ベートーベンとはどんな人?生涯・年表まとめ【性格や功績、死因も簡単に紹介】

ベートーヴェンの生涯年表

1770年 – 0歳「ベートーヴェン誕生・家族事情について」

ベートーヴェンの誕生

ベートーヴェンの家族について

ベートーヴェンの父親は息子に音楽の厳しい教育を施し、かつ暴力的で一時期ベートーヴェンが音楽に対して嫌悪感を持つほど厳しい人物だったようです。対して母親は心優しい人でしたが、ベートーヴェンが16歳の頃、彼が演奏家や作曲家として世に出る前に亡くなってしまいました。

ベートーヴェンは次男として生まれ、生まれてすぐ亡くなったカール・マリアという兄がいました。他兄弟は三男・カルル(資料によりガスパール)と四男・ヨハンと二人の弟がいます。

1787年 – 17歳「10代から一家の大黒柱になる」

悲しい出来事が続いた

母の死と父の失職

ベートーヴェンが16歳の頃に母親が病死すると、父親はアルコール依存症へと陥り、完全に仕事を失ってしまいます。その後は病気の父と2人の弟を養うためにベートーヴェンは仕事を掛け持ちして家計を支えるようになります。しかし父親も数年後にはアルコールの過剰摂取が原因で亡くなりました。

皮肉にも晩年のベートーヴェンは溺愛した甥の自殺未遂でアルコール依存症気味となり、この父親と似たような死を迎えることになります。

1792年 – 22歳「ハイドンに弟子入り」

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン

ピアニストとしてキャリアをスタート

ハイドンに才能を認められて弟子入りしたベートーヴェンは、当初ピアノの即興演奏の名手(ヴィルトゥオーゾ)として音楽家のキャリアをスタートさせました。当時はまだ他の人の作った曲を演奏する現代のピアニストのような職業はなく、自身で作った曲を自作自演するスタイルが主流でした。

ベートーヴェンも若い頃は演奏家兼作曲家でしたが、次第に作曲中心へと打ち込むようになりました。

同年代の意外な音楽家たち

シューベルトやウェーバー、ロッシーニなどの前期ロマン派の作曲家たちはベートーヴェンと活動時期が同じであり、年齢も同世代と言って良いでしょう。ベートーヴェンのことを調べてみると、「古典派音楽の集大成であり、後のロマン派に大きな影響を与えた」と書かれていることが多いですが、実際はベートーヴェンが音楽家としてキャリアをスタートさせた頃には既にロマン派音楽の作曲家は存在していました。

ベートーヴェンが彼らの着想などに与えた影響は大きいですが、ベートーヴェン本人は形式のないロマン派音楽の思想とは一線置いていたようです。

1802年 – 32歳「『ハイリゲンシュタットの遺書』ベートーヴェンを苦しませた難聴の原因とは?」

ワインが原因という説がある

興味深い新たな説も?

彼を苦しませた難聴の原因とは一体何だったのでしょうか。一説には当時のワインに入っていたとされる鉛による中毒という説や、耳硬化症だったという説がありますが、今のところどの説においても完全に特定できる証拠はありません。

最近では、「実はベートーヴェンは耳が聞こえていたのではないか」という説もあり、その真偽はともかく、興味深く面白い内容です。聴力を失った作曲家は他にもフォーレやボイスなどがいますが、彼らの作曲活動が病後後伸び悩んだのに対し、ベートーヴェンは難聴を抱えながらも代表作を生みだしている点などが指摘されています。

1808年 – 38歳「「運命」の初演は散々だった?」

アン・デア・ウィーン劇場

ドタキャンやリハーサル不足で大惨事に?

今やもっとも有名な交響曲の一つとされるベートーヴェンの交響曲第5番ですが、初演のコンサートは失敗に終わったといわれています。この曲は1808年12月22日・アン・デア・ウィーン劇場にて演奏されました。その日は他にも沢山の曲が演奏されましたが、プログラムが長すぎて観客は12月の極寒のウィーンで凍えながら鑑賞に堪えなければいけませんでした。

また新曲のアリアを歌う予定だった歌手はコンサート当日に降板し、代役の歌手は緊張のあまり歌えなくなり公開中止、初演だった「合唱幻想曲ハ短調」は演奏がひどすぎて途中で止まるなど、散々な様子だったようです。交響曲第5番「運命」の評判はというと、いきなり「ダダダダーン」と荒々しく音を叩きつけるような激しい表現に当時の人々は困惑したようですが、その斬新な魅力・評判は瞬く間に広がり、あらゆる箇所で演奏されるようになっていきます。

1824年 – 55歳「交響曲第9番初演」

フリードリヒ・フォン・シラー

ハイテクな交響曲だった?

ベートーヴェンは詩人・シラーの「歓喜に寄す」の詩に感銘を受け、この詩を基にした交響曲の構想が1792年頃よりあったと言われています。

この曲はソリスト4名と合唱、つまり歌が挿入された交響曲で、この時代にはとても珍しく奇抜なアイディアでした。またオーケストラも当時としては大編成といえるものであり、最先端の交響曲でした。後世への影響については、最早言うまでもないでしょう。

1826年 – 57歳「甥の自殺未遂で体調が悪化」

甥が拳銃自殺未遂

甥への行き過ぎた愛情が死の遠因?

ベートーヴェンの弟たちは、兄が書いた楽譜を売ってお金にするなど素行の悪い弟だったようですが、ベートーヴェンは弟二人に愛情を持っていたことが「ハイリゲンシュタットの遺書」でわかっています。特に彼が溺愛していたといわれている三男のカルルは41歳で亡くなってしまいますが、カルルは遺言で息子・カルル(同名)の後見人を妻ではなく兄のベートーヴェンに指名します。

ベートーヴェンはこの最愛の弟の忘れ形見を自分の息子のように育てますが、甥・カルルが愛しいあまりに偏愛を注ぎ過ぎたようで、カルルはそれを不自由に思い、精神的に不安定な若者へと成長してしまいます。そして甥・カルルは20歳の頃に拳銃で自殺未遂をし、それを機にベートーヴェンの体調は一気に悪化したといわれています。

ベートーヴェンの関連作品

おすすめ書籍・本・漫画

ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

ベートーヴェンとの会話帳を捏造したとされる自称「無給の秘書」アントン・シンドラーについての本で、この本の筆者が修士論文で執筆したものをライトノベル風に書き直したものです。読みやすい文体ながら内容はアカデミックなものも多く、とても勉強になります。人間としてのベートーヴェンの実像に興味がある方におすすめです。

秘密諜報員ベートーヴェン(新潮新書)

「ベートーヴェンは耳が聞こえていたかも知れない」説や、有名な「不滅の恋人」に宛てた、宛先の特定できない恋文が実は友人に宛てた政治的な意味の暗号である、という説など、ベートーヴェンに関する大胆な新説が書かれた本です。本当なのか?と驚くような仮説が多いですが、不思議な説得力もあり、とても面白い内容となっています。

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 ベートーヴェン (音楽家の伝記―はじめに読む1冊)

小学校高学年の児童向けの伝記ですが、実は大人にもお勧めできる一冊です。何故かというと、この本を読みながら関連するベートーヴェンの楽曲をQRコードでリアルタイムで視聴することができるからです。ベートーヴェンについて知りたいけど何から聴けばよいかわからない、今更人にも聞けない…という人でも彼の人となりと一緒に作品を知ることができる本です。もちろん、お子様の読書感想文用の一冊としても最適です。

ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫)

「ジャン・クリストフ」などの作者・ロマン・ロランによるベートーヴェンの伝記です。ロマン・ロランはベートーヴェンの大ファンでしたので、彼を賛美するような内容が多く、伝記というよりは一つの英雄物語のような内容となっています。特に「ハイリゲンシュタットの遺書」に関して熱く綴っており、20世紀初頭の不安定な世界情勢の中にいたロマン・ロランがベートーヴェンの存在に励まされていたことが伝わってきます。

下記の記事でも詳しく紹介しているので、是非ご覧ください。

ベートーベンをより深く知れる本6選【漫画や伝記、楽譜、解説書まで】

ベートーヴェンに関連するおすすめ動画

Beethoven “Symphony No 9” Karajan (Stereo)

カラヤン指揮の交響曲第9番全楽章です。この機会に「歓喜の歌」だけではなく、全楽章聴いてみるのも良いかと思います。

Murray Perahia – Beethoven – Piano Sonata No 23 in F minor, Op 57

マレイ・ペライア演奏によるピアノソナタ23番です。アパッショナータ(熱情)のサブタイトルで有名な曲ですが、ベートーヴェン中期「傑作の森」に当る頃、交響曲第5番の頃の作品です。

ベートーヴェン:フィデリオ (ベーム, 1970年)【全曲・日本語字幕】

ベートーヴェンが唯一完成させたオペラ「フィデリオ」全曲の動画です。演奏は古いですが、日本語訳付きのものを選びました。勧善懲悪の英雄物語となっており、歌手にとってフィデリオのアリアを歌うことは至難の技と言われています。

ベートーヴェンに関するおすすめ映画

不滅の恋 ベートーヴェン

ハイリゲンシュタットの遺書にベートーヴェンが記した「不滅の恋人」の存在について明らかになっていない事実を基にした恋愛物のフィクションです。ゲイリー・オールドマンがベートーヴェンを演じています。

ダンシング・ベートーヴェン

交響曲第9番にバレエの振り付けをつける、という壮大なプロジェクトを描いた映画です。ズービン・メータ指揮の交響曲第9番は必見・必聴の価値があるでしょう。

関連外部リンク

ベートーヴェンについてのまとめ

いかがでしたでしょうか。執筆にあたって、ベートーヴェンに関する情報の多さに驚きました。

2020年にはベートーヴェンも生誕250周年となり、これからも新たな研究や発展がされていくことでしょう。今回ご紹介できたのはベートーヴェンについてほんの少しの要素でしたが、少しでも皆さまがご興味を持って戴けると幸いです。

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24 COMMENTS

匿名

やあん♡そんな激しくしないでぇぇ♡♡♡
あんっ//あんっ///あッ///
きちゃうきちゃう/////奥まで入ってくるう♡

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インターナショナルネットワーキングサービスだけで宿題終わらせますwww

キムジョンウ(金正恩)の右腕さんとおおおおおおお同じくで~~~~~~~~ス。
ありがとうございました とても感謝しています

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インターナショナルネットワーキングサービスだけで宿題終わらせますwwwゲゲゲの鬼太郎

キムジョンウ(金正恩)の右腕さんとおおおおおおお同じくで~~~~~~~~ス。
ありがとうございました とても感謝しています

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匿名

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