【歌川広重クイズ#3】風景画で一世風靡した浮世絵師。

歌川豊国は、浮世絵の歌川流開祖である歌川豊春の元で浮世絵を学び、役者絵や美人画などで人気を博しました。中でも、歌舞伎役者などを客観的な視点でとらえた「役者舞台之姿絵」は町人の間で人気となり、役者絵などの市場を独占するほどの人気絵師となりました。

歌川豊広は、歌川豊春門下の1人で、先述の歌川豊国と同門の浮世絵師でした。豊国が役者絵で成功したのに対し、豊広は風景画などを中心に活躍した人物です。豊国と比べると、代表作は少ないですが、山東京伝などの黄表紙や読本などの挿絵などを担当するなど精力的に活動しておりました。この風景画などの技術を、広重は伝承しております。

日坂宿は東海道の25番目にあたる宿場町で、現在の静岡県掛川市日坂辺りに設置された宿場町です。この日坂の近くには、「小夜の中山」という峠が所在しており、東海道の三大難所に数えられるほどの難所として有名な場所でした。

見附宿は東海道の28番目の宿場町で、現在の静岡県磐田市の中心部に設置された宿場町です。近くには天竜川が所在し、河川が雨などで増水し船が出せなくなる「川止め」の状況時には、繁盛したと伝えられております。

宮宿は東海道五十三次の41番目の宿場町で、現在の愛知県名古屋市熱田区に設置されていた宿場町です。幕府などの公文書には「熱田宿」と記されていますが、一般的には宮の宿と呼ばれていたそうです。近くには、熱田神宮などがあり門前町としても繁栄しておりました。

三条大橋は、東海道五十三次のゴール地点であり、西からのスタート地点となる場所に位置しております。また、この場所は処刑場としても利用されており、石川五右衛門や石田三成などがこの近隣の三条河原にて処刑されたという逸話が残っています。

こちらは「高田の馬場」という作品で、三代目将軍家光公が馬術練習場として設置した高田の馬場を描いた作品となっております。現在ではJR山手線の駅が設置されており、在日ミャンマー人が数多く居住されていることから「リトル・ヤンゴン」と呼ばれております。

こちらは「虎の門外あふひ坂」という作品で、虎ノ門方向に伸びる葵坂という場所で寒行している人や、「二八蕎麦」の屋台に入って行く人々など冬の風景を描いた作品となっています。現在の虎ノ門は、虎ノ門ヒルズやホテルオークラなど巨大なビル群がそびえ立つ都市部へと変貌しました。

こちらは「鉄砲洲築地門跡」という作品で、明石町方面から築地の東本願寺の屋根を見ている構図を描いた作品となっています。現在、築地市場は豊洲市場へと移転してしまいましたが、東本願寺は現在も築地にしっかりと鎮座しております。

こちらは「両国花火」という作品で、疫病退散を願った花火が隅田川に打ち上げられている、という作品になっております。こちらは、現在でも「隅田川花火大会」として、東京の夏の夜空を彩る風物詩として今も親しまれております。