【本家公認】ジブリ作品の裏話・裏設定ランキングTOP20

12位:「平成狸合戦ぽんぽこ」の裏話

平成狸合戦ぽんぽこ
出典:スタジオジブリ

平成狸合戦ぽんぽこは、1994年に放送された作品です。昭和40年代に行われた、多摩地区の土地開発を進める人間と、森や住み家を守る狸による抗争を描いた作品です。

ぽんぽこのエンディングと、耳をすませばのオープニング
出典:ジブリのせかい

実は翌年に放映された「耳をすませば」も舞台は多摩ニュータウン。ぽんぽこのエンディングは、多摩から東京の街並みを見るところで終わり、耳をすませばのオープニングは多摩ニュータウンから東京の街並みを見るところから始まります。つまり、2つの物語は過去と現在で繋がっています。

また狸たちが人間を街から追い出すため、妖術で妖怪を出す場面では、トトロやキキなども登場。ジブリファンを楽しませる内容になっています。

玉砕した狸=日本兵?
出典:映★画太郎の MOVIE CRADLE 2

コミカルにしつつ実は重いテーマである本作品。実は土地開発だけでなく、「第二次世界大戦中の日本とアメリカ」を描いているともされます。狸は追い詰められて戦いに挑み、人間に敗北する。無謀な戦争を仕掛けた戦前の日本に通ずる部分も、本作では描かれているのかもしれません。

11位:「おもいでぽろぽろ」の裏話

おもひでボロボロ
出典:スタジオジブリ

おもひでぽろぽろは、1991年に公開された作品。昭和40年代を舞台に、小学5年生の少女・タエ子の日常を描いた作品であり、1987年に週刊明星に連載されていました。

タエ子の思い出
出典:note

本作の監督は「火垂るの墓」を手がけた高畑勲。宮崎駿は「難解な作品ゆえ、アニメ化できるのは高畑勲しかいない」と判断します。一方の鈴木敏夫は、高畑勲が火垂るの墓を心残りのあるまま公開した事に、懸念を示していました。

おもひでぽろぽろは、高畑勲に対する「ラストチャンス」といえる作品。彼は満足のいく作品を期日までに完成させました。ちなみに本作は、27歳のタエ子が思い出を振り返る構成になっていますが、原作に大人のタエ子は登場しません。

27歳のタエ子
出典:空中庭園と幻の飛行船

この構成は幽霊になった清太が、記憶を思い出す火垂るの墓と同じです。本作が、高畑勲によるリベンジという事が示唆されているのかもしれません。

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