1903年 – 23歳「滝廉太郎死去」
滝廉太郎死去
療養の甲斐なく、滝は1903年6月29日に滝は23歳と10ヶ月の若さで死去しました。天才と謳われた早すぎる死に多くの人達が悲しんだのです。
滝の歌は後世に受け継がれる
滝の歌はその後も多くの人達に愛されました。1917年には山田耕筰が、大幅なアレンジを加えた荒城の月を編曲。形を変えて滝の曲は歌われています。
また1910年には唱歌集「尋常小学読本唱歌」が編纂されました。これは全曲が日本人によって作曲されています。この背景には滝の功績が下地にある事は間違いありません。
滝の意思は現在の音楽にも確実に残っているのです。
滝廉太郎の関連作品
おすすめ書籍・本・漫画
瀧廉太郎―夭折の響き
滝の生涯と明治期の日本の音楽について触れた一冊です。滝は突然現れた天才ではありません。この本では音楽にかかわった先人たちの苦労が分かります。
この本は滝が作った各曲についても考察されています。滝の音楽をより専門的な視点で知りたいときにおすすめです。
滝廉太郎全曲集
滝が作曲した曲、編集した楽曲が網羅されています。簡単な譜面と歌詞が掲載されていますが、その分自由度の高い演奏が出来るのではないでしょうか?
演者だけでなく、滝の曲を歌いたい人にもオススメの一冊です。
廉太郎ノオト
滝の生涯を東京音楽学校を舞台に描いた小説です。音楽家は亡くなった時はまだ23歳。等身大の若者です。この小説は父との軋轢や恋模など、滝の知られざる一面を描いています。滝の青春小説というところでしょうか。
この小説は読書感想文の課題図書にも選ばれています。ぜひとも親子で読んでほしい作品です。
おすすめの動画
瀧廉太郎の生涯「知ってるつもり」ドキュメント部分
教養番組「知ってるつもり」で滝が紹介された時の動画です。滝の生涯を分かりやすく解説しています。
この動画では幼少期の写真も織り交ぜられています。滝のことを詳しく知りたいなら是非とも見て欲しい動画ですね。
都市伝説・滝廉太郎の本当の真実とは オリラジあっちゃん
前述した滝の楽曲である鳩・雪・憾みにまつわる都市伝説。こちらの動画はオリエンタルラジオの中田敦彦がラジオで解説した時の内容です。
遊び心もある画像による補足のおかげで、分かりやすいです。語りがうまい為、ついつい惹きこまれてしまいます。嘘か本当か、それは皆さんが判断してくださいね。
【遠隔合唱うたってみた】滝廉太郎:花(二重唱)
コロナ渦において制作されたリモートによる花の合唱です。2020年の春は見えない恐怖で隅田川の桜も満足に味わうことができなかったかもしれません。この合唱を聴いて皆さんが笑顔になれば嬉しいですね。
おすすめの映画
わが愛の譜 滝廉太郎物語
滝の没後90年を記念して制作された映画です。1993年に上映されました。滝を若き日の風間トオルが演じています。
滝の葛藤や苦悩、音楽にかける情熱が風間トオルの演技により、余す事なく表現されていました。滝が結核で亡くなる場面は涙なしでは観られません。いつまでも色あせない名作だと思います。
関連外部リンク
滝廉太郎についてのまとめ
今回は滝廉太郎の生涯や作曲した曲たちについて紹介しました。23歳の生涯を滝は生き抜きました。滝の存在は音楽界における、一瞬のきらめきのようなものだったのかもしれません。
わずか数年の作曲活動だったものの、現在にいたるまで滝の曲は愛されています。もし長生きをしていれば、どれほどの名曲が生まれたのか、残念でなりません。
今回の記事を通じて滝の事、日本の音楽史に興味を持っていただけたら幸いです。
なおレキシルでは日本の音楽史についてオススメの書籍も紹介しています。こちらも興味があれば参考にしてくださいね。