世界&日本で起きた無差別・大量殺人ランキングTOP40

5位:ジャーマンウイングス9525便墜落事故-2015年

ルフトハンザで運用中の事故機
出典:Wikipedia

ジャーマンウイングス9525便墜落事故は、2015年3月24日にジャーマンウイングスの定期便が、フランス南東部に墜落した航空事故の事です。犠牲者は乗員6人、乗客144人。事故の原因は、副操縦士が意図的に機首を下げ続けた事が要因でした。

副操縦士は、失恋や網膜剥離の治療などの諸問題を抱え、精神的に不安定となっていたのです。機長が離席した際に、副操縦士は操縦室のセキュリティを悪用し、機長をコックピットに入れないようにしています。

この事件を経て、航空各社は「操縦室に常に2名以上配置する事」を発表して、再発防止に務めるようになったのです。

4位:オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件-1995年

爆撃された事故現場
出典:Wikipedia

オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件は、1995年4月19日に車爆弾で、オクラホマシティ連邦地方庁舎が爆破された事件です。この事件で、168人が死亡し、850人以上が負傷しました。

首謀者は、湾岸戦争に従軍経験もある元陸軍軍人のティモシー・マクベイ。彼は、白人至上主義のカルト集団が、FBIとの銃撃戦で死去した事を恨んで事件を起こしたのです。

爆破直後は多くの地域住民が、救出活動を行うものの、瓦礫の崩壊などで二次災害も発生しています。マクベイは、2001年6月に薬物による死刑が執行され、その様子は被害者遺族に公開されます。

ちなみに、この事件は『マーシャル・ロー』や『隣人は静かに笑う』等の映画のモチーフになりました。

3位:大邱地下鉄放火事-2003年

焼けただれた駅コインロッカー
出典:Wikipedia

2003年2月18日に大韓民国の大邱広域市で発生した地下鉄への放火事件です。犯人は自殺するために、駅ホームに到着していた地下鉄車両内でガソリンを撒いて火をつけました。結果として192人が亡くなり、148人が負傷しました。

火災発生時に地下鉄指令センターは、火災報知器の誤作動と決めつけて何の対応もしていませんでした。火災の際に、対向列車がホームに入線、更に延焼を防ぐために地下鉄への電気を遮断したため、ドアが開かず取り残された乗客が多数犠牲になったのです。

放火の実行犯は死ぬのが怖くなり、その場から逃走を図るものの、後に逮捕されました。心神喪失が認められ、無期懲役になるものの、2004年8月に脳卒中の後遺症で亡くなっています。

2位:エジプト航空990便墜落事故-1999年

回収されたブラックボックス
出典:Wikipedia

エジプト航空990便墜落事故は、1999年10月31日に大西洋沖で発生した航空機の墜落事故です。乗員14人、乗客203人全員が死亡する大惨事となりました。機体が急降下した際に、エンジンは脱落。操縦不能となり、海面に叩きつけられたのです。

この事故は、副操縦士が故意に墜落させたものとされます。副操縦士は、翌年に定年を控えており、一度も機長になれなかった事に劣等感を感じていました。セクハラ等も繰り返しており、素行に問題のある人物だったようです。

他の墜落事故もそうですが、操縦士の故意の墜落は、事故要因として割と多いのです。

1位:長沙大火-1938年

長沙大火の様子
出典:Wikipedia

長沙大火は、1938年11月13日に中華民国の湖南省長沙で発生した放火事件です。当時は日中戦争の真っ最中で、日本軍は長沙近くの岳州を短期間で攻略しました。長沙の陥落を恐れた中国国民党の蒋介石は、張治中という軍人に長沙の焦土作戦を命令したのです。

火は予想以上に燃え広がり、3日3晩にわたり長沙の街を燃やし尽くします。文化遺産のほとんどは焼失し、この火災における死者は20000人から30000人とされています。

なお、日本軍は岳州は攻略したものの、長沙に侵攻する予定はありませんでした。この放火自体が、国民党が対立する「中国共産党幹部の周恩来の暗殺」を目的としていたという説もあります。周恩来自体は、無事に生き延びていました。

なお実行犯の張治中は、軽い処分で済んだ他、彼自身がソ連のスパイという説もあります。戦前の出来事とはいえ、謎の多い事件が長沙大火なのです。

無差別・大量殺人事件に関するまとめ

今回は国内外で起きた大量殺人事件をランキング形式でまとめました。テロ事件も含めれば、更に多くの犠牲者も出ており、それらについてもまとめる必要があるかもしれません。

過去から現代まで、私たちに衝撃を与えた事件は数多くあります。今回紹介したのはその中のほんの僅かの例に過ぎません。

しかし、時代や場所に関係なく同じような事件が起きていることを考えると、人間の本性は今も昔もそれほど変わっていないことがよくわかります。

犯人がなぜ事件を起こすに至ったのかを考え、その原因を探ることで事件を防止するだけでなく、すべての人が暮らしやすい社会を作れるのではないでしょうか。

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