甲府放火殺人事件の犯人「遠藤裕喜」は何者?現在の様子も紹介

甲府放火殺人事件に似た未成年犯による3つの事件

凄惨な事件となった甲府放火殺人事件ですが、この他にも未成年による放火殺人は過去にも発生しています。最後に、甲府放火殺人事件の類似事件を3つ紹介します。

  • 奈良自宅放火母子3人殺人事件
  • 京都連続放火殺人事件
  • マルヨ無線事件

奈良自宅放火母子3人殺人事件

事件現場
出典:コロナッシングラボ

奈良自宅放火母子3人殺人事件は、2006年6月に奈良県田原本町で起きた放火殺人事件です。犯人は当時16歳の少年で、彼は自宅に放火して義母と7歳の義弟と、5歳の義妹を殺害しました。

両親は父親の暴力が理由で離婚しており、少年は親権を得た医者の父親と同居します。父親は別の女性と結婚し、皆で暮らし始めました。父親は少年を医者にする為、虐待に近い形で勉強を強要。少年はテストの点数が満たないと、暴力を振るわれる日々を過ごしました。

少年が事件を起こしたのは、「全てをリセットしたい」と考えたため。事件を経て父親は医者を辞め、息子を苦しめ続けた事を反省します。事件当時、少年は持続的抑うつ状態にあったとして、保護観察処分となりました。現在の親子の様子はわかりません。

京都連続放火殺人事件

伏見稲荷大社の千本鳥居
出典:伏見区

京都連続放火殺人事件は、2014年8月に京都市伏見区で起きた連続放火事件です。犯人は同地区の17歳の無職の少年でした。彼は伏見区の計4ヶ所で放火を行い、うち1ヶ所で自営業の60代夫婦を焼死させています。

17歳の少年は、9月に窃盗容疑で逮捕されており、放火事件ですぐに逮捕されたわけではありません。放火については「火遊びした」と供述。甲府放火殺人や、前述した奈良自宅放火母子3人殺人事件と異なり、無差別的な事件でした。

少年の名前は非公表であり、詳しい人物像はわかっていません。

マルヨ無線事件

事件を起こした尾田伸夫
出典:new see

マルヨ無線事件は1966年12月に福岡市で起きた強盗殺人・放火事件です。この日、当時20歳だった尾田信夫は、17歳の少年と共謀してマルヨ無線に強盗をします。尾田はマルヨ無線の元店員でした。

2人は宿直の店員に重傷を負わせ、尾田は逃走の際に石油ストーブを蹴飛ばしています。結果的にマルヨ無線は火災となり、逃げ遅れた店員1人が亡くなりました。未成年の少年は懲役13年、尾田は死刑判決となりました。

尾田は一貫して「ストーブを蹴飛ばした覚えはない」と主張し、「放火殺人」は否定します。事件当時、消火活動を行った消防士は、ストーブが人為的に倒された様子はなかったと証言しました。ただ、尾田の訴えは棄却され、今に至ります。

事件から50年が経過しても、尾田は未だに刑も執行されずに服役中です。仮に出火が尾田が行ったものではない場合、死刑相当の罪ではありません。未だに刑が執行されないのは、本当に尾田が放火をしたのか否か、明確な証拠がないからです。

遠藤裕喜に関するまとめ

今回は、甲府放火殺人事件を起こした遠藤裕喜の人物像を掘り下げました。幼少期に父親が逮捕された事は同情すべき点ですが、意中の女性にLINEをブロックされただけで放火殺人事件を起こすのは、決して許される事ではありません。

遠藤裕喜は事件当時は未成年だったとはいえ、死刑になる可能性は極めて高いと言えるでしょう。ただ裁判は時間がかかるため、最終的な判決が出るのはまだまだ先のこと。今後も遠藤裕喜の動向は追っていく予定です。

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