日本で起きた冤罪事件ランキングTOP30

25位:二俣事件-1950年

二俣町は現在の浜松市天竜区に位置する
出典:Wikipedia

静岡県二俣町で一家4人が殺害された二俣事件。警察は近所の少年を犯人と断定し、窃盗被疑事件で別件逮捕。少年のアリバイは無視され、拷問や自白を強要される形で少年は犯行を自供します。

一度は死刑判決が下りますが、自白の強要などが明るみになり、1957年に少年の無罪が確定しました。捜査中に「松森」という人物が有力な容疑者として浮上していましたが、少年を逮捕した後は捜査が行われていない為、真犯人は不明です。

24位:弘前大教授夫人殺し事件-1949年

冤罪被害に遭った那須隆さん
出典:Wikipedia

弘前大教授の婦人が刺殺された弘前大教授夫人殺し事件。警察は近隣に住む那須隆さんを逮捕します。彼は一貫して無罪を主張しますが、懲役15年の判決が言い渡されます。

ところが事件が時効を迎えた1971年に、犯人を名乗る男が名乗りでます。1977年に那須さんの無罪は確定し、長年にわたり冤罪体験を語る講演活動を続けました。真犯人は罪に問われませんでしたが、世間の厳しい視線を浴びながら生き続ける事になりました。

23位:松橋事件-1985年

無罪判決を喜ぶ宮田浩喜さん
出典:東京クローバー法律事務所

熊本県町営住宅で59歳の男性が殺害された松橋事件。警察は事件前に言い争っていた将棋仲間の53歳の宮田浩喜さんを逮捕。宮田さんは執拗な自白を強要され、懲役13年の判決が下ります。

宮田さんは服役後に再審請求を行い、冤罪から34年後の2019年に無罪を勝ち取ります。彼は数年前から認知症を患い、服役した事も忘れている状況でしたが、弁護士達は彼の為に奔走しました。そして無罪判決から1年後、男性は87歳で亡くなっています。

22位:三億円別件逮捕事件-1969年

犯人のモンタージュとされるが、実際は別人のもの
出典:時事ドットコム

三億円事件が発端で起きた三億円別件逮捕事件。事件から1年後、毎日新聞のスクープで元運転手の男性が犯人として浮上。警察は彼を別件逮捕して自白を強要し、マスコミは彼の実名や個人情報を書き立てました。

ところが事件当日のアリバイが証明され、元運転手は逮捕翌日に釈放されます。元運転手はその後も事件の関与を疑われ、世間から好奇の目に晒され続けた結果、2008年に自殺しました。三億円事件の犯人は未だにわかっていません。

三億円事件の犯人は誰?少年Sとその父親の現在、自称犯人の白田も調査

21位:足利事件-1990年

仮釈放後に無実を訴える菅谷利和さん
出典:日テレNEWS

栃木県のパチンコ店の駐車場で女児が行方不明となり、翌日に遺体で発見された足利事件。事件とは無関係の菅家利和さんという方が逮捕され、無期懲役の判決が下りました。

しかし被害者の身体に付着したDNAが菅谷さんとは別物である事が確定し、彼は2009年に釈放されました。ちなみに足利事件は、この周辺で起きた北関東連続幼女誘拐殺人事件の1つです。未解決事件ですが、藤田という男が犯人という説もあります。

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