日本で起きた冤罪事件ランキングTOP30

5位:福岡事件-1947年

若き日の石井健治郎
出典:刑事弁護oasis

福岡市で日本人ブローカーと中国人衣類商が殺害された福岡事件。7人が逮捕され、1956年に石井健治郎と西武雄の死刑が確定。ただ西は殺人をしましたが、石井は立会人に過ぎないという説もあります。

1968年に死刑囚の恩赦が検討されましたが、石井の判決は覆らず。恩赦不適当と死刑執行が同時に伝えられ、その日の夜に彼は刑死します。死刑囚の西の恩赦は認められ、彼は1989年に仮出所。2008年まで存命でした。

4位:飯塚事件-1992年

久間三千年は犯人ではないのか?
出典:WONDA

福岡県飯塚市で2人の女児が他殺体で発見された飯塚事件。久間三千年が逮捕され、2006年に死刑判決が降りました。DNA鑑定の疑わしさ、目撃証言に警察の誘導があったという疑惑もあり、冤罪事件の一つとされます。

一方で久間を犯人と断定する証拠や、過去の類似事件で容疑者に浮上した事があるのもまた事実。彼は「死刑確定から2年後」という、異例の速さで刑が執行されました。

3位:名張毒ぶどう酒事件-1961年

冤罪を訴え続けた奥西勝元死刑囚
出典:加担する事件-再審・冤罪事件全国連絡会

三重県名張市の公民館で、ぶどう酒を飲んだ17人が中毒を起こし、5人が死亡した名張ぶどう酒事件。愛人と妻が被害者である点から、警察は同町内の奥西勝を犯人と断定。奥西は1972年に死刑が確定しました。

奥西元死刑囚は9度にわたる再審請求を起こしますが、全てが棄却。43年も死刑が見送られ、89歳で死亡します。冤罪の可能性が高いものの、冤罪を認める事は警察の威信に関わる為、このような対応が続けられたのかもしれません。

名張毒ぶどう酒事件の真犯人は?会長が犯人?真相や冤罪の可能性を考察

2位:和歌山毒入りカレー事件-1998年

林真須美と夫の健
出典:MATOMEDIA

和歌山市園部の夏祭りで、カレーライスを食べた67人がヒ素中毒となり、4人が死亡した和歌山毒入りカレー事件。保険金詐欺などの犯罪歴のある林真須美が逮捕され、2009年に死刑判決が確定します。

この事件は林が犯人という犯行動機が一切なく、直接的な証拠も存在しません。真犯人は林真須美の次女という説があり、林夫婦は子供を庇っている可能性があります。

1位:帝銀事件-1948年

逮捕された平沢貞達元死刑囚
出典:Wikipedia

東京都豊島区の帝銀銀行に現れた男が、行員達を騙して青酸化合物を飲ませ、12人を殺害した帝銀事件。画家の平沢貞通が逮捕され、後に死刑判決を受けました。

彼は獄中で無罪を主張し続け、刑が執行されぬまま、1987年に95歳で獄死。謎の多い事件であり、GHQの介入説や、戦時中に暗躍した731部隊の生き残り、プロによる犯行説などが囁かれています。

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