芹沢鴨の関連作品
おすすめ書籍・本・漫画
芹沢鴨・死出の鐔
芹沢暗殺の真相をテーマにした歴史小説。「八木邸の女中・つね」と「芹沢派の生き残り・平間重助」による後日談という形式で語る構成になっています。つねは架空の人物ですが、惨状の生々しさは、まるで史実を語っているようです。
この作品では平間重助にスポットを当てている点も見所でしょう。彼の消息は未だに詳しくは不明なものの、幕末を生き延び岩手県で養蚕教師となったとされます。歴史で語られない者達にも、それぞれのドラマがある事を感じさせてくれますね。
新撰組局長首座 芹沢 鴨
芹沢鴨を主人公にした歴史小説。本作の芹沢は己の欲望に忠実なものの、それ故に純粋な人物として描かれます。性描写が直球すぎる為、読み手を選ぶ作品ですが、芹沢目線ゆえに土方や近藤は悪役として描かれている点は新鮮です。
新撰組の小説はどうしてもステレオタイプになりやすい為、本作は新撰組像に新たな風を吹き込むかもしれません。
新選組局長 芹澤鴨
芹沢の研究結果についてまとめた一冊。本作は2015年に発売されたものであり、芹沢の書籍という点では新しいものと言えるでしょう。壬生浪士組ではなく、謎めいた前半生について掘り下げたい人にオススメの一冊です。
【24年11月最新】新撰組をよく知れるおすすめ漫画ランキングTOP18
おすすめの動画
【新選組】芹沢鴨はなぜ沖田総司に闇に葬られたのか?幕末最強の剣術使いの生き様とは!?
芹沢の生涯を分かりやすくまとめた動画です。11分程の動画に芹沢の魅力や謎が凝縮されています。本チャンネルは斎藤一や河上彦斎など、謎多き幕末の剣豪の解説もされており、こちらもおススメです。
【新選組 】壬生屯所八木家と芹沢鴨の暗殺された部屋
芹沢が暗殺された八木邸(家)の一室を公開した動画です。芹沢だけでなく、平間重助や他の芸妓のいた場所も詳細な解説がなされており、当時の生々しい惨状が目に浮かびます。
あの日にこの場所で何が起きたのか。皆さんも想像を張り巡らせてみましょう。
【新選組 芹沢鴨】近藤勇!屈辱の土下座事件!【ゆっくり歴史解説】
こちらは芹沢鴨の生涯ではなく近藤勇と芹沢の因縁や、大和屋の焼き討ちに比重を置いた動画です。芹沢は1つのエピソードだけで濃密な動画が作れる逸材と言えます。
おすすめの映画
燃えよ剣
司馬遼太郎の代表的を映画化したものです。2021年10月に放映が予定される他、1966年にも映画化されています。2021年度版で芹沢を務めるのは筋肉に定評のある伊藤英明です。豪腕な芹沢を演じるには良い配役ではないでしょうか。
ちなみに1966年度版の燃えよ剣は「池田屋事件」までとなっており、他の作品に比べると芹沢鴨の登場頻度や見せ場も多いです。芹沢をより深く知りたい方はオススメの映画です。
るろうに剣心 京都大火編
るろうに剣心の京都編を映画化したもの。本作の敵は芹沢がモデルの志々雄真実です。賛否両論あった志々雄の実写化も藤原竜也の怪演も相まって完成度が高いです。芹沢をモデルにしていると思いながら観ると別の印象を受けるかもしれません。
おすすめドラマ
新撰組!
2004年に放送された大河ドラマです。浪士組より前から土方とは面識があり、桜田門外の変が起こる事を土方や近藤に伝えています。破滅的ながら哀愁を感じさせる人物像は多くの人達の心に残りました。
最期は自らが粛清される事を知っており、白装束に身を纏って土方達を待っていました。脚本の三谷幸喜は芹沢を通じて「大河ドラマ史上最高の悪役」を狙ったそうです。
燃えよ剣(テレビドラマ版)
こちらの燃えよ剣は1970年に放送されたもの。物語は土方歳三視点で進み、芹沢は土方が利害の一致の末に手を組んだ人物でした。芹沢が登場するのは1〜3話、5話と作品を通してみれば短いのですが、強烈なインパクトを私達に見せつけてくれました。
おすすめアニメ
薄桜鬼
2008年に発売した恋愛アドベンチャーゲーム「薄桜鬼 〜新選組奇譚〜」から派生したアニメです。本作の芹沢も危険人物ではあるものの、それは主人公や土方を成長させる為に、あえて汚れ役を引き受けた結果でした。
最期は史実通りに土方や沖田に暗殺されるものの、武士として成長した土方を讃えながら亡くなりました。その最期も相まって人気の高いキャラクターとなっています。
関連外部リンク
芹沢鴨についてのまとめ
今回は芹沢鴨の生涯について解説しました。芹沢は新撰組の前身である壬生浪士組の局長を務めたものの、その経歴は謎に包まれています。危険人物ではあるものの、芹沢を高く評価する人もおり、実像も不明です。
「芹沢は梅毒を患っていたから乱暴狼藉を働いた」と主張する説もあります。ただ芹沢は力士を剣術で斬り伏せる程の人物です。梅毒ではなく、アルコール中毒による要因が大きいと個人的には思いました。
仮に芹沢が健全なままなら、新撰組は近藤一派ではなく芹沢派が台頭していたかもしれません。そうなると幕末の歴史は大きく変わっていた事でしょう。今回の記事を通じて芹沢鴨に興味を持っていただけたら幸いです。