第31章 ジェイクの旅立ち

しかしチームには別れも訪れた。ジェイクが、南極でのクジラ研究プロジェクトに参加することを決めたのだ。「サラ、あなたから学んだことを、今度は僕が広めたい」別れの日、二人は港で抱擁した。「あなたは最高の助手だったわ」サラは涙を堪えた。「いえ、僕はあなたの生徒です。そしてこれからも」ジェイクは笑顔で答えた。「連絡は取り合いましょう。そして、いつかまた一緒に」「もちろん」船が出港し、ジェイクの姿が小さくなっていく。サラは手を振り続けた。別れは寂しいが、彼の新たな挑戦を誇りに思った。