日本で起きた冤罪事件ランキングTOP30

15位:野田事件-1979年

記者会見に出席し支援を求める青山元被告(左)
出典:千葉日報

千葉県野田市で、下校途中の小学1年の女児が窒息死させられた野田事件。遺体は全裸で両手両足を縛られていた為、警察は犯行を変質者によるものと断定。知的障害のある青山正さんを逮捕し、青山さんは懲役12年の判決が言い渡されました。

男性は刑期満了して出所し、自立支援センターで働いていましたが、2014年に病死。青山さんは警察に言われるがまま犯行を自供したとされ、冤罪が疑われる事件の1つです。

14位:吉田岩窟王事件-1913年

50年もの間、冤罪と戦った吉田石松さん
出典:もぐら的生活毎日が日曜日

名古屋市の路上で繭小売商の男性が殺害された吉田岩窟王事件。無実の吉田石松さんが逮捕され、死刑の判決が下ります。彼は一貫して無実を主張しており、刑務所の所長は事件の不審な点に気づき、1935年に彼を仮出所させました。

その後も吉田さんは再審請求を主張し、法務省刑事局参事官に直談判をするなどして、1963年に無罪を勝ち取ります。事件から50年が経過しており、吉田さんはそれから8ヶ月後に老衰で亡くなりました。

13位:東電OL殺人事件-1997年

無罪を勝ち取ったゴビンダさん
出典:デイリー新潮

東京電力の社員だった女性が、東京渋谷のアパートで殺害された東電OL殺人事件。被害女性は夜は売春婦の顔を持ち、警察は売春相手のネパール人を逮捕。無期懲役の判決が下りますが、2012年に無罪となっています。

事件の犯人は未だに不明です。売春の客、巣鴨のヤクザ、東京電力の幹部が関与しているなど、様々な説が存在します。

12位:マルヨ無線事件-1966年

尾田信夫死刑囚
出典:New see

福岡市で起きた強盗殺人放火事件であるマルヨ無線事件。マルヨ無線の元店員の尾田伸夫死刑囚が17歳の少年と共謀し、金品を強奪。店員2人に怪我を負わせ、石油ストーブを蹴り飛ばして放火したとされます。尾田は死刑、少年は懲役13年の判決が下りました。

尾田は強盗を認めても、放火は否定。石油ストーブは重くて蹴れず、倒れても火が消える為、その供述で放火は起きません。冤罪の可能性がある為、50年以上も死刑が執行されていません。

11位:袴田事件-1966年

袴田巌さんと姉のひで子さん
出典:あなたの静岡新聞

静岡県の商店が放火され、4人の遺体が発見された袴田事件。元プロボクサーの袴田巖さんが逮捕され、10人以上の警察官から過酷な取り調べを受けて犯行を自供。死刑判決が下り、45年も刑務所暮らしを続けました。

警察が証拠や供述を捏造していた事が発覚し、2014年に袴田さんは釈放されます。犯人は事件で生き残った長女という説がありますが、その長女も既に亡くなっており、真相は不明です。

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