世界の有名哲学者30人一覧!古代から現代まで思想家を国別で紹介

フランスの有名哲学者

ルネ・デカルト

「我思う、ゆえに我あり」の命題で知られるルネ・デカルト
出典:Wikipedia

ルネ・デカルトは、ヨーロッパ大陸において始まった合理主義哲学の先駆者であり、近代哲学の祖として知られる哲学者です。彼が提唱した「我思う、ゆえに我あり」は哲学史上において最も有名な命題となりました。

彼の哲学体系の特徴は、歴史学や文献学などの人文学系の学問ではなく数学や幾何学の研究によって成り立っていることにあります。そのため、彼の哲学は17世紀にヨーロッパで起きた科学革命に大きな影響を与えました。

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シャルル・ド・モンテスキュー

三権分立を提唱したシャルル・ド・モンテスキュー
出典:Wikipedia

シャルル・ド・モンテスキューは、社会学の父と呼ばれる保守主義の哲学者です。彼は著作「法の精神」において、政治権力を立法、司法、行政の3つに分割する「三権分立論」を提唱しました。

この「三権分立論」は、フランス以外の国家においても近代的な政治システムとして採用されています。アメリカ合衆国憲法では国家の主要システムとして三権分立が取り入れられました。

ジャン・ジャック・ルソー

近代的な社会契約説を提唱したジャン・ジャック・ルソー
出典:Wikipedia

ジャン・ジャック・ルソーは、近代的な社会契約説を提唱したジュネーブ生まれの哲学者です。彼の思想は封建社会や絶対王政を強く批判しており、フランス革命を始めとした市民革命に大きな影響を与えました。

また、同時代を生きたフランス王妃であるマリー・アントワネットの言葉として有名な「パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」は、実はジャン・ジャック・ルソーの著作「告白」に登場する台詞です。後世において、彼女の言葉として間違って広められてしまったようです。

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レヴィ・ストロース

現代哲学における構造主義を創始したレヴィ・ストロース
出典:Wikipedia

レヴィ・ストロースは、現代思想における構造主義の祖とされる20世紀生まれの哲学者です。構造主義とは、全ての現象に潜在している構造を抽出し、その構造によって現象を理解して制御する方法論を指します。

著書「野生の思考(パンセ・ソバージュ)」において、彼は従来のヨーロッパ中心主義に異を唱えています。彼は野蛮のレッテルを張られていた所謂「未開社会」でも秩序と構造が見出せると主張しました。

ドイツの有名哲学者

ゴットフリート・ライプニッツ

単子論(モナド)を提唱したゴットフリート・ライプニッツ
出典:Wikipedia

ゴットフリート・ライプニッツは、近代哲学における大陸合理主義を代表する哲学者です。哲学の分野において、彼は「単子論(モナド)」を提唱しました。単子論(モナド)とは、現実に存在しているものの構成要素を分割していった先にある実体です。

また、彼は哲学だけでなく数学や科学など幅広い分野で活躍した学者でした。さらに、政治家として外交関係の仕事に従事した後に、1711年には神聖ローマ皇帝カール6世の下で帝国宮中顧問官に任命されました。

イマヌエル・カント

批判哲学を提唱したイマヌエル・カント
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イマヌエル・カントは、18世紀のヨーロッパで流行した啓蒙思想の時代に活躍したプロイセン王国の哲学者です。彼は「純粋理性批判」「実践理性批判」「判断力批判」の3冊の著作において批判哲学を提唱しました。

「批判哲学」とは、理性や感性、判断力などで構成される人間の認識能力とその限界を吟味し、それに相応しい役割を与える哲学です。彼は人間が持つ理性能力の限界が確定した上、真の形而上学としての哲学が築かれるべきであると考えました。

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ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

ヘーゲルの弁証法で知られるゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
出典:Wikipedia

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルは、カントの批判哲学に対する反動で展開されたドイツ観念論を代表する哲学者です。彼が体系化した「ヘーゲルの弁証法」は、後にマルクスなどの哲学者へ受け継がれました。

著書「法の哲学」では、ヘーゲル自身が持つ倫理感や政治思想について書かれています。彼の哲学思想には、当時のドイツにあった市民革命前夜の空気感が大きく影響していたようです。

カール・マルクス

資本論を出版し、マルクス主義を提唱したカール・マルクス
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カール・マルクスは、思想家のフリードリヒ・エンゲルスと共に社会主義思想であるマルクス主義を確立した哲学者です。彼らが資本主義の研究を重ねた末に出版した「資本論」は、マルクス経済学として20世紀以降の思想や政治に大きな影響を与えました。

マルクス主義において、人間社会は階級対立によって発展すると論じられており、資本主義下においては支配者層と労働者層の間で対立が起こると指摘しました。彼は将来的に資本主義は内部から崩壊し、新たなシステムへ移行しなければならないと予測しています。

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フリードリヒ・ニーチェ

実存主義を代表する哲学者であるフリードリヒ・ニーチェ
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フリードリヒ・ニーチェは、ギリシア哲学の影響を大きく受けた実存主義を代表する哲学者です。実存主義とは、哲学の中心に人間の実存を設定する思想的立場を意味しています。

また、ニーチェの哲学思想は彼の妹であるエリザベートによってナチスへ売り渡され、ナチズムのイデオロギーとして利用されました。しかし、ニーチェ自身は反ユダヤ主義に対して批判的な立場をとっていた人物でした。

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マルクス・ガブリエル

ドイツの若き哲学者マルクス・ガブリエル
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マルクス・ガブリエルは、西洋哲学の伝統を継承しながら「新しい実在論」を提唱したドイツの哲学者です。1980年生まれの若き哲学者として、現在世界的な注目が集まっています。

また、彼は史上最年少である29歳で歴史あるボン大学の正教授に就任しました。彼は専門書だけでなく哲学を題材とした一般書の執筆もしており、2018年に刊行された著書「なぜ世界は存在しないのか」は世界中でベストセラーとなりました。

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