【歌川広重クイズ#1】風景画で一世風靡した浮世絵師。

歌川広重は江戸八代洲河岸の地で誕生しました。

広重は、安藤源右衛門の長男として誕生し、幼名を徳太郎と名乗っておりました。

化政文化は、江戸時代後期の文化・文政時代に発展した文化の事を指します。主に、江戸時代前期に上方を中心に発展した元禄文化と対照して、江戸を中心に発展した文化であることが大きな特徴です。代表として挙げられるのが、広重や葛飾北斎の浮世絵や歌舞伎、川柳、滑稽本などがあります。

十返舎一九は化政文化期に活躍した戯作者で、代表作には「東海道中膝栗毛」などがあります。この、「東海道中膝栗毛」はそれまでの紀行文とは違い、旅行先での失敗などを描いた作品で、町人の間で絶大な人気を誇った滑稽本となりました。

葛飾北斎は、歌川広重と同時期に活躍した浮世絵師で、「富嶽三十六景」などの作品を描きました。また、広重は北斎の浮世絵を模写したものも見つかっており、広重の作風は北斎の風景画にも影響を受けたものとされています。

東海道は徳川家康によって整備された主要な街道の一つで、江戸と京都を結ぶ重要な交通路として繁栄しました。広重は、1832年3月に幕府の公式派遣団として東海道を旅行した、というのが通説ですが、実際は旅しておらず、「東海道五十三次」以前に描いた「東海道名所図会」などの挿絵などを参考に描いたとされております。ちなみに、主要な五街道の起点はいずれも江戸の日本橋であり、現在の高速道路の起点も、日本橋となっております。

箱根宿は東海道で10番目の宿場町であり、東海道中、最も標高の高い場所に設置された宿場町となっております。現在の神奈川県足柄下郡箱根町に位置し、箱根峠寄りの場所に箱根宿を、小田原側の元箱根の場所には関所を設置しておりました。ちなみにこの場所は、小田原町と三島町の間に所在しているため、小田原町側を小田原藩、三島町側を韮山代官所が統治するという特殊な統治をしていた場所でした。

関宿は東海道五十三次の47番目に所在する宿場町で、現在の三重県亀山市に設置された宿場町です。現在も、この当時の景観が残る街並みが保存されており、国から「重要伝統的建造物群保存地区」に制定されております。

「名所江戸百景」は広重の最晩年の作品で、何気ない江戸の風景を描いた目録含め全120枚にもわたる作品で、ベストセラーにもなった作品です。ちなみに、「大はしあたけの夕立」はゴッホが模写した浮世絵としても有名な一枚です。

こちらは「神田明神曙之景」という作品で、神田明神から見た早朝の風景を描いた作品です。神田明神は東京都千代田区外神田に鎮座している神社で、江戸三大祭りの一つである「神田祭」が開催されることで有名です。