13位:イヴァン4世 – ロシア・ツァーリ国の初代君主
イヴァン4世とは、16世紀におけるロシア・ツァーリ国*の初代君主です。幼少期には動物を高所から突き落として殺し、青年期になると酒の席で自分を諌め拒絶した貴族を殺害するなど傍若無人な態度が目立つ人物でした。
拷問や処刑を行うたびに、毎回観察し行き喜んでいたといいます。他にも思い込みで残虐な大虐殺を行ったり、恐怖政治で多くの人々を粛清したりしました。
そのうえ、大虐殺を行った場所へ新婚旅行に出かけるなど罪悪感や反省の意は見せなかったのです。他にも、息子の妻に対して暴力を振るっていました。しかし、誤って息子を撲殺してからは終生罪悪感を感じていたといいます。
イヴァン4世は「平気で人や動物を傷つける」「自己中心的で冷酷な性格」といったサイコパスの特徴を持つ人物といえるでしょう。しかし、息子の殺害を悔いていたことから「罪悪感に乏しく良心がない」という点は当てはまらないといえます。
ロシア・ツァーリ国とは、1547年から1721年までに使われていたロシア国家の名称です。他にも「モスクワ・ツァーリ国家」とも呼ばれています。
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12位:豊臣秀次 – 日本の戦国武将
豊臣秀次とは、16世紀日本の戦国武将であり豊臣秀吉の甥です。文武両道であり、宣教師のルイス・フロイスや家臣たちにも褒め称えられる人物でした。
しかし、その一方で苛烈な面もあり、武芸の稽古では試し斬りや試し撃ちなどを行っています。他にも、正親町上皇が崩御後に精進潔斎をせず肉を食べるなどの暴挙をしでかしました。
これらから、豊臣秀次には「魅力的で他人を引きつける」「平気で人や動物を傷つける」「他者への関心や共感が持てない」といったサイコパスの特徴があるといえます。
しかし、彼の行動を事実よりも悪く伝えようとした形跡も見られました。そのため、歴史家の中では秀次が暴君かどうかについては意見が分かれています。
11位:ピョートル大帝 – ロシア帝国の初代皇帝
ピョートル大帝とは、17世紀におけるロシア帝国の初代皇帝です。戦争の出費や首都建設費を賄うため、民衆に重い課税を課すなど民衆の気持ちを無視した政策を行いました。
また、彼は最初の妻を修道院送りにしています。息子とも仲が悪く、最終的に謀反を企んだとして息子を拘束しました。さらに、息子や元妻の支持者たちを処刑したのです。その他にも、家臣たちの歯を麻酔なしで抜くことを好むなど悪趣味な一面もありました。
これらの点から、ピョートル大帝は「自己中心的で冷酷な性格」「罪悪感に乏しく良心がない」「平気で人や動物を傷つける」といったサイコパスの特徴を持つ人物といえるでしょう。
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10位:ジョン・ゲイシー – アメリカの殺人犯
ジョン・ゲイシーとは、33人を殺害したアメリカの殺人犯です。彼は言葉巧みに少年を誘い、強姦し殺害しています。殺害方法もゆっくりと絞殺するという残虐極まりないものでした。
彼は逮捕後に「自分は多重人格者である」と主張し、臨床検査でも精神分裂(統合失調症)が認められました。ゲイシーは自分の罪を反省せず、刑務所内でさらに少年を襲おうとして死刑となります。
しかし、非道な殺人鬼たるゲイシーですが、ピエロの格好で福祉施設を訪れるなど慈善事業に取り組んでいました。皮肉にも、このピエロの姿は子供たちに人気だったのです。
これらから、ジョン・ゲイシーは「平気で人や動物を傷つける」「罪悪感に乏しく良心がない」「魅力的で他人を引きつける」といったサイコパスの特徴を持つ殺人鬼といえるでしょう。
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9位:テッド・バンディ – アメリカの殺人犯
テッド・バンディとは、アメリカで30人以上を殺害した凶悪な殺人犯です。彼は同じタイプの女性たちを殺害後、遺体を切断し屍姦していました。また、テッドは「青年期から他者への関心がなかった」と述べています。
彼は自分のハンサムな容姿や社交性を最大限使って殺人を行っていました。その一方で、犯行前は選挙活動やボランティア活動をしていたのです。外面は良く、本性を隠してたことが分かります。
これらから、テッド・バンディは「罪悪感に乏しく良心がない」「平気で人や動物を傷つける」「他者への関心や共感が持てない」「魅力的で他人を引きつける」といったサイコパスの特徴を持つ殺人鬼といえるでしょう。
何故アドルフ・ヒトラーが独裁者なのか分かりません。
彼は第一次世界大戦からの敗戦で、滅茶苦茶になったドイツを復活させた人物ですよ?
金融マフィアを国内から排除し、利子・債務・税金の3重苦からの解放、たった1人金融マフィアに立ち向かった人物としても有名です。決して独裁者などではありません。調べて頂ければ直ぐにわかる事。サイコパスであればルイ・パスツールでしょう。彼は今世紀最大の殺人者です。
個人的にポル・ポトは恐ろしいなと思います。
「我々はこれより過去を切り捨てる。 泣いてはいけない。泣くのは今の生活を嫌がっているからだ。 笑ってはいけない。笑うのは昔の生活を懐かしんでいるからだ」
といって、「理想の共産主義国家」を無理やり作り上げようとしたのですから。
(ただ、この言葉の出典は不明です。NHKの「映像の世紀」で取り上げられたぐらいしかわかりません)
そのうえで、同じ民族であるはずの、国家が守るべき存在であるはずの国民を、反体制者としてでっち上げて何百万人も殺害するのは、異常です。
作成お疲れさまでした。
記者の方が中立的立場になって、丁寧に作成されたことがうかがえます。
やはり、歴史には様々な学問が内包されていますね。
砂川さんへ
いつもコメントをくださり、誠にありがとうございます!
私自身も記事を執筆しながら、「ポル・ポトという人物は何故こんな思考になったのだろう。恐ろしい…」と思っていました。彼の国民に対する仕打ちは、まさに異常としか思えません。
今回の記事も興味を持っていただけて何よりです!本当に歴史には色んな学問が内包されていますね。これからも、様々な視点から歴史を見て、記事を執筆していきます!
よかったら、次回の記事も楽しみにしていてくださいね。
概ねランキング通りだと思うんですか、ヒトラー1位は「う〜ん」となりました。
確かにヒトラーは最悪の独裁者なんですが、精神倒錯がひどく、姪や妻を溺愛していたという話があります。
「アドルフに告ぐ」では等身大のヒトラーが描かれていますね。従来のサイコパスのイメージと、少し違うような感じです。個人的1位は北九州監禁殺人事件の犯人です。この犯人からは人の生気も感じられないほど、恐怖を感じました。取材した人が取り込まれるぐらいですからね。
調べれば調べるほど、サイコパスと言われる人物の人間臭さが見えてきますね。これがヤツらの危険なところなのでしょうな・・・