健康被害の報告が上がってもマリは、「こんなに美しいものが有害な物のはずがない」と放射能の副作用を最後まで認めませんでした。そのために、放射線物質に死ぬまで触れ続けていたのです。現在も彼女が使用していたノートなどは、今も防護服を着用しないといけないほどの放射線を放ち続けています。
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3位:野口英世
野口英世は生涯を通じて「黄熱病」や「梅毒」の研究に従事し、ノーベル賞の候補に3回も上がった人物です。子供の頃左手に大やけどを負い、貧しい中も必死に勉強して医学を志し多くの偉業を残しました。
しかしとても金遣いが荒い人物でもあったのです。上京時、母にもらったお金を芸者遊びで使い切ってしまい、以後借金を繰り返していたのだそう。他にもお金目当てに女性と婚約し、アメリカの渡航費用の援助金をもらうも料亭ですぐに使い切ってしまいました。そのために、アメリカ渡航費用を友人の血脇守之助に立て替えてもらっています。
そもそも野口は、結婚も婚約持参金目当てでする気がなかったために、姿をくらまし婚約を破棄。婚約持参金を返すことになるも、このお金も友人に立て替えてもらったそうです。
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2位:マザー・テレサ
マザー・テレサは修道会「神の愛の宣教者会」の創始者であり、世界中の最も貧困層の人々に手を差し伸べて救済したといわれる人物です。1979年にはノーベル平和賞を受賞し、カトリック協会からは聖人認定されています。
その反面マザー・テレサは「死を待つ人の家」でも精一杯の介護をした形跡はなく、どんなに苦しんでも薬を一切投与しなかったといいます。資金面が乏しいのかというとそうではなく、死後の彼女の預金は48億円もあったそうです。インドではまともな病院をいくつも建設できる金額を持ちながら、全く施設にお金をかけていませんでした。
マザーは死を待つ人の家の人々には「痛みに耐える」ように言ってきました。しかし自分が病気の時は、清潔で近代的な設備の整った病院で、麻酔薬を使用しペースメーカーを入れる手術をしていたそうです。
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1位:トーマス・エジソン
トーマス・エジソンは、生涯におよそ1300の発明と技術革新をもたらした「発明王」とも呼ばれる人物です。発明品は三大発明といわれる「蓄音機」「白熱電球」「キネトスコープ」があり、電話機の改良なども手がけました。
そんなエジソンですが、一般家庭に「直流電流」で電気を送電する技術を押し進めていました。しかしライバルの二コラ・テラスが「交流電流」の有効性を提唱し、真っ向から対立してしまいます。そこで、イメージ戦略で「直流電力」の有効性をアピールしました。
方法は「交流は危険」というイメージを植え付けることで、野良犬や馬を交流電流で殺すといったデモンストレーションをしています。極めつきは「電気椅子」で、電気椅子の電極に「交流電流」を使用し死刑執行を支援しました。電気椅子に交流電流を使用することで、危険なイメージを更に持たせるためです。しかし最終的にテラスが推していた「交流電流」が勝利し、家庭に送電されるようになりました。
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偉人クズランキングに関するまとめ
今回「偉人クズランキング」というコンセプトで執筆しましたが、感想は偉人も当然ですが人間だなと思った次第です。愛欲のような欲望に忠実であったり、差別であったり、思い込みなど多種多様だった印象を持ちました。ただし当然、救われた人も多くいたのもまた事実であり、こういった歴史的な側面を見てみるのも1つの見方かなとも感じています。この記事を読んで新たに知った出来事があったら幸いです。
面白かったです。ただ、ニコラ・テラスではなくニコラ・テスラが正しいです。
後醍醐が一番クズ、残虐でわがまま、極度に頑固、自己中心的、後醍醐のわがままで、楠木正成、北畠顕家を戦死させた。後醍醐こそ日本史最悪なクズ