世界の有名哲学者30人一覧!古代から現代まで思想家を国別で紹介

哲学者とは、人の存在や生き方、世界や事物が持つ根源のあり方や原理を理性によって求める学者たちです。歴史上において、彼らは様々な研究や思考を重ね、知識人として幅広い学問の発展に貢献してきました。そこで、今回は日本や世界で活躍する30人の有名な哲学者について詳しく紹介していきます。

彼らの功績や人物像について国別にまとめて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

ギリシアの有名哲学者

ソクラテス

無知の知を自覚していたソクラテス
出典:Wikipedia

ソクラテスは、西洋哲学の基礎を築いたアテネ出身の哲学者です。彼は古代ギリシアを代表する哲学者でしたが、彼自身は著述活動をしていなかったため、彼についての情報は周囲の作家が書き残したものしか存在していません。

ソクラテスの思想で最も有名なのが「無知の知」です。彼は自身のみが「自分が何も知らない」ということを自覚しており、自覚していない人と比べて優秀であると考えていました。

哲学者ソクラテスとはどんな人?生涯・年表まとめ【問答法や名言、思想などを紹介】

プラトン

イデア論を提唱したプラトン
出典:Wikipedia

プラトンは、ソクラテスの弟子の1人として知られる古代ギリシアの哲学者です。彼は「国家」や「パイドロス」などの著作において「イデア論」を展開し、真に実在するのはイデアであって我々が体感している世界はイデアの似像にすぎないと主張しました。

また、彼はアテネ郊外のアカデメイアに学園を開設しています。その後、地名であったアカデメイアは学園の名称として定着し、アカデミーの語源となりました。

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アリストテレス

万学の祖と呼ばれたアリストテレス
出典:Wikipedia

アリストテレスはプラトンの弟子であり、「万学の祖」と呼ばれる古代ギリシアの哲学者です。彼は人間の本性が知を愛することにあると考え、550巻に及ぶ本を書きました。しかし、そのうち僅か3分の1しか現存していません。

また、彼はマケドニアに学園を開設し、哲学や弁論術、医学などの学問を教えていました。この学園では、少年時代のアレクサンドロス大王や彼を支えたマケドニアの将軍たちが学んでいたようです。

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タレス

万物の根源は水と主張したタレス
出典:Wikipedia

タレスは古代ギリシアにおける最古の哲学者です。彼以前の時代、世界の起源については神話的な説明しかされていませんでした。しかし、彼は初めて合理的な説明を試み、万物の根源は水であると主張しました。

また、彼はタレスの定理を生み出しました。タレスの定理とは、半円に内接する円周角は90度の直角になるという定理であり、日本では中学校の数学の授業で習います。

ヘラクレイトス

万物の根源は火であると主張したヘラクレイトス
出典:Wikipedia

ヘラクレイトスはトルコ西部のエフェソスで生まれたギリシア人哲学者です。彼は万物の根源は一定ではなく常に移り変わるものである火とし、「万物は流転する」と言いました。そして、その背後には変化しないものである「ロゴス」があると主張しています。

しかし、彼の著作「自然について」は断片的にしか残っておらず内容も理解しにくいため、彼は最も難解な哲学者であると言われています。

デモクリトス

原子論を提唱したデモクリトス
出典:Wikipedia

デモクリトスはバルカン半島のトラキア出身であり、古代ギリシアで活躍した哲学者です。彼は物質の根源には原子(アトム)が存在していると考え、「原子論」を提唱しました。

しかし、彼は自然の性質や物質についての理論は展開しましたが、世界の起源については詳しく語りませんでした。その上で、いかなることも偶然によって起こりえないと語っています。

ピタゴラス

万物の根源は数であると主張したピタゴラス
出典:Wikipedia

ピタゴラスは、エーゲ海東部にあるサモス島出身の哲学者です。彼は数学者としても知られており、万物の根源は数であると主張して「サモスの賢人」と呼ばれました。

また、彼は思想を共有する弟子と共に宗教結社「ピタゴラス教団」を立ち上げ、「ピタゴラスの定理」を含む様々な数学の定理を発見しました。「ピタゴラスの定理」は、日本では「三平方の定理」として知られています。

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エピクロス

快楽主義を提唱したエピクロス
出典:Wikipedia

エピクロスはギリシアとオリエントの文化が融合したヘレニズム期の哲学者です。彼は快楽主義で知られるエピクロス派の始祖であり、現実のわずらわしさから解放された状態を「快」としました。

この思想における快楽とは精神的快楽であり、肉体的快楽は「苦」であるとしています。しかし、多くの人々はエピクロスの快楽主義をいかがわしいものだと勘違いしてしまったようです。

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