ヨーロッパ民族の歴史【簡単年表】
ここからは、ヨーロッパ民族の歴史を年表にまとめつつ、紹介します。
- 紀元前80年 – 「ゲルマン人の登場」
- 375年 – 「ヨーロッパ民族の大移動」
- 9世紀ごろ – 「ヴァイキングが活発化する」
- 12世紀ごろ – 「現代ヨーロッパに近い国々を築く」
紀元前80年 – 「ゲルマン人の登場」
紀元前80年、ヨーロッパ民族における三大民族の1つであるゲルマン民族(ゲルマン人)が歴史上に姿を現しました。きっかけは、ギリシアの知識人かつ歴史家のポセイドニオスの著書に記載があったことです。
また、紀元前58年に始まったガリア戦争にて軍人ガイウス・ユリウス・カエサルが書いた「ガリア戦記」にもゲルマン人の記載があったことで、ゲルマン民族はヨーロッパ各地でより広く認識されました。
その後もヨーロッパ民族の1つであるラテン民族の文化がローマ帝国に伝わるなど、着実にヨーロッパ民族はヨーロッパ各地で活躍していったのです。
375年 – 「ヨーロッパ民族の大移動」
375年には、上記で解説したヨーロッパ民族の大移動が始まりました。東方の遊牧民フン族に脅かされたゲルマン民族たちが中心となってヨーロッパ各地を移動し始めたのです。
その過程でゲルマン民族は当時の大帝国であるローマ帝国にも侵入し、次々と自分たちの王国を建設していきました。6世紀になると、ゲルマン民族の移動に触発されたスラブ民族も異なる地域へ移動し始め、ヨーロッパは古代から中世へと移り変わります。
9世紀ごろ – 「ヴァイキングが活発化する」
9世紀ごろになるとゲルマン民族の中のノルマン人たちがヴァイキングとしてヨーロッパ各地で暴れ始めました。8世紀末にイギリスの修道院を襲ったのを皮切りに、9世紀から11世紀になるまでオランダやフランスなど海岸に近い中央ヨーロッパの国々に侵入していったのです。
12世紀ごろ – 「現代ヨーロッパに近い国々を築く」
12世紀になるとヴァイキングの勢力も弱まり、現在のヨーロッパに近い国々と国境が築かれました。その後、何度も戦争や外交を繰り返して今のヨーロッパの国々が出来上がったのです。
ヨーロッパ民族をよく知れる書籍
最後に、ヨーロッパ民族をよく知れる2冊のおすすめ書籍を紹介します。
- ヨーロッパの民族学
- タイムズ ヨーロッパ民族事典
学問的な要素から食事や宗教など文化的な側面からも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ヨーロッパの民族学
本書は、ヨーロッパ民族に関して細かい系統や歴史だけでなく、各民族の価値観や思想を分析した1冊です。5つの章に分けられた本書は非常に学問的な内容であり、ヨーロッパ民族を徹底的に学びたい人にはおすすめの本となります。
タイムズ ヨーロッパ民族事典
本書は、世界各地の100以上にも及ぶヨーロッパ民族の歴史をまとめた1冊です。各民族の料理や食事なども紹介されており、本書を通してヨーロッパ民族をより身近に感じることができるでしょう。
ヨーロッパ民族に関するまとめ
今回は、ヨーロッパ民族の歴史や特徴を分布図や一覧表をもとに解説しました。さまざまな国々が存在するヨーロッパですが、民族を辿ると異なる国々が同じ系統で結びついていることが分かります。
ヨーロッパ民族は多数の系統がヨーロッパ大陸という土地を移動し、複雑に絡み合いつつ発展を遂げてきました。誇れる伝統もあれば、改善すべき問題も抱えています。この記事を読むことでヨーロッパ民族の奥深さを学び、ヨーロッパ史に興味を持っていただけたら幸いです。