この記事を書いた人
Webライター
Webライター、吉本大輝(よしもとだいき)。幕末の日本を描いた名作「風雲児たち」に夢中になり、日本史全般へ興味を持つ。日本史の研究歴は16年で、これまで80本以上の歴史にまつわる記事を執筆。現在は本業や育児の傍ら、週2冊のペースで歴史の本を読みつつ、歴史メディアのライターや歴史系YouTubeの構成者として活動中。
30位:高知白バイ衝突死事故-2006年
国道56号線の交差点で、スクールバスと白バイが衝突し、白バイの巡査部長が死亡した高知白バイ衝突死事故。この事故では「右折前に一時停止していたバスに、白バイが超過速度でバスにぶつかった」と証言する者が多数いました。
しかし運転手は安全確認不十分のまま右折した罪で、禁錮1年4ヶ月の判決が言い渡されました。「何者かがブレーキ痕を捏造した」という指摘もあり、運転手は再審請求を行いますが、訴えは棄却されたままです。
29位:四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件-2004年
ジャスコ四日市尾平ショッピングセンターのAMTコーナーで、68歳の男性が誤認逮捕された四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件。被害者の男性は、女性に財布を盗まれそうになり取っ組み合いの状況になります。
女性が大声で「泥棒」と叫んだ為、男性は店員ら3人に取り押さえられ、居合わせた警察官に引き渡されます。男性はストレスによる高血圧性心不全と不整脈により死亡。男性に罪を着せた女性の行方は分からぬまま、事件は時効を迎えています。
28位:パソコン遠隔操作事件-2012年
複数のPCが遠隔操作され、襲撃や殺人などの犯罪予告が行われたパソコン遠隔操作事件。無実の4人が逮捕されるものの、弁護士やラジオ局に「自分が真犯人」と名乗る電子メールが届き、彼らの無実は証明されました。
後に犯人として「片山祐輔」という人物が逮捕されます。彼は冤罪を装い、犯人からメールが届くようアリバイ工作を行いますが、自分が犯人である証拠を残します。彼は犯行を認め、2015年2月に懲役8年の判決が下りました。
27位:草加事件-1985年
埼玉県草加市で中学3年生の女子生徒の絞殺遺体が発見され、13〜15歳の少年5人が逮捕された草加事件。被害者のスカートにはAB型の体液がついていましたが、少年達の血液型と一致しませんでした。
少年達は無実を主張しますが、少年院送致が決まります。後に被害者遺族は少年達に民事裁判を起こすものの、体液の違いが決め手となり原告の請求棄却が決定します。刑事裁判と民事裁判が異なるという、異例の判決となりました。真犯人は今も不明です。
26位:土田・日石・ピース缶爆弾事件-1969年
1969年から1971年に東京各地で起きた土田・日石・ピース缶爆弾事件。一連の事件で警視庁警務部長の妻が死亡し、3人が重軽傷を負いました。犯行状況から赤軍派活動家の犯行が疑われ、増淵利行ら18人が逮捕されます。
増淵は死刑判決が言い渡されますが、1982年に別の活動家が犯人と発覚。18人は1982年までに全員が無罪となり釈放されました。取り調べでは警察が自白を強要した事も判明しています。